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第三十五話 ごろつき退治


 モンスターではなく対人の戦闘と言うとクロードには以前のネミリアの傭兵との戦闘を思い浮かべた。それに他国と言われて知っているのはネミリアしか無い。消去法的にそう考えたのだが実際は違うようだ。


「あぁ、そう言えば君は以前にネミリア王国の傭兵と交戦したんだったな。ここで言う対人戦闘の経験と言うのはもちろんネミリア王国の傭兵も含むが、まあ大半はただのごろつきだよ。安心してくれ」


「しかしそれ以外となると全く心当たりが無いんですが……」


「今から詳しく説明しよう。……ちなみにネミリア王国がどこにあるのかは覚えているか?」


「ええと……、エリーダ高原を越えて……そこから海を越えた先……かと」


 ネミリアの位置は確か以前にレオから教えてもらったはずである。が、細かいところまでは覚えていない。ところどころあやふやになっているので誤魔化しながらクロードはそれに答えた。クロードのその様子を見ながらレオは笑みを浮かべていた。どうにか誤魔化せたか? と思っていたクロードだったがそれで誤魔化せる程レオは甘くは無かった。


「……ふむ、大体は覚えていると言った感じか。ネミリア王国はエリーダ高原を越えて、さらにその先のコールバの海を越えた先にある王国だよ。一度で全て覚えろとは言わないが敵対国家の場所は覚えておいてくれ。次聞く時には覚えておいてくれている事を願うね」


「すみません、覚えておきます」


「さて、それじゃあ詳しい話の続きだ。エリーダ高原からコールバの海を目指す逆方向にカリーニャの丘と呼ばれる場所がある」


「カリーニャの丘?」


「そうだ、地図を見ながら説明をしよう。これがエリーダ高原でこれがコールバの海だ。そしてカリーニャの丘とはこの辺りを指す」


 聞いたことの無い地名に首を傾げたクロードを見てレオは立ち上がると壁に立てかけてある地図に近寄りさらに説明を続けた。


「最近ここに建国するためにごろつきが集まっていると言う噂だ。ごろつきだけならそう難しくは無いがどこからくすねて来たかE・L・Kを所持しているようだ。ネミリア王国よりも我がスタラジア帝国の方が距離的には近しい。今後力をつけ帝国民の安全を損なう可能性が出て来ているため早急に対処したい」


「それじゃあそこにいるごろつきを撃墜してくれば良いんですね?」


 欲しい回答がすぐに得られたからであろうかレオが浮かべている表情は厳しいものから微笑みに変わっていた。


「そうだ、話が早くて助かる。このタスクが無事に完了されたならば三等騎士になる実績には足りるだろう。つまり言うなればこのタスクは三等騎士に上がるための実績を積むためのタスクになる。……どうだ? このタスク、やってみないか?」


 どうやら発生したタスクは階級を上げるための実績を稼ぐためのものであるようだ。出来ることなら一等騎士を目指したいクロードにこのタスクを断る理由などあるはずが無かった、


「喜んでそのタスク受けさせてください!」


「それなら君の名前でタスクを申請しておこう。……君が無事にこのタスクを達成出来る事を願っているよ」


 ……実績が足りないって言われるとはね。どのタスクも失敗せずに完了させているんだから実績は充分な気もするんだけどな。まあ言われてみれば対人の実績は最初の訓練とネミリアの傭兵ぐらいでほぼ無いに等しいからな。


 多分てっとり早いのはネミリアの傭兵とたくさん戦って勝つのが実績を積むのに早いんだろうけど、そんなに頻繁に遭遇する訳が無いからな。頻繁に遭遇したらそれはもう戦争だよ。だから対人戦闘の経験のためにこう言うタスクがあるんだろうな。タスクの内容を確認してみるか。


――

タスク一覧

実績を積むのだ

ランク:C

場所:カリーニャの丘

目的:ごろつきの制圧

依頼者:レオ教官

――


 ……まあさっき聞いた通りだな。ただ、気をつけたいのが目的がごろつきの制圧ってところだな。討伐って書いてあるならごろつきは1人なんだろうけど制圧ってことは人数が複数いるって感じだよね。


 ヴァッシュにメテオライフルを装備させて行くのが今のところの最適解ではあるんだけど、ヴァッシュは装甲が低いからなぁ。連戦になると消耗しちゃうから装甲が低いのは気になるんだよね。


 それなら攻撃力は落ちるけどブランシアにメテオライフルを装備させた方が装甲の心配は無くなりそうなんだよな。……どの機体で行くべきか凄い迷うな。ルピウスにどっちが良いか聞いてみようか。


――

格納庫

――


 格納庫へ戻ったクロードはルピウスの姿を探した。どうやらメンテナンスをしていたらしく忙しそうに手を動かしているルピウスを見つけるとクロードはゆっくりと近づいた。近寄って来るクロードに気がついたルピウスは顔を上げるとクロードが何もまだ言っていないのに制止し始めたのである。


「ダメだよクロード。まだメンテナンスをしているからヴァッシュに搭乗しないでくれよ。さっきまでのタスクの消耗が結構激しいんだ」


「いや搭乗する訳じゃなくて、ルピウスにちょっと聞きたいことがあってな」


 読んでくださりありがとうございます。

 こうした帝国近辺に生じたトラブルの解決も騎士団の仕事に含まれます。厄介なことにE・L・Kも所持しているようです。無事にタスクが達成できると良いんですが……。

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