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704話

「最後まで聞けなかった...」


 ゴートンの口から聞けた最後の言葉は魔族の王となる存在が母であるリーゼと何かしらの関わりを持っているといったような内容であり、不穏な答えを残していったため、コウとしては胸の中に少しだけしこりを残されたような感じであった。


 しかし断片的な情報のパズルを組み合わせてみると、母であるリーゼは魔族の王となる存在と仲が良かったのではないのだろうか?


 とすれば、人族に対して恨みを抱いて色々と仕掛けてくるのは分かるが、以前エルフ族が住まう里に対しても攻めてきていた例もあるため、コウの推測があっているのかどうかについてはなんとも言えない。


「まぁ今更後悔しても遅いか...まぁそのままにも出来なかったし」


 またゴートンを殺してしまったことによって他の情報が聞けなくなってしまったというのはマイナスと言ったところなのだが、あのまま放置してしまえば、碌なことにはなっていた筈なので、自身の判断は間違ってなかったとコウは思うことにした。


「コウさんが倒してくれたんですか~?」


「キュ!」


 そしてゴートンが消えていってしまった場所で立ちずさみながら魔族達の目的について改めて考えていると、後ろから聞き覚えのある声を掛けられたため、振り返ってみると、そこに居たのはいつの間にか目を覚ましたライラとフェニの2人であった。


「ん?起きたのか。まぁ何とかな」


「よくコウさんは目を覚ますことが出来ましたね~どうやったんですか~?」


「ん~?あれ...?どうやって俺は目を覚ましたんだっけか?眠ってたのは覚えてるけど記憶にないな」


 そんなライラからどうやって目を覚ましたのかと聞かれので、コウは思い出そうと記憶を辿るも、先程まで覚えていた夢の続きが何故か思い出すことが出来ず、ゴートンの力によって眠らされてしまったことだけは覚えていた。


 ただ何だか懐かしい気持ちになったのは覚えているので、きっと何かしらの良い夢だったのかもしれない。


「私は沢山のお菓子が並べられた夢でしたよ~幸せでした~!」


「はぁ...ライラは幸せそうで良いよな」


「そんな目でこっちを見ないで下さいよ~!しょうがないですし別にいいじゃないですか~!」


 そしてライラはというと、眠らされた際に見た夢までも覚えているようで、幸せそうな表情を浮かべつつ、夢の内容を詳しく話し出す。


 ただコウとしては全員が眠っている中、1人で戦っていたということもあり、ため息を吐きながら何とも呑気なものだと思いつつ、ジトっとした視線を向けると、今度は不満そうな声でライラは言い返してきた。


「もう...あっそういえばコウさんは先程まで何を考えていたんですか~?」


「いや別に何も考えてなかったぞ」


 するとライラは思い出したかのように先程まで何を考えていたのかと今度は聞いてきたのだが、コウとしてはここで話すような内容ではないと思い、ゴートンとの会話は心の内に秘めておくことにして首を横に振りつつ、特に何も考えなかったと返答を返していく。


「そんなことよりもまだ混乱してるみたいだから何とかしないとな」


「そうですね~では魔族を倒したこと伝えて回りますね~」


「あぁ頼む。フェニは従魔達の方をよろしくな」


「キュ!」


 それにしても未だに目を覚ました人達や従魔達は現状がどうなっているのか分からずにいたりして混乱している状態となっており、流石にこんな混乱した状態では交流会を続けられないと思われる。


 また今回の交流会を主催者であるディルがバタバタと忙しそうに事態の収拾を行っているのが見えたのでここは冷静な状態のコウ達も手伝った方が良いだろうか。


 ということで、コウ達もとりあえず起きた人達や従魔達の混乱を収めるため、フェニには従魔達の対応をお願いをし、自身とライラは参加者達の下へ向かうこととするのであった...。

見てくださってありがとうございます!


次回の更新予定日は多分6月28日になると思いますのでよろしくお願いします。

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