705話
さて...ゴートンを倒した後のコウ達はというと、交流会に参加した人達や従魔達が未だに混乱していたということで、場を収めるためにせっせと足を動かした。
そのお陰でなのか、意外にも早く混乱は収束した訳なのだが、流石にこのままの状態で交流会はこのまま続けられないということもあって、その日は解散となり、後日、ディルから何かしらのお詫びとやらがあるとのこと。
またコウ達は交流会が終わってしまったということもあって、ローランにでも帰ろうと思ったのだが、ディルからのお詫びがある件を思い出し、とりあえずは王都に留まることにして手軽な宿を取り、1泊することにした。
そんな出来事が起こった翌日の朝。
ゆったりと朝食を食べていると、冒険者ギルドの職員が宿に現れ、コウ達というかコウに対して王都にある冒険者ギルドまで来て欲しいといった内容を伝えられた。
「面倒くさいなぁ...」
「しょうがないですよ~コウさんが一番の当事者なんですから~」
「キュ~」
そのため、ささっと朝食を済ませ、冒険者ギルドへと向かうことにしたのだが、正直なところ面倒くさく、重い足取りとなっていたりする。
勿論、呼び出してきた人物は冒険者ギルドにてギルドマスターという肩書を持つディザーであり、用件についてはコウ達が遭遇し、倒した魔族のことのようであった。
まぁ王都付近であのような出来事が起これば、すぐさま冒険者ギルドやらディザーなどの耳へ入るのは当たり前と言えるのだが、ここまで早いとは思ってもいなかった。
ちなみにライラとフェニも一緒に付いてきてはくれているのだが、今回呼び出されたのはコウだけということで、2人は冒険者ギルドの酒場で待つ予定とのことで少しだけ羨ましさを感じてしまう。
「ご苦労だった。お前が早期に止めなければ王都に被害が出てただろう」
そんなコウ達は冒険者ギルドへと到着し、呼び出してきたディザーのギルドマスター室へ早速案内され、部屋の中に入るや否や開口一番にまずは感謝の言葉が飛んできた。
「しかし報告は当日にして欲しいものだな」
そしてまさか開口一番に感謝の言葉が飛んでくるとは思ってもいなかったので、ぽかんと口を開きながらそういう対応も出来るのかと思っていると、最終的にはちくりと小言を言われてしまい、やはりディザーはそういう人物であると、コウは再認識させられてしまう。
「しょうがないだろ?疲れてたんだし...」
「そんなことはさておき...魔族の目的は王都を襲撃する以外に何かあったか?」
そのため、コウは言い訳をしようとするも、そんなことはさておきと一蹴されながらディザーは間髪入れることなく、確認としてゴートンという魔族が王都を襲撃する以外にも何かしらの目的はなかったか?と聞かれることとなる。
まぁ今回の件に関して魔族側の事情を何となく察してはいたりするのだが、正直にこの場で話してしまうと、自身の出生などに繋がったり、半魔族として知られた場合はこれからどういった扱いをされてしまうのかといったリスクがある。
「まだ息があった時に聞き出そうとしたけど途中で消えたから何も聞いてないな」
「なるほど...では次の質問だが...」
ということで、コウは半分ほど嘘を混ぜながらディザーに伝えると、どうやら信じてくれたようなのだが、今度は次から次へと新たな質問が飛んでくることとなる。
そしてディザーから根掘り葉掘りと話を聞かれるというか質問責めに合うこととなったのだが、時間は進みいつの間にか燦々と輝く太陽が頭上ぐらいに到達する頃合いとなっていた。
「ふむ...こんなところか。ご苦労もう帰っていいぞ」
「疲れた...」
ということで、無事にディザーの質問責めからコウは解放された訳なのだが、魔物などと戦うよりも精神的に疲れたような気がしないでもない。
そんなことを思いつつ、ライラ達と合流するために冒険者ギルド内にある酒場へと向かうと、何人かの冒険者と思われる大男が床の上に気絶しながら転がっているではないか。
そしてその中心にはライラがフェニと共に戯れているのが見え、何となくではあるがここで起きた出来事を察することが出来た。
「待たせたな」
「もぉ〜遅いですよ〜!変なのに絡まれたじゃないですか〜!」
「キュイ!」
「それはディザーさんに言ってくれ...それよりこれから何かしたいこととかあるか?」
「それでしたら〜...」
と文句を言われても自身のせいで拘束されていた訳ではないので、文句についてはディザーに言って欲しいと伝えつつ、これからの予定についてどうしたいかをライラに聞くと、とある提案をされることとなるのであった...。
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次回の更新予定日は多分7月1日になると思いますのでよろしくお願いします。




