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第七十三話 無事帰還す


――

スタラジア帝国

――


 ……ふぅ、無事に帰還出来たな。崩落に巻き込まれて撃墜されていたらその後の救出もされなかっただろうしね。……ん? 待てよ。勝ったからアンドロも救出出来て帰還出来たけど、負けて撃墜されたらどうなるんだ? 救出されるならついでにアンドロも救出しておいてほしいものなんだがどうなんだろうね。


 クロードは帰還してから先程までの出来事を振り返っていた。自分が撃墜されてしまった後のことは撃墜しない限りは知る事は無い。最後まで知らずに済むと良いなと考えに結論づけたところでクロードはハッとしたように辺りを見渡した。


「……ルピウス、アンドロってどこにも見当たらないけど、……どこに行ったの?」


「アンドロかい? アンドロなら帰還した時に門衛に引き渡したから近くにはいないよ。多分今頃は寮のベッドでぐっすり寝ているんじゃないかな」


 なるほど、既に引き渡してあるんだな。そう言えばネミリアの下っ端の時もそんな感じだったっけな。それじゃあ安心だね。


 タスクの報告に行く前に、ピクトさんの所に行こうか。……鍛冶屋に用事ってあったかな。特に預けている設計図は無いし、パーツの珠も無いな。あ、でも所持金が結構増えたんだっけ? ええと、……29500Gか、それなら金の設計図(陸)を預けても大丈夫だな。


 この設計図は確かエルダートレントを倒した時に手に入った奴だな。……もしかするとトレントアローが被るかもね。ま、被ったら被った時だ。それじゃあ鍛冶屋に向かいましょう。


――

鍛冶屋

――


 クロードが鍛冶屋へ入ると丁度作業を終えたところだったらしく保護メガネを外したピクトがこちらに顔を向けた。


「……おや、お前さんか。何か持ってきたのか?」


「これをお願いします」


 クロードはアイテム一覧から金の設計図を取り出すとピクトに手渡した。ピクトは手渡された設計図を少し見てこちらの方へ視線を向けた。クロードもピクトの方を見ているとやがて小さく笑ってピクトは机に設計図を置くと口を開いた。


「金の設計図だな。こうも短期間に金の設計図が手に入ってちゃ金の方が足りなくなりそうだな。……それじゃあ20000G貰うぜ。いいかね?」


 ピクトが言い終わる前に既にクロードは必要なお金を机に並べていた。綺麗に並べられたその銀貨を見てピクトは微笑んでいた。


「当然金も持っていると。これなら虹の設計図を見る時も近いか? ふふ、わし自身まだ見た事が無いからな。楽しみにしておくよ。確かに20000Gだ。それじゃあ、明日以降また取りに来てくれ。ほかに何かあるか?」


「……虹の設計図ってどうやったら手に入るんですかね」


 クロードは設計図を預ける以外の鍛冶屋での用事は無い。なので軽く挨拶をして出ようとしていたのだがついそれが気になったのである。


「……何せわしもまだ見たことも無いからな。どこで手に入るのかは一切分からんの。……ただ存在だけは確からしい。鍛冶屋たるもの一度は見てみたいと思うものじゃよ」


 なるほど、ピクトさんも見たことが無いのか。まあそれほど珍しい設計図ってことだろうな。タスクの報酬で手に入るのならピクトさんも何回か見ているはずだから、多分エルダートレントのドロップアイテムで金の設計図が宝箱から手に入ったみたいに難敵を倒したら手に入るものなのかもしれないね。


 今度こそクロードはピクトに軽く挨拶をして鍛冶屋を出た。鍛冶屋を出てまっすぐ格納庫へ戻るとタスクの報告をするために教官室へ向かったのであった。


――

教官室

――


 ノックをしてから教官室へ入るとレオと先に来ていた人物がこちらへ向いて微笑んでいた。それを見てクロードは少しばかり驚いたのである。なぜならその人物はアンドロだったからである。


「クロード、助けてくれたのは君だったんだね」


「あぁ、そうだよ。もう動いて大丈夫なのか?」


「何とか動けるくらいまでは回復したよ。まさかタスクの途中でネミリアの傭兵に絡まれるとは思っていなくてね。一度は追い払ったんだけど仲間をたくさん呼ばれて全部は対処しきれずに撃墜されちゃったんだよ」


 なるほどね。多分カブトムシ型かクワガタ型のE・L・Kに乗っている下っ端にやられたんじゃないのかな? 騙し討ちとかを狙って来て対処が面倒だったもんな。


「それで、アンドロ。本当にこれで良いんだな?」


「ええ、お願いします。僕が持っているよりクロードが持っている方がずっと良い。今回で自分の不甲斐なさを思い知りましたからもう一度それを手に入れる時まで修行することにします」


 レオはアンドロに何かを確認したようだ。恐らくクロードが来る前に話していた内容なのだろうがクロードには何のことだかさっぱり分からない。やや取り残された形になったクロードの方を向いてレオが口を開いた。


「……さて、タスクの報告に来たんだな。目的の迅速な対応に依頼者はとても満足しておられた。救出されたアンドロから是非とも君にと渡されたものを報酬として渡そう。受け取るが良い」


《ヴァッシュの強化書を手に入れた》



 読んでくださりありがとうございます。

 アンドロからヴァッシュの強化書を貰いました。これでヴァッシュが強化可能になります。

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