表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
753/767

753話

(ふぅ...ずっと部屋の中にいるのも流石に気が滅入ってくるな...)


 あれからどれくらいの日にちが流れたのだろうか?


 コウがオルグスと対面し、魔族側へ付かないかと誘われてからは何度か顔を合わして話をするくらいの日以外はほぼ部屋の中で軟禁状態となっており、窓も木の板で閉められているせいで、外の様子を見ることが出来ず、どれくらいの日数が経過したのは分からない状態となっていた。


 しかもレヴィーエルやらアインやらが監視として身近に居たため、ここから抜け出したりという迂闊な行動が出来ずにいたりもした。


 そしてオルグスからの魔族側に付かないか?といった交渉についてなのだが、お互いに折れることがなく、今のところ平行線となっていたりする。


 ちなみにここでの生活の待遇の良さに関してはオルグスからの指示でなのか分からないが、非常に快適なものであった。


 オルグスと会話する時以外は部屋の外に出れないのだが、食事から何から何まで優遇されており、もしかすると待遇を良くすることによって自身を懐柔しようという算段かもしれない。


 しかし生活が非常に快適なものといってもここまで長い間、部屋に監禁されていたため、流石のコウも気が滅入ってしまっている状態となっていた。


「あなたも折れないわねぇ...監視も飽きてきたしそろそろ折れたらどうかしら?」


「寧ろ俺的にはあっちが折れてくれれば良いんだが?というか監視に飽きたならどっかに行ってくれ」


「嫌よ怒られるじゃない。まぁあなたがこのまま長く交渉したらあの御方の気も変わるんじゃなのかしら?」


「それは知らねぇよ...俺としては早く折れて欲しいもんだけどな」


 レヴィーエルからコウの監視も飽きてきたのでそろそろ折れないかと言われるも、気が滅入ってきたところでこちら側としては折れるつもりはなかったりする。


 このまま交渉が平行線となり続けても時間を無駄にしてしまうだけなので、早く折れて欲しいものではあるが、それはオルグス側も同じ気持ちな筈である。


 ただここ最近、オルグスとの会話は何だか以前よりもコウのことを魔族側に誘うことが少なくなってきたような気がしないでもないので、もしかするとレヴィーエルの言う通り、長く交渉をすれば人族に対して復讐するなどといったことも気が変わるかもしれない。


 それに時間を無駄に長引かせるというのは正直なところ悪くない状況であったりしないでもない。


 それは何故なのかというと、ライラ達が何かしらの方法で上手いことあの結界を通り抜け、転移の罠を使い、きっと助けに来てくれると信じていたからであった。


 では何故、そんなことを信じていたのかというと、ここ最近はお互いの位置が分かるイヤーカフの魔導具に魔力を込め、伸びる細い光の線を定期的に確認していたのだが、真上に伸びる細い光の線の角度があちらこちらへ変わっていたりしたからだ。


 しかしライラ達をただ待っているのもあれなので、再びここから抜け出す手段は他にないかと、考え込んでいると突然、ズシン!という地響きと共に部屋全体が揺れ、窓の外から大きな爆発音が聞こえてきたではないか。


「何の音だ?」


「あら?何が起こったのかしら?」


 そして窓が木の板で閉められているせいで、外の様子を見ることが出来ず、近くで監視としていたレヴィーエルも突然起こった出来事に関してコウと同じ様に何も理解出来ていない様子。


 そんなレヴィーエルの反応を見る限り、このダンジョンに何かしらの異常が起こったのではないのだろうか?


「良いのか?様子を見に行かなくて」


「私以外にも魔族はいるもの」


「あっそ...」


 とりあえずこんな機会は中々に訪れることはないと思ったため、レヴィーエルをこの場から離れさせようと促してみるも残念ながら他に魔族はいると言い、監視は諦めてくれないようだ。


 そのため、コウもレヴィーエルから監視を外させるのを諦めて定期的に確認していたお互いの位置が分かるイヤーカフの魔導具に魔力を流してみると、真上に伸びていた細い光の線が木の板で閉められている窓の外に向かって伸びていることに気が付くこととなり、大きく目を丸くさせられることとなるのであった...。

いつも見てくださってありがとうございます!


次回の更新は12月25日になると思いますのでよろしくお願いします

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
script?guid=on
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ