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667話

 時間は経ち、翌日の昼過ぎにコウ達はローランにある貴族街付近をぶらぶらと歩いていた。


 普段歩くことがない貴族街付近で、コウ達が何故、ぶらぶらと歩いているのかというと、前日の夜に夕食を食べながら翌日の予定をライラと考えた結果、新たな拠点となる家の家具を購入しに行こうという話になったのだ。


 そして家具を購入するのであれば、自分好みの家具を購入したいので、様々なデザインが取り揃えられていると思われる貴族街に赴いたわけである。


「まずは何の家具を買う予定なんですか~?」


「そうだなぁ...色々とあるけどまずはベッドかな?出来れば寝やすいやつが良い」


「キュ!」


「あぁそうだな。フェニ用のベッドも買おうな」


「キュイ!」


 さて...机や椅子さらには照明やカーテンなど色々と揃えておかないといけないものもあったりもするのだが、そんなコウが今現在、真っ先に購入を考えていた家具というのは寝具である。


 個人的には過去にジールからの依頼報酬で受け取った寝具を使っても良いのだが、それは旅などで使っているものなので、出来れば普段使いなどにはしたくないし、何よりも小鳥の止まり木という宿と同じように寝心地の良い寝具を使いたい。


「ここがベッドとか売ってるとこっぽいな」


「良いのがあると良いですね~」


「キュ!」


 ということで、貴族街をウロウロとしながら歩いてると、ベッドの絵が描かれた看板が扉の上にぶら下がっている店を発見したので、そのまま扉を開け、ちりんちりんとベルの軽い音を鳴らしながら店の中へと入っていく。


 そして店の中へ入ってみると、そこには色々な形をした寝具がずらりと置いてあり、奥の受付には白髪の老人が入ってきたコウ達に向かって視線を向けながら小さな声で「いらっしゃい」と声を掛けてきた。


「色んなベッドが置いてあるけど座ったりしても良いか?」


「あぁ汚さなければ寝たりしても構わないよ。気に入ったら是非買っていってくれ」


「じゃあお言葉に甘えて...どれにしようかな」


「沢山あるので悩みますね~」


「キュー!」


 念の為、受付に座っている白髪の老人に置いてある寝具などを試したりしても良いかと聞いてみると、汚したりしなければ問題はないという返答が返ってきたので、早速ではあるが、コウ達は自身に合う寝具を探し始めることとした。


 まずコウが選んだ寝具としてはスタンダードの長方形の形をしたものであり、腰を下ろしてみると、柔らかなマットが迎え入れてくれたため、大の字となって倒れ、寝心地が良いのかどうかを試していく。


 そしてライラはどんなベッドを選んだのかと思い、横目でちらりと見てみると、天蓋が付いたお姫様のような可愛らしいベッドの上でコウと同じように大の字となって寝心地が良いのかを確認していた。


 ということで、各々は暫くの間、店の中に置いてある寝具を幾つか試していき、自身に合った寝具を見つけ出すことが出来たのだが、何故か元気を無くしたフェニがコウの傍にすり寄ってきたではないか。


「どうしたんだ?」


「キュゥ...」


 そのため、どうしたのかと思い聞いてみると、どうやらフェニくらいの大きさに合った寝具が無いようで、それで落ち込んでしまっているらしい。


 まぁ確かにここへ置いてある多くの寝具は人が使うと想定されたものばかりであり、フェニのような従魔が使ったりするのは元々想定されていないのだろう。


「ちょっと待ってろ。あの爺さんにフェニのやつがあるか聞いてみるから」


 ということで、コウは落ち込んでしまったフェニが可哀想だと思い、受付にいる白髪の老人に従魔用の寝具は無いかを聞いてみることとした。


「なぁ爺さん。うちの従魔用のベッドとかってないか?」


「君が連れているあの小さな鳥の従魔用かい?それなら頼めば作れるがお金は掛かるよ」


 そして白髪の老人に従魔用の寝具は無いのかどうかを聞いてみると、どうやらこの場にはないが、オーダーメイドで作ってもらうことが可能らしい。


 ただしオーダーメイドということもあってか、多少なりとも値が張るようで、あまり頼むような人はいないとのこと。


「そうなのか?じゃあ作ってもらえないか?」


「先払いになるが問題ないよ。何か希望はあるのかい?」


「フェニに聞いてみるからちょっと待っててくれ」


 ということで、フェニにどんな寝具を希望するのかある程度ヒアリングし、それを白髪の老人へ通訳のように伝えていくと、殆どの希望を快く聞き受けてくれた。


 またオーダーメイドの寝具を頼むと同時に自身に合った寝具も購入する旨を伝えると、白髪の老人は今回の代金が幾らなのかその場でぱっと計算し、代金が幾らなのかを伝えられたので、収納の指輪からその分のお金を取り出して支払っていく。


「毎度あり。数日後に君の従魔用のベッドが出来ていると思うから引き取りに来ておくれよ」


「あぁ分かった。また数日後に顔を出すさ」


「ありがとうございました~」


「キュ!」


 そして代金を支払い終えると、白髪の老人から後日、フェニ用のベッドを引き取りに来て欲しいと言われたので、了承しつつ、コウは収納の指輪の中へ購入した自身達の寝具を仕舞い込んでいく。


 こうして自身に合う寝具を無事に購入することが出来たということで、コウ達は店の外に出ると、今度は机、椅子、そして照明やカーテンなどが置いてある店を探しに行くことにするのであった...。

いつも見てくださってありがとうございます!


次回の更新予定日は多分3月6日になりますのでよろしくお願いします。

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