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第二話 最初のE・L・K


 レオと名乗ったその男は流れるようにE・L・Kの支給を開始した。支給と言ってもE・L・Kの格納庫の鍵であるカードキーが手渡されるだけである。レオに呼ばれた者から次々とそのカードキーが手渡されていった。丁度半分くらいの人が呼ばれたタイミングでクロードの名前も呼ばれたのである。


「五等騎士クロードだな。君の格納庫は3A-5だ。このカードキーを使うと良い」


「ありがとうございます!」


「さて、これで全員に行き渡ったな。分かっていると思うがそのカードキーの紛失は厳禁だ。もし紛失した場合のペナルティはここでは明言しないがかなりの覚悟はしておいてくれ。続いて……」


「……あの?」


「なんだねクロード。何か不具合でも?」


「全員ですか? 半分くらいしかカードキーは渡ってないと思うんですけど」


 自分にカードキーが手渡された直後に全員に行き渡ったことになったのである。いつ渡されるのか数えながら待っていたクロードはここにいる半分の人にしか渡っていないことは分かっていた。


「クロードお前! 当たり前だろうが! さっさと戻れ!」


 アンドロが焦った表情でこちらを見ていた。しかしクロードには何のことかさっぱり理解出来ていなかった。レオが咳払いをすると話を続けた。


「それは不具合でもなんでも無いな。クロードは下がりなさい。続いて君たち騎士のパートナーとなる助手を紹介しよう。現在この大広間には君たちを含めた新米の騎士とその騎士のパートナーとなる者がいる。君たちでペアを作らせても良いのだが今回はこちらでペアは決めさせてもらった。今からそれを通達する。……、……、……、……、クロードとルピウス。以上今読み上げられなかった者はすぐに挙手しなさい。……いないな、それでは訓練に入る。各員支給されたカードキーを使い自分の格納庫に移動しなさい」


 未だ情報が整理出来ていないクロードはただ立ちすくんでいるだけであった。周囲では自分の名前を叫ぶ騎士と助手の声で溢れかえっていた。このままではいけない。早く助手となったらしいルピウスという人物を探さないと。と我に返ったクロードの目の前で静かに男が1人こちらを見ていた。


「……僕の名前はルピウス。君の助手だよ。さあ格納庫に行こうか」


「待て、どうして俺がクロードだと分かった?」


「……? あんなに目立ってたら分かるよ。格納庫は3A-5だっけ? 早く行くよ?」


 言われるがままクロードはルピウスについて行ったのである。支給されたクロードの格納庫は先ほどの大広間から外に出たすぐのところにあったのである。自分の部屋からはまっすぐ一本道であり、外への出口にほど近い所にあるためラッキーだとクロードは感じていた。


「ここだね、さクロード。カードキーで開けてくれるかな」


――

格納庫

――


 クロードがカードキーを使って鍵を開けると5メートル四方はある空間の真ん中にクロードに支給されたE・L・Kが設置してあった。


「良いね! とてもかっこいい。俺が好きになった見た目そのままだよ! 名前は何て言うのかな。……お、既に武器も装備しているんだな。やっぱり武器が無いと格好がつかないよな。……ところで今何の武器を装備してるんだ?」


「このE・L・Kの名前は確かブランシアだな。色々な武器を装備できるオールラウンダーだよ。今装備されてるのは……、ノーマルブレイドだね。拡張スロットは1つだけか。まあ最初はそんなものだよね」


「拡張スロット? 一体何を拡張するんだ?」


「色々あるよ。スロットごとにパーツがはめ込めるんだけど、単純に武器の威力を上げるものや移動速度を上げてくれるもの、それにスキルが撃てるようになるものもあるね」


「へぇ、そりゃ面白そうだ。……でもパーツは今持ってないな。どうやったら手に入るんだ?」


「今それを説明しても良いんだけど、多分現物を見た方が分かりやすいから説明は後にするよ。今僕が持ってるパーツがあるんだけど、装備しておくかい?」


「お、あるのか! それじゃあ頼むぜ。……ちなみにバーツの効果は何だ?」


 ルピウスは自分の服から取り出した丸い石のような物を装備されたノーマルブレイドの後ろ側に開いた穴にはめ込もうとしていた。どうやらそれがパーツであるらしい。クロードが効果について尋ねるとルピウスは小さく笑みを浮かべた。


「それは後のお楽しみだね。それじゃあ訓練がもうすぐ始まるはずだよ。多分もうじき通信が入るはずだ」


「そういや訓練の内容って何か知ってるかい? 俺は何も聞かされて無いんだが……」


 クロードが心配そうにそう呟いた直後格納庫のスピーカーからレオの声が聞こえてきた。


『クロード! ルピウス! そろそろ訓練を始める。……準備は良いか?』


「はい!」


 ルピウスが勢いよく敬礼を返事をしたため驚きながらもクロードはそれにならった。が、別に見ても無いのに敬礼の必要があるのか疑問ではあった。それを見透かされたかのように通信は続いた。


『格納庫はセキュリティのためにスピーカーの下にカメラが設置してある。……まあそれを言わずとも敬礼を欠かさない君たちにそれを言う必要は無いだろうがね。……それでは準備が整っているようなので訓練を始める。これより機体に乗り込み5分以内に演習場C5に移動せよ。繰り返す、これより機体に乗り込み5分以内に演習場C5に移動せよ』


 読んでくださりありがとうございます。

 ルピウス 助手として主人公を助けてくれる。E・L・Kを操縦する騎士と同じくらい助手の存在は貴重。

 ブランシア 最初に支給されるE・L・K。なんでもそつなくこなすオールラウンダー。

 攻撃 100 速度 100 装甲 800

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