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とある世界の日本  作者: 高鉢 健太 
三賢人の日本史
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三賢人の日本史・あとがき

 三賢人の日本史は、その世界線の未来から観測した話になっているので、きっと説明不足な部分が出てきているのでは?


 と言う事で、大まかな話を書いておこうと思います。


 まず、孝明天皇は1867年には亡くなっておらず、1880年代まで存命。さらに幕府が倒れることなく幕政の改革という形で政治体制が変革されているので天皇が東京へ移ることなく京都御所住まいのままなので、江戸は改名されることなく江戸のまま。


 政治は幕府が発展的消滅となっているので、江戸に置かれ、事実上の首都は京都のままという世界線。


 江戸時代から大きく体制変化が起きないので経済の中心は大阪のままかもしれない。


 重工業の中心も中国から輸入される鉄鉱石を用いる事が主となるので、北九州や瀬戸内に重工業の中心が置かれているのかな?


 そして、作中でも触れているようにハワイ王国はアメリカ連合国が成立して南北対立が起きている事から、南部連合は合衆国のアジア進出を妨害するために日本に積極的に肩入れしてハワイ王家と徳川家の婚姻同盟を推進。その後はキューバ独立戦争にも介入して合衆国が横やりを入れる前に日本に対してフィリピン独立支援を要請。フィリピンは独立を勝ち取り南部連合の影響圏となる。グアムは日本へ。こうして19世紀中から日米対立は発生している。


 半島大陸情勢については、朝鮮戦争でイギリスが朝鮮を保護国としたので日本が大陸へ出ていくことは、大アジア主義がどうあれ不可能。生存権戦略においてもイギリスと大きな利害対立が起きない限り、その必要性は無くなる。

 ただ、この事で日本はイギリスの極東工場として朝鮮や満州へ目を向けたイギリスへ様々な製品を供給していく事になる。

 日本が目を向ける先は南洋しかなく、友好関係にあるフィリピンもその対象。フィリピンにも日本人移民が入り水田開発を行うなどして往年の日本人町を形成。史実でいう大陸浪人やアジア主義者の多くはフィリピンや東南アジアへと渡っていく。大陸へ入り込むのは史実よりもイギリスとの協調が必須なのでそうは上手く進められなくなるだろうね。


 対ロシアに関しては樺太や千島で常ににらみ合い状態が続いていて史実の様な協商関係や雪解けなんてことはあり得ない。

 日露戦争は発生することはないが、台湾出兵は起こるしフィリピンへも出兵するかもしれない。


 第一次世界大戦は日本の歴史が改変された程度で変化するとは思えないのでほぼ史実通りだろうが、ロシアは極東から軍を動かせないので劣勢はさらに酷いかもしれない。

 ちなみにドイツは史実のツィンメルマン電報の様なモノを南部連合へと送り、それを知った合衆国は南部連合がドイツの要求を拒否しようとお構いなしに宣戦布告。結果として欧州への米軍派兵は規模が大幅に縮小され、再三再四の要請を受けた日本が1918年に数個師団を欧州へ送る事となる。この時の日本は流石に合衆国批判しか出来ずに実質的な支援はごく限られたもになるのは目に見えてる。


 多少は南部にも重工業が存在すると言っても五大湖のソレには敵わず南部連合は敗北。


 欧州での戦争は史実よりドイツがマシな状態とは言え、国内の食糧事情や不平不満がない訳もなく、結局は同じような末路を辿る。ロシアはまあ・・・

 そして、誰も余力が無いのでシベリア出兵はごくごく小規模で終わり、朝鮮の脅威を考えると史実よりかなり早い時期にイギリス主導で満州事変が起きるかもしれない。

 統一を果たした合衆国は戦後、日本排除に動くが、南部諸州は離脱を仄めかしながらホワイトハウスや連邦議会としょっちゅう対立して日系人の移民も増加。北部の反日機運はより高まってカリフォルニアへ日本人移民が入る隙は無くなるだろう。


 欧州は結局フランスのごり押しで史実に近い状態で、アメリカ合衆国が手を付けないから惨状はまぁ。


 当然そんな状態ならナチス台頭は当然の事。合衆国は反日をさらに強めて事あるごとに日本を口撃して回るが、イギリスからすれば兵站なので捨てるわけにもいかない。


 第二次大戦は合衆国は対欧州中立、日本との戦争を望んで戦端を開くが、当初から内戦の火種が南部でくすぶっているので中途半端な状態で停戦せざるを得ず、民主党が戦争の途中で政権をおりた事でソ連支援も中途半端。

 ナチスはヒトラーの死で勝手に内紛。疲弊したとはいえ、合衆国にレンドリースでむしり取られていないイギリスはまあ、そこそこの状態。アメリカ抜き、日英が組んでソ連と対峙する冷戦が勃発。


 ってそんな感じの世界かな?

 

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