758話
さて...古城から抜け出したコウ達は戦っているライラ達と無事に合流することが出来たということで、様々な木々の隙間からゲリラ戦のように襲撃してくる防具を身に纏った斥候と思われるゴブリン達を協力しながら次々と掃討していく。
まぁ現れるゴブリン達は当たり前だが、防具を身に纏っているとはいえ、所詮はゴブリンなので、倒す事自体はやはりというかそこまで問題はなかったが、数が多くがゲリラ戦のように襲撃してきたということもあり、精神的には疲れたため、ようやく一息つけると言ったところだろうか。
「ふぅ...とりあえずこんなもんか?」
「ようやく一息付けそうですね坊っちゃん」
そしてある程度倒し終えたということで、隣に立っているビビと言葉を少しだけ交わしていると、一緒に戦っていたライラ達がどすどすと足音を立てながら近づいて来た訳なのだが、表情がムッとしたものと変化していたりする。
「もぉ~!ここまで来るの大変だったんですからね~!」
「あまり心配させないで下さいよ?コウさん」
「キュ!」
「すまん...」
そんな近づいてきたライラ達からは各々コウに対してあれやこれやと文句を言ってきたのだが、自身に非があったということで、ぽりぽりと頭を掻きつつも素直に言葉を受け止めながら謝罪をしていく。
自身の不注意とはいえ、こんなところまで転移の罠で飛ばされてしまい、わざわざ仲間であるライラ達に心配をさせてしまったので怒られて当たり前なのだ。
「それにしてもどうやってここに...「魔族!?」
そしてそんなやり取りをしつつ、ライラ達にどうやってここまで来たのかを聞こうとすると、一緒に行動していたディーンがビビのことを見るや否やまるで驚きを隠せないような大きな声を出しながら手に持っていた武器をこちらに向かって構えてきた。
またディーンが大きな声を出しながら武器を構えだしたことによって背後にいたエルフィーやドールもつられてなのか同じ様に手に持っていた武器を構えてくるではないか。
「待て待て!ビビは俺の仲間だ!実は...」
今のところビビは魔族ではあるが自身の身を案じてくれるような味方だし、このダンジョンから脱出するための転移部屋を唯一知っている人物なので、コウはビビの前へ両手を広げながら立ち塞がり、敵対するような魔族ではないと武器を構えていたディーンやエルフィー達へ事情を詳しく説明していくことにした。
「なるほどのぉ...事情は理解したのじゃ」
「俺も理解したぜ。ディーンも武器を仕舞え」
「でも魔族は...」
「ディーン言いたいことがあるじゃろうが一旦ここから離れんか?」
しかしビビのことについて詳しく説明をしたとしても何故かディーンは不満そうな表情であまり納得していない様子であったのだが、同じ様に武器を構えていたエルフィーやドールは理解してくれたのか武器を収め、まずはここから一旦離れないかと提案されることとなる。
確かにこんなところで言い争ったとしてもライラ達のことを探しに来ている魔物や魔族に見つかってしまい、厄介なことになるだけなので一理あることなので、ここは一旦お互いに話をするのを後回しとすることにした。
ということで、この場から離れることになったのだが、こんな木々が広がるだけの森の中からコウ達全員が隠れれるような場所を探すのは難しいと言えるだろうか。
「フェニ。とりあえずここらで隠れれそうな場所を探してくれ」
「キュ!」
そのため、ここは上空から周りを見渡すことが出来るフェニに全員が隠れれそうな場所を探してもらいつつ、コウ達はこの場からそそくさと移動していくこととするのであった...。
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