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276話

「久しぶりだな。元気そうじゃないか」


「おぉ!これはこれは!コウ殿ではありませんか!」


 村長の家に到着すると増築されているのか、元あった家の隣に新しい家が建とうとしており、そんな家の入口付近をクルツ村の村長がお手製の箒で掃除をしていた。


「ここにライラって来てないか?」


「ライラなら家の中にいるはずなので今お呼び致しますぞ。よかったら家にあがってくだされ」


 村長の家にきっとライラは訪れているだろうと思って村長に聞いてみると、どうやら家の中でゆっくりと(くつろ)いでいるようだ。


 なんかライラだけいつも寛いでいないか...?いやまぁ今回はそこまで何かをしてもらいたい仕事という仕事がないわけであるのだが。


 そして村長はライラを呼びにそのまま、家の中へと入っていくと人を呼び出すような大きな声が聞こえ、待っているとライラが玄関からひょっこり顔を出す。


「コウさんお疲れ様です~とりあえずあがって下さい~」


「いや実家かよ」


 ツッコみを入れつつも村長から許可は貰えているので、家の中に入っていき、そのままライラに客室まで案内された。


 家の中や客室自体はあまり変化はないが、下に敷いている座布団などは新しい物となっており、座ってみると座り心地がかなり良い。


「依頼の感じはどうでしたか~?」


「あぁ右手側にあった防壁沿いの木なら殆ど()り倒したかな」


 コウの言う通り、右手側の防壁沿い周りにあった木の殆どは既に伐採が終わっていた。


 しかし意外にも生えている木が多かったため、もう片方の左手側にある木達はまだ()り倒せてない状態であり、明日の朝からまた伐採をすることになってしまった。


 とはいえ、今日の感じからしてそこまで時間はかからない筈なので、明日の朝から伐り倒していけば昼までに終わるだろう。


「おぉ~お疲れ様でした~お水をどうぞ~」


「ん?ありがとう」


 成果を報告するとライラにとぽとぽと木製のコップに綺麗な水が注がれるが、ぬるい水はあまり好みではないので、コウは魔法を使って冷やしてから飲み、喉を(うるお)す。


 それにしても以前は水などの飲み物が出てくる余裕は無かったはずなのにだいぶ環境が良くなったものである。


「お疲れだと思いますしここに泊まってきましょうよ~」


「村長に聞いてみないといけないと思うんだけど...」


「それはもう許可をもらいましたよ~」


 どうやらライラはただのんびりとしていた訳ではなく、しっかりと寝泊まりできる場所を確保してくれていたようだ。


 まぁ最悪、外で野宿することも出来るのだが、魔物の脅威がない場所で寝れるのはだいぶ楽なので、ありがたいことである。


 また夕食なども出してくれるらしいので、至れり尽くせりといったところだろう。


「そういえばクルツ村はなにか変わってたか?」


「ん~前よりも豊かになってましたね~あとは井戸が出来てましたよ~」


 木をひたすら伐採していたので、クルツ村の中がどうなっているのかわからないため、見て回ったであろうライラに話を聞いてみるとだいぶ豊かな村になったようだ。


 まぁ確かに村長の家に関しても増築していたので、きっとゴーレムが倒した魔物の素材などを売ってそれなりに稼げてはいるのだろう。


 また井戸などを作ってあったとのことなので、先程飲み物として出てきた水もその井戸から汲んできた物だと予測できる。


 それにしても最初は貧乏だったこのクルツ村がどうしてここまで豊かになったのか?


 それはコウが置いていった魔道具のゴーレムが村の周囲を守っている以上、盗賊などに襲われる心配などはなく、女子供が減ることもない。


 また労働力として貴重な男は盗賊や魔物達と戦闘して死ぬこともない。


 そんな村が商人の間で噂にならないわけもなく、次第に商人などもこのクルツ村に訪れたりして自然と村が発展していったのかもしれない。


「よかったな村が豊かになって」


「本当に良かったです~!そういえば村長が言ってましたけど井戸の調子が悪いらしいですね~」


 ライラが言うには最初は綺麗な水が湧き出ていたのだが、次第に湧く水の量が少なくなってきたらしく、そのことについて村長が悩んでいる話をクルツ村の中で歩いていると耳に入ってきたとのこと。


 依頼の内容には無いことなのだが、これからもお世話になる可能性が高いので少しぐらいは井戸の様子を見てもいいだろう。


 ただし専門分野ではないので、見たとしてもそこまで詳しいことは分からないし、問題解決はできないかもしれないが、もしコウが解決できることならば損なことではない。


「ん~じゃあ明日井戸を見てみるか。解決できるかわからないけど」


「お~ありがとうございます~」


 とりあえず今日は日も暮れ始めているので、これ以上動く気もなく、井戸のことは明日に回し、客間で残り少ない1日の時間をゆったりと過ごすのであった...。


いつも見てくださってありがとうございます!


評価やブクマなどをしてくださると嬉しいですm(_ _)m


次回の更新は12月1日になりますのでよろしくお願いします。

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