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728話

 死の森。それは例えイザベル達などのAランク冒険者だとしても今回の調査のような目的以外ではあまり立ち寄ることのない高ランクの魔物が蔓延る危険な場所だ。


 そんな危険な場所に馬車が直接行くことは出来ないので、馬車はゆっくりと速度を落としていき、その付近である道の傍らでコウ達を降ろすために停車することとなった。


「よいしょっ...ん〜身体が...」


「キュ〜...!」


「ずっと同じ体勢でしたからね」


 ということで、コウは馬車から降りていき、凝り固まった背筋と腰をグッと伸ばしていくと、ボキボキとした心地の良い音が鳴り、身体が元のすっきりとした状態へと変化していき、フェニも同じ様に翼を広げていた。


 それにしても死の森を見てみると、いつになっても変わらない姿となっており、そんな変わらない姿というものに対してなんだか懐かしさを感じてしまうのはきっと短い時間ではあるが生活していたからだろうか。


「アダリネさんとシェリーさんは大丈夫ですか〜?」


「えぇ私は大丈夫デス」


「問題ないかな?」


 ちなみに馬車の中で一緒に乗り合わせていたアダリネとシェリーという2人のAランク冒険者は女性同士ということも相まっていつの間にかイザベルやライラと仲良くなっていた。


 そんな仲良くなった彼女らを横目にしていると、コウ達の乗っていなかったもう片方の馬車からも冒険者達が次々と降りてきた訳なのだが、こちらのワイワイとした雰囲気と違ってそこまで喋ってはいなかったりする。


 ともかく、とりあえずこれで全員集まったということで、早速死の森の調査へと移ると思われるのだが、まずはエルフィーから事前に聞いていた組分けとなる筈である。


「では主らに話した通り今から死の森の調査を行うが組分けをしようかのう」


 っそして待機していると、やはりというかコウの予想通り、これから事前に聞いていた組み分けをするようで、話を聞いていた他の冒険者達がエルフィーの周りに集まっていく。


 コウの希望としてはライラやイザベルのような知り合いなどのやりやすい人物の方が良いのだが、あれやこれやと希望を出して輪を乱す訳にもいかないので、ここはエルフィーに全てを委ねることにした方が良いだろうか。


 そんなことを願いつつ、エルフィーの組み分けを聞いていたのだが、どうやらコウが一緒に行動するのは心の中で希望していたライラであり、少しだけホッとしてしまった。


 ちなみにアダリネはイザベルとシェリーはエルフィーと組むようで、女性同士ならばそこまで気を遣うことはないだろうか。


「あとは何か質問があるものはおるかの?」


 そして組分けが終わると質問は他にないかと聞かれ、そういえば魔族討伐隊やそれを指揮するリーダーのディーンも来るとエルフィーから聞いていたのだが、ここに居ないのは一体どういうことだろうか?


「そういや魔族討伐隊とやらはこないのか?」


「そ奴らは纏まった人数じゃったから別で指示を出しておる」


 そのため、コウは魔族討伐隊であるディーン達はどうしてここに居ないのについてエルフィーに対して質問してみると、どうやら彼らは多めの人数で来ていたため、別の指示を出しているらしい。


 つまりは別行動となるのだが、もし死の森の中で顔を合わせるようなことがあれば、お互いに助け合うようにとのこと。


 ディーンとは久しぶりに会い、お互いに近況を話すことが出来るとも思ったのだが、残念なことにそれは叶わなさそうである。


 ということで、組み分けされた冒険者達やコウ達は久方ぶりに訪れる死の森の中へ気を引き締めながら足を踏み入れていくこととするのであった...。

いつも見てくださってありがとうございます!


次回の更新予定日は多分9月15日or16日になりますのでよろしくお願いします。

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