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654話

「赤丸の場所はここか」


「色んな魔物に襲われて面倒でしたね~」


「キュ!」


 そんなこんなでコウ達はゴブリンやウルフ系の魔物達の襲撃を何とか躱しつつ、簡易的な地図に印された赤い丸印の部分へ到着したのだが、周囲をぐるりと見てもこれといって何ら変哲のないただの小さな湖であり、魔物が増えたりしている様子はない。


「それにしても何もないな」


「湖の中とかに何かあるんですかね~?」


「あぁ確かにその可能性もあるのか」


 とりあえず今のところ小さな湖の周辺を見渡しても変わったところがないので、ここはライラの言う通り、小さな湖の中に魔物が増えたりする何かしらの原因があるのかもしれない。


「じゃあ少し覗いてみるか。フェニは空を飛んで周りを見てみてくれ」


「キュイ!」


 ということで、コウはフェニには空から周囲に何かしらの違和感がないかどうかの確認をしてくれと指示を出しつつ、そのまま水底が見えるくらいには透明度の高い綺麗な水が揺れる小さな湖を湖畔から覗き込んで見ることにした。


「うーん...水が綺麗だから深くまで見れるけど何もないなぁ...」


「そうですね〜...ただの小さな湖です〜...」


 しかし小さな湖を覗き込んでも周辺同様に変わったところが無いため、念には念を入れて湖畔をぐるりと1周しつつ、何度も水底を覗いてみるが、それでもこれといって何かしらの違和感は見当たらなかった。


 こんな違和感も何もないというのに魔物が増え続けてしまっているのであれば、流石に冒険者ギルド側も頭を抱えてしまうのはしょうがないと言ったところだろうか。


「ここまで来たのに何もないってのが困るな。あとはフェニ次第か」


「原因になりそうなものが見つかれば良かったんですけどね〜」


 それにしても何かしら違和感やら変わった様子が無いとここまで来た意味が無いので、後は上空から周囲を確認しているフェニの報告次第と思われる。


 もしここで違和感や変わった様子の場所が無ければ手詰まりとなってしまい、コウ達も冒険者ギルドと同様に頭を悩ませてしまうこととなるので、何かしら変わった報告が欲しいところ。


「うーん...もし何も無かったら何かしら魔物が増える条件とかがあったりするのか...?」


「キュイー!」


 そして魔物が増える原因がこの場にあるとするのであれば、他に何かしらの条件があるのかもしれないし、もしかすると色々と調べなければいけないだろうか?と口に出しつつもコウは顎に片手を置きながらどうするかを考えていると、先程まで上空から周囲を確認しに行ってもらっていたフェニがこちらに戻って来るのが見えた。


「ご苦労さん。空から何か見えたりしたか?」


「キュ〜...」


 そんな空から戻ってきたフェニはコウの肩に止まったので、早速周囲に何かしらの違和感は無かったかどうかを確認してみるも、残念ながら小さな湖の周囲や中と同様に何も違和感は無かったようで、頭を左右に振りながら成果が得られなかったことを残念そうにしていたりする。


「困ったなぁ...」


「困りましたね〜...」


「キュ〜...」


 それにしても上空から周囲をフェニに確認してもらったのは良いが、やはりというか周囲には違和感が無いため、コウ達も冒険者ギルドと同様に手詰まりとなってしまった。


 もし何かしらの違和感があれば、そこを調査して原因と思われそうなものを冒険者ギルドにでも報告が出来るというのにこれは困ったものではある。


「コウさんどうしますか〜?」


「うーん...他の場所も見てからとりあえず考えるか」


 そしてライラからこれからどうするか?と聞かれるが、この場には今のところ何も異常が無いということで、今度は他の赤丸が付けられた場所に向かって調べるしか無さそうではある。


 ということで、他の赤丸の印が付けられた場所も何かしらの違和感が無いかどうかを確認するため、コウ達は小さな森を抜けて次の簡易的な地図に印が付けられた赤丸の場所へ向かうことにするのであった...。

いつも見てくださってありがとうございます!


次回の更新予定日は多分1月25日or26日になりますのでよろしくお願いします。

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