706話
「王都にリラックス出来るマッサージのお店があるらしいんですけど~これから行ってみませんか~?」
そんなライラからの提案とはリラックスが出来るマッサージ店というものが王都にあるようで、これからそこへ試しに行ってみないか?といった誘いであった。
そして今しがたディザーの質問責めによって精神をすり減らさせられたばかりのコウにとっては今のところ1番有難い話ではあったりするのだが、人生で一度もそういった店に入ったことが無いため、何だか少しだけ身構えてしまう。
「怪しい店じゃないだろうな...?」
「さっき受付嬢の人に聞いたので大丈夫ですよ〜!」
そのため、コウは怪しい店じゃないだろうかと少し疑いの眼差しを向けつつ、ライラに聞いてみるも、先程この冒険者ギルドの受付嬢に聞いたばかりの情報のようで、そこは安心しても良いとのこと。
とすれば、そのマッサージ店とやらに行ってみても良いとは思うのだが、果たしてそのようなお店には予約等をせずに直接向かっても大丈夫なのだろうか?
「今から行って大丈夫なのか?」
「穴場らしいので今のところはすんなり入れるみたいですよ~」
そのため、ライラに今から行っても大丈夫なのかを確認してみると、どうやら今のところは通な者にしか知られておらず、穴場ということもあってすんなり入れるみたいである。
「じゃあそこに行ってみるか」
「では行きましょ〜!ちなみにご飯とかも食べれたりするらしいですよ〜」
「キュイ!」
ということで、ライラの案内でそのマッサージ店へ向かうことにし、コウ達は冒険者ギルドから出ると、王都の街中を歩き出すことにした。
ちなみに話を聞く限りそのマッサージ店では軽食なども出るようで、時間帯も昼時ということもあって丁度良いと言え、一緒に行動を共にしていたフェニも嬉しそうにしていたりする。
そして暫くの間、雑談をしながら王都にある幾つかの路地裏を通り抜けると、途中でライラが少し駆け足となり、コウよりも前に進むとこっちこっちと呼ぶように手招きをされたので、近づいていくと、そこには大通りからは見えないような隠れ家的でお洒落なカフェのような雰囲気を醸し出すお店が目の前に現れた。
「到着です〜!」
「悪くなさそうだな。なんか良い匂いもするし」
「キュ!」
また隠れ家的なカフェの店内は扉が少しだけ開いているためか、アロマのような落ち着くことが出来そうな匂いがふわりと漂ってきたりする。
とりあえず店内に入ってみると、このような店の客層は女性ばかりだと思っていたのだが、意外にも男性客がそれなりにいたため、男である自身が入っても良さそうな店という印象をコウは抱かされた。
そんなことを考えていると、受付の奥から店の店員だと思われる綺麗な女性が出て来た訳なのだが、コウ達が新規の客ということをすぐに理解し、丁寧な接客をしてくれることとなった。
そしてライラがマッサージを今からお願いしても大丈夫なのか?従魔であるフェニもいるが一緒でも問題はないか?などのことを聞いてみると、特に問題はないらしく、これからすぐに部屋へ案内してくれるみたいである。
ということで、今回はフットマッサージだけをお願いし、代金を先に支払うと、部屋に案内してもらうこととなったのだが、そこは背もたれが付いた椅子が幾つも並べられた部屋であった。
そして背もたれのある柔らかな椅子に腰を掛け、足を伸ばし、店員の準備を待っていると、新たな客が案内され、コウ達の隣にある椅子に座ったのだが、その新たな客の顔は見覚えのある顔であり、それは白薔薇騎士団の団長を務めるイザベルであった...。
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次回の更新予定日は多分7月4日になると思いますのでよろしくお願いします。




