表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
683/767

683話

 漁村にて王都行きの馬車を見つけてからというもの馬車の整備が終わり次第、すぐの出発となり、漁村から王都は距離が近いためか、そこまで時間を掛けることなく到着した。


 そして王都まで運んでくれた老人とは別れを告げた後に今度はローラン行きの馬車を探したのだが、意外にも早く見つかったということで、新たな馬車へ乗り換えると、コウ達は再び何も起こることがない平和な馬車旅を謳歌となった。


「これで納品は終わりましたね~」


「あぁようやく一息つけるな」


「キュ!」


 そんなこんなでローランへ無事に到着したコウ達は早めに依頼を終わらせるため、冒険者ギルドへ向かい、手に入れた新鮮なハートシーリングを納品し、依頼達成の報酬を受け取ることとなる。


 また依頼報酬については領主であるニコルからの依頼だったためか、多めとなっており、そのお陰で新たな拠点を購入した際に支払ったお金や家具を新調した際に無くなったお金はある程度補填できたので、これで当分は依頼を受けずともゆったりとした余裕のある生活を送ることが出来る筈である。


「では拠点に戻りますか~?」


「あっ...そういえばその前に寄らないといけない場所があるな」


「寄らないといけない場所ですか~?」


「キュ〜?」


 ということで、依頼の報告や報酬の受け取りも終えたため、ようやく自身達の拠点へ戻れると思っていたのだが、コウは立ち寄っておかなければならない場所のことを思い出す。


「解体倉庫だな。倒した蟹の魔物を俺達は解体出来ないだろ?」


「あ〜確かにそれはそうですね〜」


 その立ち寄っておかなければならない場所とは冒険者ギルドの隣に併設されている解体倉庫であり、何故かというと、コウ達の中で蟹の魔物の解体が上手く出来る者がおらず、今のうちに解体をお願いしておきたいからである。


 別にそんなことは後回しでも良くないかと思われるが、早めに蟹の魔物の解体をしておくことによって、食べたくなった際、すぐ魔食堂へ持ち込み、リクトンに調理して貰えるというメリットがあるのだ。


 ということで、コウ達は冒険者ギルドの隣に併設されている解体倉庫へ向かい、早速建物の中に入ってみると、どうやら持ち込まれた魔物が今のところ少ないためか、作業員達は珍しくゆったりと過ごしていたりする。


「えーっと...あぁいたいた」


「げっ...来たなコウ坊」


「なんか失礼だな...」


 そんな作業員達を横目にとある人物を探し始めたのだが、その人物とはコウがこの解体倉庫で良くお世話になっているレグルであり、ようやく見つけて目線を合わせるや否やまるで嫌なものを見たような表情を浮かべたではないか。


「おっと...すまんすまん!コウ坊が来ると忙しくなるからついな!」


「まぁ良いけどさ。いつも雑に解体を頼んでるのも事実だし」


 どうやらここ最近忙しかった解体作業がようやく落ち着き、久々の平和な日々を手に入れたのだが、日頃から多くの魔物の解体を持ち込んでくるコウが突如として現れたということで、そのような表情をしてしまったらしく、取り繕うかのように謝罪をしてくる。


 まぁ実際にコウがここに訪れる時は大体が討伐してきた多くの魔物を無慈悲にも丸投げすることが多いため、残念ながら反論することは出来ない。


 しかし今日は普段とは違い、解体をお願いしたいのは蟹の魔物だけなので、収納の指輪の中から漁村の近くで討伐した蟹の魔物をとりあえず取り出していくことにした。


「今日はこいつの解体を頼みたいんだ」


「ん...もしかしてこれだけなのか?」


「他の魔物も解体したいのか?だったら追加で出すけど...」


「野郎ども!仕事だ!」


 そしてコウは取り出した蟹の魔物の解体を頼むと、どうやら多くの魔物を取り出してくるとレグルは身構えていたようで、拍子抜けしたような様子でこれだけなのかと聞かれることとなる。


 そのため、コウは更に他の魔物を追加しようかと提案してみると、レグルは聞かなかったフリをしてその場から逃げ出すかのように離れ、すぐに作業員達を呼び掛けると、蟹の魔物の解体作業に取り掛かり出すのであった...。

いつも見てくださってありがとうございます!


次回の更新予定日は多分4月23日になりますのでよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
script?guid=on
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ