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67話

「それにしても...毒が効かない身体なら早く知りたかった...」


 コウは自身の身体は毒が効かないという事を先程の試合で知り、この場にいないハイドに向かって愚痴るように呟く。


 まぁどの程度の毒までが無効化出来るのかはわからないが赤龍を痺れさせることの出来る毒となればそれなりに危険性の高いものだろうし、それを無効化出来ているのならば殆どの毒へ耐性があるかも知れないとコウは考える。


 ただ過信は禁物なので毒には気をつけないといけないのだが...。


「次は決勝戦か。次の相手はやっぱりイザベルの婚約者なのだろうか」


 イザベルの婚約者はこの大会で優勝さえすればイザベルと結婚ができるのだ。


 もしかしたら既にその婚約者は敗北している可能性もあるので一概には言えない。


 部屋でコウはゆっくりしているとコンコンとドアが鳴る音が聞こえてくる。


 決勝が始まる案内だったら何かしらの声掛けがあるのだが、ドアの外からは特に無くコウは決勝戦前に誰だと思いドアを開けるとそこにはシス・フォン・アードルフという貴族の男が立っていた。


「やぁ 君がまさか決勝戦までやってくるとは思ってなかったよ」


「一体何のようだ?」


 そう決勝の相手はシス・フォン・アードルフという貴族の男であった。


 何故、決勝前にその本人がわざわざコウの部屋まで来ているのか毒の件があったコウとしては目の前にいる男を警戒せざるを得ない。


「そんな警戒しないでおくれよ。君に提案があってね、今回の決勝を辞退してくれないかい?」


 決勝を辞退してほしい...そんな事を言われコウは溜息をつく。


「決勝を辞退しても俺にメリットがないな」


 コウはばさりと切り捨てるように目の前の男の提案を断るとニコニコしていた顔が少しだけ歪み苛立ったような表情になる。


「勿論、お礼はしよう。金でも女でもどうかな?」


 金や女と言われてもコウとしては特に興味はない。


 別に金は冒険者ギルドの依頼をこなせばいいだけだし、女に関しては興味はあるが自分の好きになった相手と合意の上で付き合ったりしたいとコウは考えている。


「興味ないな。じゃあな」


 再びコウは提案をばさりと切り捨て断りドアを閉めて鍵を掛けるとドンッ!と何かがドアに当たるような音を立てる。


 貴族の男の理想通りには上手くいかず腹立たってドアでも蹴ったのだろう...。


 そしてドア越しに「後悔しないといいね」と一言だけ言い残し貴族の男は去っていった。


 時間は流れ決勝戦が始まる前の時間となっており、空は暗く会場は光魔法でライトアップされていた。


 既にコウは入場口へと待機しているため、後は入場の合図を待つのみである。


 試合会場は決勝戦ということもあって観客席は満員であり、ここまで人が多くいるとコウも緊張のためか心臓の鼓動がいつもより早く動くのがわかる。

 

「決勝戦!コウ対シス・フォン・アードルフ!」


 そして遂に会場からコウの名前と対戦相手の名前が呼ばれた。


 コウは少しだけ長めの深呼吸をして心を落ち着かせる。


「よし...いくか」


 入場口から会場へと一歩踏み出すと歓声が湧き上がり今までの何倍も熱気の量が違う。


 コウとしては人生初の晴れ舞台と言ってもいいだろうか。


 試合会場の中央まで歩き到着すると貴族の男が立っていた。


「やぁさっきぶりだね。君に優勝を譲るわけにはいかないよ」


「それにしても何でお前はそんなに優勝に拘るんだ?」


 コウは何故この男が優勝に対してここまで拘っていることに気になり、質問をすると案外簡単に理由を話してくれた。


「そうだね...この大会で優勝すればとある女性と結婚できるんだよね~」


 結婚ということはほぼ確実にイザベルのことだろう。


「それにしてもあの女は一度、僕のプロポーズを断っているんだよね...絶対に僕の物にしてやるんだ」


 イザベルには一度、既に断られているらしくそれを更に根に持っているようだ。


 "物"といっている時点でこの男の裏の顔はあまり良くないだろうし束縛がかなり強そうな男と見える。

 

 白薔薇騎士団から脱退させようとしているのもイザベルを屋敷に閉じ込め束縛するためということだろう。

 

「そろそろよろしいでしょうか?」


 審判がコウとシスの会話に割り込み試合の開始を促されるのでお互いに中央から少しだけ離れ武器を構える。


 アードルフの武器はレイピアのような物であり、刀身は青白く光っているのでコウと同じ魔法の武器であるだろうか。


「では...決勝戦コウ対シス・フォン・アードルフ試合開始となります!」


 試合開始の審判から大きな声で合図を出されお互いに一歩踏み出し決勝戦が始まるのであった...。

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