【宴は続くよ!】眠り姫復活&ディオス戦勝祝賀大舞踏会実況part2【どこまでも!】
「そういえば、お前の方はどうなんだよ」
「私?」
そう、私も随分と変わってしまっていた。
戻って来た過去は、今もきちんと私の中に残り続けている。
今の私は、『灰かぶり』であり『紫苑永離』だ。
最早『魔女』として生きて行く事も出来ない。
ロールプレイも止めてしまった。
「灰かぶり嬢だけではないよ……眠り姫、君も随分苦しい思いをしていただろう?本当に大丈夫なのかい?」
「……うん。だいじょうぶ。まだ、すこし……思い出すと、怖い事もあるけど。でも……アルがいるわ」
……正直、怖さや嫌悪、絶叫したくなる程の吐き気などといった負の要素は、あのディオスとの戦いが終わった直後から、嘘みたいに消えていた。
あの時はそれどころでは無かったから、そのせいで全部吹っ飛んでしまったのだろうか。
しかしオズは、また別の見解を示した。
「眠り姫みたいに、心の支えがあるからっていうのも1つの理由ではあるんだろうけど……俺には、神様が全部持って行っちゃった様にも思えるんだよね」
「全部持って行かれたにしては、いささか中途半端の様にも思えるがな」
エドがちらりと、こちらに視線をやる。
今の私の姿は、深い青のドレスに金の靴。それに……黒い髪に決して高くは無い背、白とは言い難い所謂黄色人種系の肌に、世間一般で言うところの黒い瞳。
つまりは『紫苑永離』そのものの姿をしていたからだ。
何故なのかは分からないが、あれから私は、自分自身に幻影の魔法を掛けて年齢や外見的特徴を偽る事が出来なくなっていた。
「納得がいかない、か?」
他の皆は記憶が戻ったとはいえ、今でもゲームのアバターとしての外見を保っている。
ここまで大きな変化を残しているのは、現在のところ私1人だ。
「『神』のせいなのだろう?」
「他に原因が思い付かないよ」
笑って言う。
言ってしまえば、たかだか外見が変化出来ないというだけの事だ。
過去の記憶も受けた傷も、全ては心の内の事。
外見上で何か痛みがあるなどという事は無いのだから、本人でも無いエドがそう気にせずとも良いのにな、とさえ思う。
実際、服は普通に幻影魔法の効果範囲に入るし、さして現状困ってはいない……のだが。
「しまった、困ったことが1つあったぞ。しかも結構重要だ」
「何だ?」
「え、何かあった?」
「おい、それって……」
「選ぶ服に困る」
「「「…………」」」
『魔女』としての外見は、ゲーム時代の公式イメージからずっと金髪の20代女性のままだった。
だから、今のこの『紫苑永離』の姿だと、似合う意匠が全然違ってしまうのだ。
「女子らしい悩み、と言えばそうなのかな」
「重要、です」
アル殿下が苦笑すれば、眠り姫が珍しくも力強く同意した。
「……メイド達に任せておけば良いのでは?」
「……」
エドの言葉に私は沈黙する。
メイド?任せる?何を言っているのだ、この人は。
それはまあ、ここで数カ月過ごしたのだから?馴染みのメイド嬢くらいはいる事だし、相談くらいは乗って貰えるとは思うが……。
…………まさかとは思うが、私がこのままこの城にずっといる前提で話を進めているのではないよな……?
確かに婚約はいまだ続行中だが……。
「……なんつーか、さ……まるで、『願い』を全て『叶えた』みたいだ」
考えに陥りかけた私を見ながら、オズが複雑そうな微笑を浮かべた。
その言葉に、一同はまたもや沈黙する。
―――そうだ、確かに私達は望んでいた。
過去を、自分を取り戻す事を。
だがそれは、かつてあった苦難や苦痛、後悔を再びその身に宿す事などでは無かった。
無くしていた、忘れていたからこそ、そんな事になろうとは思ってもみなかったのだから。
しかしそれも、終わってみれば痛みこそ残る物の、あくまでただの記憶に過ぎず。
残った結果は、自分達にとっての都合の良い事ばかりで。
何か重要な事を見落としている様な……そんな妙な不安が沸き起こり、兎に角何かしなければと口を開いたが、空虚なそこから何かが出る間も無く、またもやオズが「そうそう、それで、エドにあげた魔剣の事なんだけどね」と、話題を変えてしまった。
「実戦で使って改めて実感したけど、これは元々の機能からして分解と消滅に特化しているみたいでさ」
「取り扱いには十分注意しないと、うっかり『触れる物全て消滅させる魔剣』とかに進化しちゃったりして?」
「なにそれこわい」
オズとねこの王がコントめいた遣り取りをするが、その内情は決して笑い話では無かった。
「そういえば、灰かぶりも『分解』を掛けていたな」
実際に『アレ』を見ていたエドが、こちらを向く。
『分解』とは、神を世界の外に出す為の空間干渉の魔法の際、前提として行った魔法の事だろう。
「私の空間干渉の時の『分解』は、空間の構成を均して扉を開ける為の再構築ありきで入れ替えが前提の『分解』だからね。魔剣のとは少し違うよ」
例えが適切かは分からないが、どこぞの工芸品の様に組み替えて開ける仕組みを作ったという事だ。
そう私が言うと、魔剣に手を入れた張本人であるオズが補足する。
「魔剣の『あれ』は、念入りに細切れにして粉砕して完全にバラバラにして、復活の魔法を掛けられなくする為の物だ。……よっぽど相手が大っ嫌いだったんだろうね」
それは、一番初めにこれを作り上げた製作者という事か。
「少なくとも、複数人でこれを作り上げたのは間違いないだろうと思うよ。流石に魔法使いだけでは、ここまで精度の高い剣を自力で作り上げるのは難しい」
確かに。
例え魔法使いが魔法で剣を作ったとしても、鉱石を叩いて作った剣より硬くて柔い、永の使用に耐えられる剣は作れない。
ならばその筋の専門職……鍛冶職人も絡んでいるという事か。
「少しあの洞窟遺跡の事を調べてみたけど、年代的には『王』の居た時代に相当するのは間違いなさそうなんだよな……」
「だが、我々の想定していた以上の力を吸い上げ、神でさえも消し去った。……いや可能性としては弾き飛ばしただけ、というのも考えられるのか」
「まあ、あの『神様』がすんなり消滅しちゃうって、考え難くはあるけれど……それはともかく、元の製作者は、いったいどんな人だったんだろう。そこまでは出て来なかったんだよなあ」
言いながら、オズが首の後ろをかりかりと掻いた。
この期に及んで出て来た謎の要素に、何となく落ち着かなさを感じている様だった。
「自分の身の安全を確保する為に、自身の情報は全て処分した、とも考えられるよね」
「王への反逆を企てていたのだとしたら、それ位はして当然だろう」
「例えばだよ?魔法を禁止した『時の王』を打破する為の剣だと僕らは思って来たけれど、もしかしたら、この剣を作った人たちは……思い通りにならないどころか自分達に牙を向いたこの世界そのものなど、いっそ全部壊れて消えてしまえば良い……とか思う程に、憎んでいたのかもしれないな」
「『神』もそうだし、この魔剣の製作者もそうだけれど……いったい何がしたかったんだろうね」
オズとエドの考察に、アル殿下やねこの王まで混ざったその時。
「すとーーーーーーーーっぷ!!」
キラキラした光の尾を靡かせ目の前に突然降りて来たのは、先程まで妖精王らと共にテーブルの一角を陣取っていた筈の、小さな妖精パックだった。
「もーっ!さっきから聞いてれば、大の大人が雁首揃えて何やってんの!ここは戦勝祝賀会場なんだよ!?お祭りだよ!?そんなシリアスでサツバツとしたお話は禁止!ほら、王子様達もせっかくお姫様連れてるんだしさ、今日くらいは、ぱーーーっとやらなくちゃ!」
小さな妖精は体中めいっぱい使って大きく手を広げ、大げさにアピールする。
目を合わせていた私達は、同時にふ、と笑みを零した。
「そうだな、こういう事はまた後で、お茶でも飲みながらじっくり話すとしますか」
ねこの王が苦笑すると、似た様な表情でアル殿下が同意する。
「今度資料漁っておくよ。……時間はたっぷりあるんだしね」
アル殿下は、眠り姫を見ながら優しい声音でそんな風に言う。
何だか「もうそれいいですから」と思わず口に出そうになったが、幸いな事に口の中で何とか留まってくれた様だ。
「それって、謹慎にかこつけた引き籠り宣言ですか?アル殿下」
一方、言葉尻を捕らえてにやにやと笑うオズは、「ん?別に引き籠りはしないさ。僕の大切なお姫様と過ごす、大事な大事な時間になるだろうね」と素で返され「(えー……)」とげんなりした表情になる。
「焦って答えを出す必要は無い、か」
「そうそう。何かに追い立てられる事も何かに脅える事も、もうしなくていいのさ!だ・か・ら、今は楽しまなくちゃ!ね?」
ふ、と目元を伏せ口角を上げたエドに楽しげなウィンクを送った小さな妖精は、名に恥じぬいつもの陽気に浮かれた明るい表情でそう語る。
だが、それでも何処影が差していると思うのは……彼もまた神により『過去』を返されたせいだろうか。
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584:青いカバ
最近魔法の力が上がった気がするんだ
ぼく自身はあまり魔法に縁がないはずだけど
簡単な魔法なら操れるようになったみたい
周りのみんなも不思議がってたよ
……北の国ってネットワークまだなかったよね?
585:白鳥の湖の悪い魔法使い
セントラーダとの国境沿い
白鳥達の楽園が最北の筈だけどな(真顔)
586:エメラルドの都の魔法使い
それがなあどうもなあ
587:灰かぶり
私自身は何もしていないし
誰かが繋げたという話も聞いてないよ
ただどうも話を聞くに
世界中にネットワークが広まっている様だ
この場合始点は何処になるんだろうな?
588:じゅげむっ!!
神がいなくなったらいなくなったで
謎がごろごろと出て来たな
だがそれでこそ挑戦し甲斐があるというものだ
589:浮かれ小坊主
じゃあそっちは
魔法ジャンキーさんたちに
頑張って研究してもらう事にして☆ミ
ついに来たねー
指向性チャット機能!
これで連絡取るのがすごい楽になったよー!
590:エメラルドの都の魔法使い
俺の衛星携帯……
くっそこうなったら
エドの性嗜好全方面に向けて発信しちゃる!
591:魔法少女みこっち5 ピュアピンク
ちょ(笑)
とばっちりwwwwww
592:ぬこの王さま
こらこら(苦笑)
593:浮かれ小坊主
えー(笑)
それってどんなのー?(笑)
594:エメラルドの都の魔法使い
ずばり足フェチと見た(真顔)
595:白鳥の湖の悪い魔法使い
どっかにいたなそんな王子が
というかこの世界には
そんな紳士な王子しかおらんのかと(真顔)
596:おおかみさん@いっとくけど俺はまともよ?
だよなあ
足フェチにロリコン
監禁軟禁囲い込み……
597:白雪姫
……(嫌悪)
598:アナスタシアは雪の女王
白雪よ
潔癖症は辛いらしいぞ?
特にこの世界ではのう
599:浮かれ小坊主
揃いも揃ってこの世界の王子様達はみんな
大変な変態だー!(嬉々)
600:仮面の槍者青ひげ
それは当然サウバークの国王も入っているのだな?
よし告げ口して来るとしよう
601:下水道魔王と地下王国
ハハッ
602:浮かれ小坊主
えー!?どうしてそうなるのかなー
褒め言葉だよー!
603:妖精王
どこをどう解釈したら褒め言葉に聞こえるんだ
まったく……
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「エドお兄様!ご無事でしたのね!……あっ、アルお兄様、ねこの王様、それに眠り姫様、ごきげんよう、ですわ」
脇から可愛らしい声がしたと思ったら、ココ姫だった。
どうやら、父親である宰相殿におねだりして連れて来て貰ったらしい。
見回せば、少し離れた所から苦虫を噛み潰した様な表情の宰相殿が。
以前に比べれば事情が変わった事もあり、然程睨まれる様な事は無くなったものの、やはり長年の固定観念を崩すには至っていない様子。……というか、目の前の王子様が規格外なのだ。
それでも何も言わず見守っているのは、愛娘の為だという事ともう1つ、エドやアル殿下と少しでも親しくなって貰いたいから、なのだろう。
当然その先にあるのは『嫁入り』だ。
しかし当の本人は、そんな事など微塵も考えていない様子で朗らかな明るい声を響かせつつ、皆の無事を喜んでいる。
その様はまさに年の離れた兄弟姉妹……いや、眠り姫とは年が近いか。
可憐で愛らしいお姫様2人の揃った姿に、思わず満足の息が漏れる。
少し回りを見ればやはり似た様な事を考える者も多かったらしく、それこそ男女の区別無く、彼女らは衆目を集めている様だった。
「そういえば、シンデレラさまがおられないようですが、何かあったのですか?それに、そちらの方は?シンデレラさまに関係の深い方なのかしら?」
不思議そうに首を傾げたココ姫に、一同しまった、という顔をする。
いや、眠り姫だけは表情が動いていなかったが、彼女の表情筋は基本的に寝ぼすけでぼんやりしているので、これは数えない。
「ココ姫、私がそのシンデレラです」
「まあっ!!いつもとお顔も髪型が全然違いますから、ココ、全然気付きませんでしたの!ごめんなさいっ、シンデレラさま!それで、そのお顔も魔法ですの?すごいですわ!」
「いえ、少々事情がありまして。これからはこの『黒い色の魔女』がシンデレラですから。今後とも宜しくお願いしますね」
「こちらこそですの!きれいな黒い魔女姫様!」
ああ、もう1人規格外がここにも居たか。
……すんなりと受け入れ、あまつさえこの国でも珍しい『黒髪黒目』を『きれい』と評する感性の持ち主が。
ますます彼女が愛おしくなって、私は思わずにっこりと笑った。
この場が衆人環境でさえ無ければ、思うさま貪るようにぎゅうぎゅうと抱き締めて頭を撫でまくるのだが。
「おいそこの変質者。持ち帰っちゃダメ、絶対」
「そろそろ戻っておいでー」
ねこの王もオズも、揃いも揃って喧しいわ!ええい肩を叩くな!
そうこうしている内に開会の時間となり、国王陛下がお出ましになった。
2人の王子をはじめ、今回の最終戦選抜メンバー代表である私やオズ、さらにその前後の調整に奔走したねこの王も檀上へと上げられる。
国王陛下のそばには王妃殿下。逆隣にはアル殿下。そしてその隣には眠り姫。
私達は少し下がった場所で、陛下の祝辞を聞く。
その後、僅かながらに今後についての報告があった。
国同士の繋がりや、魔法の在り方について。
技術の進歩を否定し、現状維持から緩やかな滅びへと向かっていたこの世界が、とうとう神に見放されてしまったという事実は、世界的にもかなり重く受け止められた様だった。
ただこれまでの経緯もあり、魔法という力其の物が、すんなりと受け入れられるという事は無いだろう。
なお蛇足ながら、眠り姫の王宮無期限逗留が決まった事がここで発表された。
それを聞いたココ姫などは、足下でぴょんぴょん跳ねながらキラキラした瞳で「本当ですの?嬉しいですの!これからもっといっぱいお話しできますの!」と眠り姫に向かって纏わりつきかねない勢いであったが。
まあ、眠り姫のその表情も変わらないなりに嬉しそうだったので止めなかったが、逆にアル殿下の表情が引き攣っておられたな。
……そろそろ人物像が見えて来たというか、薄々察せられたというか……この皇太子、案外粘着気質ではないのかと小一時間。
先日だったか、本拠である『塔』に戻る位しか居場所が無い彼女に「それなら戻らずここにいればいいんじゃないかな、というか居ようね?」とに゛っこり笑んだアル殿下の微笑みが忘れられない。
もっとも、眠り姫も眠り姫で「じゃあ、そうする」とあっさりこっくり頷いたものだが。
本当に大丈夫か?がっちり囲われるぞ?どこぞの北の国の王子の如く逃げ場が無くなるぞ?
……もっともこの2人には、逃げ場など必要無いのかもしれないが。
……などと他人の事情に首突っ込んで、心配している場合では無かったのだ。
「それともう1つ。目出度くも、我が第2子であるエドワードと、灰かぶり殿の婚礼の日取りが決まった事をここに報ずる」
は?
誰が、誰と結婚する、と?
思考のままに体まで固まってしまった私の腰を掴み、第2王子であるエドが壇の中央へ進む。
「ちょっと待て、聞いていない!」
「ん?今更言う必要があったか?俺達は正式な手順で婚約を交わした。婚約とは結婚を約束した証であり事前契約。何も可笑しな事は無いと思うが」
きょとんとした顔で首を傾げるな!
確かに私はエドと婚約しているが、今と以前では事情も状況も違う!
少なくともあの時点では、実際に結婚が行われるという話では無かった筈だ。
あくまで訪問者である我々と在来者である彼等との結び付きの象徴であり、かつての強行派の行動にある程度の方向性を持たせ、尻尾を出させる為の罠だったのだから。
ならば最早、この婚約自体に何ら意味は無い。
無い筈なのに!
「可笑しいだろう、どう考えても!!」
これからいざ発表、という場面で言う事では無いのかも知れなかったが、今この場で伝えなければ、確実に私は逃げ場を失う!
そんな気がしてならず、その焦りが必死に口を回らせる。
「エド、国王陛下も。聞いてくれ、この婚約自体にもう意味は無い。神は倒れ、世界は自由だ。魔法は禁忌では無くなり、私達の権利も現段階である程度保証されている」
「そうだ。その通りだ。だから、その証としての結婚なのだよ」
って、よりによって国王陛下御自ら諭されるとかどういう事か!?
「この様な『結婚』などという結び付きに頼らずとも、自らの手で故郷へ至る道を破壊した我らは、最早同胞同然。在来者たる貴方方と共に生き、この力を振るうが運命。我らの忠誠を疑い、鎖で縛ろうとする事こそ愚行と存じます」
流石に言い過ぎたか、周囲がざわついた。
だが、ここで怯んでいては、私の自由こそが危ない。
「それに、この城には眠り姫が留まるのです。私が居なくとも、何の問題も在りはしないでしょう?」
口に出さない部分で匂わせる。
「どうせその内嫁に迎えるつもりの癖に、今更無期限だなんだとごねる事はしないでしょう?」と。
「けれどね、姫はあくまで逗留。確実な結び付きを示す必要があるというのなら、そこはやっぱり『結婚』が一番手っ取り早いんだよ」
どの口が言うかああああああ!!!
そんな爽やかなお兄さん口調で呆れ半分に説得した処で、私が頷くと思うか、アル殿下!




