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733話

「どんな魔物か分からないから気をつけろよ」


「了解です~!」


「キュイ!」


 とりあえず目の前に現れたフェニに似た金色の翼を持つ巨大な鳥が何をしてくるのかは分からないため、全員に気をつけろと注意喚起を行いつつ、様子を窺っているも相手側から何故か動きがないことに気づく。


 そのため、先手必勝だと思いつつ、コウは牽制用の氷の槍を何本かゆっくり宙に作り出してそのまま撃ち出そうとするも、突如として空に暗雲が立ち込めてゴロゴロと鳴り始め、空が光ったと思えば、目の前の地面に突然轟音と共に雷が落ち、大地を揺るがし、真っ黒に地面を焦がした。


 そして目の前に雷が落ちる光景を目にしたコウ達は何故か感電するようなことはなかったのだが、更に緊張感が高まったということで、固唾を呑むをゴクリと飲む。


『私は敵対する気などありません』


 そんな緊張感が高まる状況下の中、身動きが取れずにいると、今度は目の前の魔物が口を動かし、こちら向かって敵意は一切いないと女性のような声質で語りかけてきた。


 目の前に現れた魔物が意思の疎通の出来る魔物だと思ってもいなかったため、コウ達はまさかの展開に大きな口を開き、驚かされてしまう。


「意思の疎通が出来るの魔物...?」


「敵意はないらしいですけど本当ですかね~?」


「キュ~...?」


 しかし魔物の言葉ということで疑い半分であり、信じられないということで、各々は半歩後ろへ下がりながら警戒心を更に上げていく。


 ただ魔物と意思の疎通が出来る時点で明らかにそこらにいる個体よりも上位の存在であり、こちら向かって攻撃しようとすればいくらでも出来る筈なので、もしかしたら目の前の魔物の言葉は真実という可能性もなくはないだろうか。


「じゃあ聞くけど目的は何だ?」


『目的でしょうか...私の子の気配を感じ成長しているかの様子を見に来ただけですよ』


 とりあえずそのまま目の前にいる魔物の言葉を鵜呑するのは良くないと考えつつ、コウは目的は何なのかについて問いただしてみると、どうやら自身の子供の様子を見に来ただけとのことであった。


 はて...この小島に他の魔物は居たか?と思い、首を傾げると、目の前の魔物はフェニに向かって視線を移したため、コウ達も同じ様に視線が釣られて首を動かす。


「子供って...」


「もしかしてフェニちゃんのことですか~...?」


「キュ?」


 確かに今思えば、金色の翼などの姿はフェニと同じであり、雷魔法を使えるという部分に関しても一致する部分があるため、すぐにコウ達はフェニが目の前にいる魔物の子供だと理解出来なくはない。


『その通りです。ここまで立派に成長しているとは思っていませんでしたね』


 そして返ってきた答えはやはり相棒として日頃から頼りにしているフェニは目の前にいる魔物の子供のようで、まさかこんなところでそのような再会が起こるとは思ってもいなかった。


「本当に敵対の意思は無いんだな?」


『私の子と一緒に行動している方には敵対する気はありませんよ』


 ということで、念の為にもう一度確認として本当に敵対の意思はないかとしつこく聞いてみることにしたのだが、やはり一貫してそのようなことは一切無いときっぱり目の前の魔物から断言されてしまった。


 流石に意思疎通が出来る上位の魔物に対してこれ以上疑いを掛けて機嫌を損ねる訳にはいかないと思ったコウは息をふぅと吐くと、張っていた気を徐々に緩め、構えていた愛用の武器であるサンクチュアリの刃を下げることにするのであった...。

いつも見てくださってありがとうございます!


次回の更新予定日は多分10月5日or6日になりますのでよろしくお願いします。

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