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いざ闘技場へ!!!

いいね、ブックマーク、高評価ありがとございます!!!




いつも通り朝8時にログインして、訓練場でウォーミングアップを行う。


やっぱりちゃんとストレッチしないと気合い入らないからね。



「今日も早いわねぇ!ゆら!!」



「おはようございます。おネェ様。」



「いろはは直接現地に行くって言ってたから、2人で行きましょうか。じゃあ、ほら捕まって。」



え……もしかしてまたですか……?



「あれじゃなきゃダメなんですか……?」



「だって、ゆらは目が見えないことがバレたらまずいでしょ?そのくらいで負けるとは思ってはないけど、わざわざ弱点を周知する必要もないじゃない。だから移動はなるべく私が抱えることで、解決ってわけよ☆」



おネェ様意外とちゃんとした理由があってのことだったんだねぇ。でも、おネェ様に姫抱きされて移動ってめっちゃ目立つような……


もしかしなくても、弱点は隠せても、変な人と思われるよね?



「ほら、早く!」



「はい……」



ちょっと恥ずかしいけど代替案思いつかないしなぁ。


おネェ様の肩に掴まって抱えてもらう。

この前の時は混乱してて適当に腕掴んだらちょっと怖かったんだよね。お姫様抱っこってちゃんとされないと落ちそうになるんだなぁ。


世の中の囚われの姫すごいなぁって思うわ。



「じゃあ行くわよぉ。」



舌を噛まないように口をぎゅっと閉じる。


直後若干の浮遊感と共に風の圧力が私を襲う。

こういうとき意味ないけど反射的に目を瞑っちゃうんだよなぁ。



「ゆら今日の街はとぉっても賑やかよぉ。はぐれたら大変だし、その目で動くのも辛いだろうから今日は私が抱えて動いてあげるわ。こんな風に抱えられてし動けないお嬢様がまさか近接型なんて思わないでしょうね…………ふふ…………」



おネェ様が悪い笑い方してる。


確かにそういうイメージつくかもね……たまたま広場で転んでるのを見てた人なら余計足が不自由とか体が虚弱だとか思うかも?


うん。意外といいイメージ戦略になるかも。



「さあ、ゆら着いたわよぉ!それにしても今年は屋台がいっぱいあるのねぇ。ゆらは何か食べたいものとかあるかしら?」



「確かに美味しそうな匂いがしますね。でも、その前に大会の受付をしたいんですけれど……」



「ああ、そうだったわねぇ。じゃあまずはさっさと受付すませて、そのあとはゆらの番までゆっくりしましょうか。」



「はい、お願いします。」



おネェ様の腕の中でゆられながら受付に向かい、さっさと誓約書にサインだけすませる。そして予選表のチェックをおネェ様にしてもらう。



「あら、ラッキーじゃない!Eブロックの2戦目だから午後のやつね。」



「それはよかったですぅっ!!!私はDブロックの3戦目でしたぁ。ゆらさんよりは早いですけど出番まで一緒にゆっくりしましょう!」



後ろから元気ないろはの声が聞こえる。



「いろは、もう来てたのねぇ。」



「おはようございます。いろは。」



「おはようございますっ!!!ちょうど今受付しようと思って来たらおネェ様達が見えたので、よかったです!!」



それはラッキーだったね。

いい感じに合流できたし、この後にやることは1つだよね。



「いろは」



「ゆらさん」



「屋台全制覇((模擬戦))しましょう!!!!」



「「はぁ!?」」



「いやいやいや、だってこんなにいい匂いがする場所なんですよっ!?今日はプレイヤーの特設屋台も出てるんですっ!!絶対屋台巡りですぅ!!!」



「いや、いろは。だって私達は闘技場イベントに出場するんですよ?体を温める意味でも模擬戦が合理的ですよね。絶対に模擬戦がよいと思います。」



「ゆらさんの戦闘狂っ!!!絶対ごはんがいいです!!!」



「なっ!いろはこそ食いしん坊すぎます!!!模擬戦に決まってるじゃないですか!」



お互い1歩も引かずに睨み合っていると



「もう、どっちもどっちよぉ!両方やればいいじゃない。幸いあと5時間は暇なんだから全部やるわよっ!!!」



「そう、ですね……」



「むー……」



「ほら、2人とも不服そうにしないのっ!お互いにごめんなさいして、しかめっ面はやめなさい。せっかくなんだからちゃんとイベントを楽しまなきゃダメよ?」



……まあそうだよね。確かにイベントを楽しむことは大事だよね。勝ちに拘ってゲーム内で辛い思いをしたり退屈するのは本末転倒だし……


うん。そうだね、おネェ様の言う通りだ。



「はい……そうですね。つい意地をはってしまいました。すみません。いろはの言う通り確かに今日限定の屋台があるなら行きたくもなりますよね。」



「うぅ……こっちこそごめんなさい。つい熱くなっちゃって…………」



「はい、仲直りできたわね?じゃあさっさと行くわよっ!

確か中央広場では素材やアイテムのフリーマーケットがあるのよぉ。いい素材や珍しいものはすぐ売れちゃうしまずはそこからよ!!!

その次に商店街の特設屋台に行くわよ。限定100食のラビットボアの肉串が毎年出るのよ。他にも、今回からのプレイヤー専用ブースも外せないわ!不思議なお菓子を出す屋台が出るって噂よ!ぱちぱちふわふわの新食感スイーツらしいわ。やっぱり甘い物は乙女には欠かせないものよね。

最後に武器屋とアイテム屋のセール品をチェックしたら、模擬戦ができる特設ポータルから行けるミニ闘技場でウォーミングアップよ!!!

さあ、立ち止まってる暇はないわ!!!行くわよぉっ!!!」



めちゃくちゃ下調べしてらっしゃる。

もしかしておネェ様が1番イベント楽しみにしてた?



ハイテンションなおネェ様に抱えられ、いろはと共に爆速屋台巡りが始まったのだった。



私といろはじゃ勝てない熱量だな……


さすがおネェ様。



闘技場イベント

《真夏の白熱バトル!最強決定戦第1回》


住民の中で元々行われていた夏祭りのをところどころ改変したものになっています。そのためプレイヤーだけでなく住民もイベントに参加することができます。普段会えない住民の方と知り合うチャンスかも?戦闘が苦手なプレイヤーや生産職のためにフリーマーケットや勝敗予想の賭け事、広場でのショーイベントなども行われます。

さあ、夏に負けず熱くなれ!!!


【以上イベント詳細アナウンスより】



今回もお読みいただきありがとうございます。よろしければ、ブックマーク、いいね、高評価お願いします。

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