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230話

「ドワーフの国ならもしかするとすんなり入れるかもしれない」


 コウはロスガニアに行った際、出会ったドワーフのブラスに解体用ナイフのメンテナンスと称して手持ちにあったミスリルナイフを見てもらっていた。


 その際、ブラスからはミスリルのナイフの柄部分にドワーフの国で有名な人物の名前が彫られているとのことでそれを入る際に見せればすんなりとドワーフの国に入れると言われていたことを思い出しイザベルに話す。


「まぁBランク以上の冒険者ならすんなりと入れると思うけど」


「あ~...実はあまり冒険者のランクは関係ないらしいのです」


「え?違うのか?」


 Bランク冒険者ならばミスリルナイフを見せずともドワーフの国へどちらにせよすんなりと入れると思っていたが、その考えというのは間違っていたらしい。


 イザベルが商人から聞いた話によるとドワーフの国には冒険者ギルドはなく、基本的に人族で入れるとしたら商業ギルドの人間、若しくは依頼を受けた冒険者ぐらいであり、例え高ランクの冒険者だとしても観光としては入れないとのこと。


 だったら冒険者ギルドで依頼を受ければ良いのではないかと思ったが、滅多に冒険者ギルドへ依頼を出すことはないようでそれは難しいだろう。


 ただし入る方法は他にもないこともない。


 例えば良い魔物の素材や上等な酒類を見繕って賄賂のような形で入ることも出来たりするらしい。


 他にもドワーフと親交を深めた者が入れたり、特例であるがコウの持っているミスリルナイフを見せたりすれば入れたりする。


「ともかくコウさんの話が本当なら今すぐにでも向かいたいところですね」


「俺はドワーフの国に行くのは良いんだけどライラ達はどうなんだ?」


 コウとしてはこの広い世界を見て回りたいのでドワーフの国へ向かうのは賛成であるがパーティーメンバーであるライラやフェニにも意見は聞かないといけないので話を振ることにした。


「私もドワーフの国へ行ってみたいです~!」


「キュイ!」


 ソファーでゆったりと寛いでいるライラとフェニをちらりと横目で見ながら先程、イザベルと話していたことについて意見を聞くもどちらも反対することもなく、ドワーフの国に行くことについては賛成のようである。


 ただイザベルをドワーフの国へ連れて行くということは白薔薇騎士団の指揮を誰かに任せないといけない。


 まぁイザベルの中では副団長を務めているジュディにでも任せようと考えているだろう。


「そういえばドワーフの国が何処にあるのか皆は知ってるのか?」


 まずフェニは知らないだろうということでイザベルとライラの2人を見るも首を傾げ、お互いに知らないようでこれはドワーフの国の場所を調べることから始まるようである。


「まぁイザベルはとりあえず相談しにいったらどうだ?」


「そうですね。私もジュディに引き継ぎしないと...」


 なんにせよジュディと白薔薇騎士団について相談しなければドワーフの国へ行けないということでイザベルはそのまま部屋からパタパタと駆け足で飛び出すと、この屋敷の何処かにいるであろう副団長のジュディを探しに行ってしまう。


「ライラとフェニは俺と一緒にドワーフの国の行き方について調べるぞ」


「は〜いわかりました〜!」


「キューイ!」


 そしてコウはドワーフの国への行き方について調べるためにいつものメンバーであるライラとフェニをお供として引き連れて多くの情報が集まる王都へと繰り出すのであった...。


 王都にある賑やかな王都の大通りをコウ達は歩きながらドワーフの国へ行ける方法について知っていそうな人物の場所へ向かっていた。


 それは王都の冒険者ギルドにいるであろうギルドマスターのディザーであり、彼ならば元Aランク冒険者として様々な場所を冒険している筈なのでドワーフの国への行き方についてなにか知っているのかもしれない。


 冒険者ギルドに到着するとギルド内は数時間前に地下牢から助け出されたばかりの新人の女性冒険者達で溢れかえっており、ギルド職員は彼女らを元の活動している場所へ送り返すために慌ただしく動いている。


「...なんだか忙しそうだしやめたほうが良さそうだな」


「む~...他に詳しそうなとこだと鍛冶屋さんとか詳しくないんですかね~?」


「なるほど。鍛冶屋をやってる人なら詳しいかもな」


 確かに鍛冶屋をやっている人物なら鍛冶が共通のものとなるためドワーフの国について何かしら知っているかもしれないし、もしドワーフが作った物を取り扱っているならドワーフと取引をしている筈なので国への行き方も知っているだろう。


 ライラの言うことにコウは少しだけ納得し、今度は王都にある筈の鍛冶屋へ道ゆく人達に場所を尋ねつつ、向かうことにした。


 そして暫く道ゆく人に王都の鍛冶屋を尋ねながら歩いていると何処からかカンカンと何か硬い物を打つような音が聞こえてきたので音のする方向へ向かうとそこには大きな煙突からもくもく白い煙を出し、2つの金槌が交差する看板が入口に掲げられた鍛冶屋が姿を表す。


 鍛冶屋の中に入ると屈強な男達が使い込まれた大槌や小槌をひたすら振るって真っ赤に染まった高温状態の鉄を打ち続けていたり、大きな炎が燃え盛る炉を管理している者などがおり、熱風がコウ達にも押し寄せてくる。


「おや?コウさんじゃないっすかー!お久しぶりです!」


 そんな屈強な男達が働いている鍛冶屋の姿と熱風に圧巻されているとコウに話しかけて前に現れたのはここ最近、久しく見ていなかったルーカスの一番弟子であった...。



いつも見てくださってありがとうございます!


評価やブクマなどをしてくださると嬉しいですm(_ _)m


次回の更新は8月31日になりますのでよろしくお願いします。

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