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724話

「こんなところで会うとは奇遇じゃな」


「坊主久しぶりだな。逃げ切れたみたいで何よりだ」


「わぁ~エルフィーさんお久しぶりです~!」


「あー...うん久しぶりだな。ドールさんはこの間助かったありがとな」


 近づいてきたエルフィーとドールの2人から声を掛けられたということで、コウはこの間の件についてドールにお礼を言いそびれていたことを思い出し、軽く挨拶と共に伝えていく。


「いんや気にすんな」


「なんじゃドールとはもう顔を合わせておるのか」


「この間ちょいと坊主が魔族に追われてた時助けてやったんだ」


 そんなやり取りを見ていたエルフィーはコウがドールと顔見知りだということを知らなかった様子でいつの間に?といった表情を浮かべていた。


 まぁエルフィーと会う機会も中々に無かったし、ドールと顔見知りということを話すことも無かったため、知らないのも無理はないだろうか。


 というか会う機会があったとしても、わざわざそんなことを話すこともない筈なので、知らないことには変わりなかったと思われる。


 そんなことはさておき...こんなところでSランク冒険者に出会うとは思ってもいなかったし、そもそも何故こんなローランにいるのだろうか見当もつかない。


「そういえばなんでローランにいるんだ?」


「ちょいと依頼を受けてな。実は...「それは儂が説明しようかの」


 そのため、2人に対してどうしてこんなところにいるのかと聞いてみると、どうやらドール達は何かしらの依頼を受けたようだ。


 そしてドールが何の依頼を受けたのかについて話出そうとするも、遮るかのようにエルフィーが今度は依頼内容について話し始めた。


 そんなエルフィーの口から出てきた依頼内容というのはローランから近い場所にある死の森の調査をしろというものであった。


 では何故、わざわざ死の森という危険な土地を調査するといった依頼の話が出てきたのか?というと、ダンジョン都市アルクの3階層幻影砂漠以降が未だに見つからないらしく、ここ最近噂になっていた死の森へ転移したのではないか?について真偽を確かめて欲しいようで、調査といった形で依頼を頼まれたみたいである。


 確かに死の森という危険な土地を調査するにはエルフィーやドールなどの人外な者達に頼むべきではあったりするので、間違いではない人選といえるだろうか。


「じゃがのぅ...死の森へ入るのは問題ないのじゃが調査する人手がどうも足りん」


 そしてエルフィー達にとって死の森へ入るのは全くもって問題ないのだが、あまりにも広大な土地のため、全てを調査するには人手が足りないとのこと。


「じゃあどうするんだ?」


「俺ら以外の実力を持つ奴らにも一応手伝いを呼び掛けてんだ」


 そのため、エルフィー達が認めたある程度実力を持っている冒険者達に対して死の森を調査の手伝いをして欲しいという呼び掛けを行なっているらしい。


「へぇ...例えばどんな冒険者が手伝いに来てるんだ?」


「まぁ二つ名持ちなら大体は呼んである。剛腕やら疾風とか後は聖都の魔族討伐隊とやらも来てくれるみたいだな」


 剛腕という二つ名を持つ冒険者は知らないが、疾風の二つ名を持つ冒険者には心当たりがあり、コウの頭の中に白薔薇騎士団の団長であるイザベルの顔が思い浮かぶ。


 それに聖都シュレアの教会が作り出した魔族討伐隊も来るということはリーダーであるディーンも共に来る筈なので、なんとも豪華なメンバーでの死の森の調査をすることだろうか。


 といった事情があって今は豪華なメンバーが揃うまでエルフィーとドールの2人はこのローランにて待っているとのことであった。


「ちょうど良い。お主らも儂らを手伝わんか?」


 そしてコウ達も死の森の調査を手伝って欲しいというお願いをエルフィーからされることとなったのだが、今思えばハイドと共に生活した家がもしかすると今回の調査で見つけられてしまうかもしれない。


 イザベルならまだしも他の冒険者達に見つかってしまうと、荒らされたりする可能性も無くはないため、出来れば思い出の場所は隠し通したいところ。


「ライラはどうする?」


「私は問題ないですよ〜」


「ん...じゃあ俺達も手伝わさせてもらおうかな」


 とりあえずライラに確認すると、特に問題はないとのことなので、コウはハイドと共に生活した場所を荒らされないようにするべく、死の森を調査する手伝いへ参加する旨を伝えるのであった...。

いつも見てくださってありがとうございます!


次回の更新予定日は多分9月2日になりますのでよろしくお願いします。

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