623話
「コウさん先程の方は?」
「あぁベンっていう魔塔の研究者だな。暇だったら魔塔に遊びに来て欲しいんだってさ」
「おぉ〜ベンさんに会ったんですね〜久しぶりに魔塔へ行くのも悪くないですね~」
どうやらコウが先程までベン達と会話をしている様子を買い物中であったイザベルに見られていたらしく、誰なのかと聞かれたため、知り合いであるということと同時に魔塔へまた遊びに来て欲しいと言われたことを話していく。
「なるほどですね。それにしても魔塔ですか...少し興味がありますね」
「行ったことないのか?」
「魔塔の方の知り合いがいませんし中々入る機会がないんですよ」
「じゃあ良い機会かもな」
そんなことをイザベルに話してみると、魔塔の知り合いがいないということもあり、中々魔塔の中へ入るような機会が訪れることがなかったため、一度は入ってみたいとのこと。
確かに魔塔の中へ入るには専用の魔道具が必要だったり、魔塔に勤める研究者と友人関係だったりしない限り、その専用の魔道具を貸してくれることがないため、中々に入ることは難しいだろうか。
まぁ今回はベンから魔塔に遊びに来て欲しいと直接誘われているので、魔塔の中へ入るのはそう難しくないだろうし、入ってみたいイザベルにとっては絶好の機会かもしれない。
「でももう少し祭典を見て回りたいですね~」
「そうですね。一通り街中を見て回ってから行きませんか?」
「別に俺はそれでも問題ないぞ。まぁベン達も今は魔道具を買い漁ってて忙しいだろうしな」
ただせっかくの祭典なのでメークタリアの街中をもう少し見て回ってから魔塔へ向かうのはどうだろうか?と提案された。
まぁ別に今すぐ行く必要はないし、なによりベンは先程まで魔道具の収集で忙しそうにしていたこともあって、今から魔塔へ向かっても会えない可能性があるため、一旦はライラ達の言う通り、祭典を楽しんだほうが良いかもしれない。
ということで、コウ達は魔塔へ向かうのは後にして祭典で盛り上がっているメークタリアの街中を堪能することにしたのであった...。
■
あれからというものコウ達はメークタリアの街中を歩き回って、様々な露店に立ち寄り、買い物を堪能した訳なのだが、時間もいつの間にか過ぎ去っており、昼頃ということでお腹が空き始めていた。
そのため、そろそろ昼ご飯でも食べに行こうかと考えながら歩いていると、見知らぬ赤い髪の女性に話し掛けられることとなる。
「そこのお兄さん達ー祭典の記念品をどーぞー」
「ん?なんだこれ?」
「ミサンガっぽいものです~」
「なかなか良い作りをした物ですね」
そんな赤い髪の女性はどうやら祭典の記念品を配っているようで、記念品と呼ばれる物を手渡されたのだが、その手渡された物はミサンガのような物であり、手首に付けるには丁度良い物といったところだろうか。
そしてそのまま手渡された記念品であるミサンガのような物を手首につけていると、いつの間に先程の赤い髪の女性は消えてしまっていた。
お礼の一言でも言おうと思ったのだが、もしかすると記念品であるミサンガのような物を他の人々にも手渡しに行ったのかもしれない。
「まぁいっか...とりあえずはご飯が食べれる場所を探さないとな」
「そうですね。またお会いした時にでもお礼を言いましょうか」
「もうお腹がぺこぺこですからね~」
ということで、コウ達はお腹を空かせつつ、食事が出来るような場所を今度は探しながら街中を歩き出すこととなるのであった...。
いつも見てくださってありがとうございます!
次回の更新予定日は多分11月5日になりますのでよろしくお願いします。




