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643話

 さて...レヴィーエルやアインという魔族2人をSランク冒険者であるドールに任せた翌日の朝。


 コウは前日の夜の際、野宿に使用した魔道側や全て片付け終わると、再び街道を歩き出すことにした。


 勿論、コウが向かう先はライラ達がいるかもしれないメークタリア若しくは魔道具から伸びた光の線の先にあるに場所向けてである。


「それにしても馬車でも通らないかなぁ...」


 そんなコウが今思っていることと言えば、今度こそ馬車がこの街道を通らないか?ということなのだ。


 それはそうだろう。もし馬車に乗れれば移動がかなり楽になりつつ、メークタリア若しくはライラ達の下へ一気に近づくことが出来るから当たり前である。


 そんなことを考えながら街道をのんびりと歩いていると、離れた前方方向に豆粒ほどの大きさではあるが馬車のようなものが遠目で見えたではないか。


「もしかして馬車か?」


 ただ離れた前方と言ってもコウが一走りでもすればすぐに到着するぐらいの距離つまりは目と鼻の咲き程度なのでさして問題ではない。


 ともかく、馬車が停まっているとするならば、乗せてもらえることが出来るかもしれないということなので、コウは馬車が停まっていることを祈りつつ、早足で街道を駆けていくことにした。


「なるほどな...魔物に襲われてたから停まってたのか」


 そんなこんなで何とか停まっている馬車付近へたどり着いた訳なのだが、どうやらその遠目で見えていた馬車が街道の道端に停まっていた理由は魔物に襲われているからの様子。


 つまり襲ってきている魔物を何とかしなければ、目の前に停まっている馬車へ乗せてもらうことのお願いをするのも出来ないだろうか。


 一応、馬車の周りには冒険者達がいるのだが、それでも襲ってきている魔物は鳥型の魔物なので、中々に攻撃が当てづらく苦戦しているみたいである。


 まぁ中には魔法を使ったり、弓を使ったりしている冒険者もいるのだが、やはり相手は空を自由に飛び回ることが出来る鳥型の魔物ということだからしょうがないのだろうか。


「でもある意味チャンスだな。魔物をどうにかすれば乗せてもらえるだろ」


 ともかくそんな魔物に襲われている馬車を助けれれば一緒に乗せてもらえる好機だと思い、コウは魔物を何とかすることにし、収納の指輪の中から愛用している武器であるサンクチュアリを取り出すと、そのまま馬車の元へ近づいていくことにした。


「くそっ...!俺達の攻撃が当たりさえすれば...!」


「手伝ってやろうか?」


「何処の誰か知らないけど頼む!」


 そして戦っている冒険者達の下へ辿り着き、手助けが必要かと聞いてみると、どうやら猫の手でも借りたい様子であり、すぐに頭を縦に振られることとなった。


 ということで、冒険者達の手助けにすることにしたのだが、空を自由に飛び回っている鳥型の魔物達は他の冒険者は今もなお襲い続けているも、コウの間合いをある程度分かっているのか?それとも野生の感で危険だと思っているのか、何故か自身には中々近づいてこないではないか。


 これでは他の冒険者を助けようにも助けることが出来ないし、鳥型の魔物を減らすことも出来ないので、少し困ったものである。


 ちなみに空を自由に飛び回る鳥型の魔物達の姿はカラスぐらいの大きさをしており、もしこの場にフェニがいればいとも容易く全て追い払ってくれたかもしれない。


 しかし残念ながら頼りになるフェニは今のところ側には居ないということなので、ここは自身でなんとかするしかないのだ。


「そうだなぁ...目には目を歯には歯を鳥には鳥だな」


 そんな自身に近づいてこない鳥型の魔物達を何とかするためにコウは手のひらに魔力を多めに集めると、氷で出来た精巧な鳥を作り出し、そのまま上空を悠々と飛んでいる鳥型の魔物に向けて飛ばしていくのであった...。

いつも見てくださってありがとうございます!


次回の更新予定日は多分12月23日or24日になりますのでよろしくお願いします。

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