668話
「よし...ある程度は家具を揃えることが出来たな」
「そうですね~お互いに趣向が合って良かったです~」
「キュイ~」
さて...ローランにある貴族街を練り歩きながらコウ達は新たな拠点となる家に足りなかった家具を無事に買い揃えることが出来た。
また幸いにもライラと趣味趣向は合っていたため、どんなデザインの家具を購入したりするのについてを特に揉めたりするようなことはなかったのは良かった。
まぁとりあえずまだ足りない家具はあるかもしれないが、そこは足りないと気付いた時にでも貴族街に再び訪れて買い揃えれば良いだろうか。
「じゃあ一旦俺達の家に行くか」
「そうですね〜せっかく買ったんですから置きに行きたいですね〜」
「キュ!」
そんなこんなで次にやることといえば購入したばかりの家具達を新たな拠点に置きに行くことであり、コウ達は今いる貴族街から離れ、拠点となる家へと向かうこととした。
そして拠点となる家に到着すると、施錠されていた玄関ドアをヴィーから受け取った鍵で開け、そのまま家の中へ入っていくのだが、やはりというか何の家具も置かれていないということもあって物寂しさを感じてしまう。
まぁこれから購入した家具を次々と配置していく予定なので、何の家具も置かれてすらいない物寂しい空間も今回で見納めとなるだろうか。
「じゃあ早速置いてくか」
「置く場所は置きながら考えていきましょ〜」
「キュイ!」
ということで、収納の指輪から購入した家具を次々と取り出し、物寂しい空間をライラ達と協力しつつ、どんな配置が良いのか話しながら家具を置いていく。
すると最初は物寂しい空間だった家の中は少しだけ生活感があるような姿へ変化していき、まぁ素人が頑張って家具を配置したにしては悪く無い雰囲気であり、これであればイザベルなどの客人を招いたとしても変なことは言われ無さそうではある。
「こんなもんかな?」
「悪くないですね〜」
「キュ!」
そしてある程度、購入した家具を家の中に置き終わったということで、コウは一息つくために置いたばかりのソファーへ腰を掛けてゆっくりすると、ライラも同じく隣へ休憩するためにちょこんと座ってきた。
そのため、糖分を補給することが出来るようなお菓子を収納の指輪から取り出し、ソファーの目の前にあった小さな机に置くと、何処からともなくフェニが飛んできて貪り始める。
「フェニ。食べ過ぎると夕食が食べれなくなるぞ」
「キュ...!!」
「そうですよ~食べ過ぎは良くないですよ~」
そんなやり取りをしつつ、お菓子を食べながらゆっくりとしていると、コンコンと家の玄関ドアに取り付けられているドアノッカーの音が家の中に響き、コウ達の何だろうという視線が玄関ドアへと向けられた。
はて...それにしてもこんな新しく人が住み始めたような家に訪れる人は一体誰なのだろうか?
コウ達がこの家に住み始めたということを知っている人といえば、この家を勧めてくれたヴィーぐらいなので、もしかすると何かしらの話があってこちらに来たのかもしれない。
「よいしょっと...一体誰なんだ?」
ともかく、面倒くささはあるがもしヴィーがこの家に訪れたのであれば、居留守をするのは良くないことだと思い、コウは面倒くさい気持ちを抑えつつ、ソファーから立ち上がって誰が訪れたのかを確認するために玄関ドアへと向かうことにした。
「はいはい今開けるって」
そしてドアノッカーでコンコンと追加のノックをしてくる外の人物に対して声掛けをしつつ、玄関ドアを空けてみると、そこにはヴィーではなく、以前顔を合わせた左右の腰に直剣を2本ぶら下げている男が立っているのであった...。
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