【弾幕ミサイル】セントラ王都で緊急会戦!?王城VS空中移動要塞!【だだだだだー!!】
BGM:東方Pr○ject推奨。
あえて某所のOPではなく(笑)
さあ、は○とき厨よ、食らい釣くがいい!!(誤字にあらず)
どん、どんと低い音が辺りに響く。
かなり派手に打ち込まれているらしい。
こちらは防御結界を張ったのでピクリともしないのだが、しかし困った事が一つ。
「この砲弾の中、どうやって王子……エドを降ろせって言うんだい」
「魔法の炎じゃ無いみたいだし、一応実弾兵器なのかな?……ハッ、火薬だからおkとかそんなっ!?」
「それって、小型のならともかく大型の持ち出して来た日には、起動するの魔法式だよね?絶対」
「広い意味じゃなくても、間違いなく魔法道具扱いでしょ?これって」
「それでいいの!?王国!!」
「これ、もしかしなくても「地球産の知識」入ってそうな気がするんだけど。……そもそも、いつの間にそんなもの開発してやがったんだろう」
イライラしているせいで本性が見え隠れしているアカネのその言葉に、オズがハッとした様に叫んだ。
「俺か!」
「「「「「「お前か!!」」」」」」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
666:エメラルドの都の魔法使い
ごめーんね☆
あっ、666ゲト(゜∀゜)アヒャ
667:ぬこの王さま
ごっめーん☆
668:仮面の槍者青ひげ
おいお前ら反省の色が無いぞ
一体何やらかした
669:ぬこの王さま
えっとぉ
王様と第2王子殿下にぃ
遠くの敵にも当たる様な武器作って☆
って言われちゃったから☆
お大臣様とかもいたしぃ
どーしても断り切れなくってぇ(てへ)
670:エメラルドの都の魔法使い
ぬこの王さまにぃ
大陸弾道ミサイル作って☆
って言われちゃってぇ
ここで無理☆って言ったらぁ
森の皆の信頼問題になると思ってぇ(てへ)
671:死者の王
お前ら……
672:ジャックと豆の木
オズううううううう!!!
673:浮かれ小坊主
言われたから作ったって……
何という技術部
さすがは森一番の発明家さんだね!
/^o^\エッジソーン
674:おおかみさん@目ぇ覚めた!
それが!
何で!
地対空になるんだよ!?
675:妖精王
そもそも何の為に造らされたのだそんな物
676:ぬこの王さま
いやほら北の国とか
“向こう”で言う“ろっさま”のところ並に怖いって言うし?
677:7人の狩人 2番目
あのなあお前ら
国に絡むんなら歴史くらい抑えとけ!
678:浮かれ小坊主
割と最近そんな話したばっかだったよね!?
679:たーちゃん
均衡って大事ね☆
とかいうから仲間たちも1か所にとどまらずに
あちこち散らばってんだろうが!
680:エメラルドの都の魔法使い
いやあほら、向こうなら放っておいても
冬将軍ならぬ雪の女王がのしっといるわけだし
こう、のしっと
681:魔弾の射手
理由になっとらんがなあああああ!!!
682:雪の女王
呼ばれた様な気がしたがの
オズには後で何ぞ贈ってやろうなあ
……雪の重みで要塞ごと沈むがいいわ
683:浮かれ小坊主
あーもー!
ただでさえビビられてるってのに
これ以上化けものの様に見られるのとかマジカンベンだよ!
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
って、それどころじゃなかった。
「いいの!?こっち王子いるけどいいの!?」
「良い訳無いだろうが、馬鹿者。こうなったら強行突破でエドを下に降ろすよ。エドも良いね?」
鳴り止まない砲弾の音に、カリンが落ち着かない様子でおろおろし始めたので、声を掛けつつ王子にも指示を出す。
「それしかなさそうだな。だが、先程の箒で降りるのは流石に危険だと思うのだが、他に何か手段があるか?」
「そうさねえ、確かに不安だわねえ」
思案していると、横でチヒロとノゾミが顔を見合わせた。
「オズさん、魔法の絨毯持ってなかったっけ?」
「確か立ち乗り専用個人向け魔法の絨毯があった筈だけど、牽引して行くとか?」
「それも危ないかも知れんね。まかり間違って流れ弾が飛んで来たりしたら、離れた所からじゃ庇い切れないよ」
彼女らの会話に口を挟むが、これといって良案があった訳では無い。
どうしようかと首を捻っていると、不意にオズが何事か閃いた。
「あっ、そうだ、あいつ確かこっち来てたよな!よし、こうなったら『へいっ、タクシー』!!」
ぱちん、と指を鳴らした。
……ん?タクシー?
って、ドラゴンライダー・エルマーの事かっ!?
確かに近場に来てるって話は聞いてたけれども!
「黄色い(くれいじーな)タクシー並みに危ない奴じゃないか!」
「でも専門家は専門家だしさー」
詰め寄ったら引き気味に正論吐かれた。……ぐぬ。
一方のエルマーは、王子相手に「よろしく!」などと挨拶していた。
……こんな爽やか少年が空の走り屋だなんてねえ。
王子、騙されるんじゃないよ。そいつは対人だと凶悪な奴なんだからね。
「出来る限り安全運転で頼みたい所だがね、エルマー。くれぐれも背中に乗せているのが誰だか、忘れるんじゃないよ」
「まかせろー!バリバリ」
……不安だ。
こうして、どういう訳か、オズをナビに魔女っ娘達まで巻き込んでの、まさかの弾幕回避ゲームが始まった。
「皆、力を貸して!」
「大丈夫だよ、信じてるから!」
「相手の動きを良く見て!」
「頼りにしているよ!」
「落ち着いて、全力で行こう!」
それぞれお互い声を掛け合い空へと飛び出して行く、うら若き魔の乙女達。
「さて、じゃあ行くかね」
それに引き続いて箒に腰掛けた私も、空へと身を躍らせた。
「しっかり掴まっててね、それじゃ、いっくよー!!」
最後に、手綱を握って王子を後ろに乗せたエルマーがGOの合図を出すと、彼らを乗せた竜が元気良く飛び出した。
不安定な姿勢のまま後方を確認する。
無事に王子の乗った竜が降下を開始し、私達を降ろす為に一時的に防御を解いた城が再び結界を張り直したのを確認すると、私は右手を握り込み、それを高く掲げた。
「魔女さんの右手が光って唸るぅ!!弾幕回避と、輝き叫ぶー!」
ひゃっはー、と魔女っ娘の方から楽しげな声が聞こえた。……間違いなくアカネだな。
そしてその言葉の通り記憶の紋章が輝き、BGMが景気良く流れ出す。
さあ、BOSSは何処だい!?
少女達の集う弾幕系シューティングのBGMに乗って降下を開始したは良いものの、
「こりゃ、中々にスリリングだ事!」
ひょう、と顔を掠めて弾が彼方へと飛び去って行く。
幕とはいえ、実際には「何やってんの!」と言いたくなる程度には薄い。
だが中には、先行する魔女達をすり抜けてこちらまで届く物もあるのだから気を抜けない。
それでも。
「汝のあるべき姿に戻れ!浄霊封印符!」
御幣を振り翳し、専用の符を撒き散らすアカネ。
「神の名の下に、闇より生まれし悪しき者を、今ここに封印せん!」
チェックメイトー、と叫びながら、勾玉、管玉の数珠を握り締め、自身の気を飛ばして行くカリン。
「舞うは嵐、奏でるは災禍の調べ!それでも、私達は諦めたりしないっ!白竜、未来を上書きする力を!」
剣戟で舞う様に弾幕を弾いて行くノゾミ。
「愛と運命と未来の名の元に、マジカルクイーン、ホーリーシュート!」
梓弓で魔力の障壁を創りだすチヒロは、他のメンバーがピンチになりそうになると曲射の特技で向かい来る弾を一斉に叩き落とす。
「天翔る星の輝きよ、時空を超える逆鱗の煌めきよ、今こそ円環の理に基づいて、その正しき姿を此処に現わせ!」
レイピアを杖の様に掲げたユキは、自らの名に相応しい白竜の逆鱗の如く真白き雪片を、激しく敵の弾幕とぶつけ合う!
――――――この様に、良く目立つ魔女っ娘達が派手な技を繰り出し、盾になって引き付けてくれているおかげで、後方のエルマーや王子、そして勿論この私自身も、流れ弾に注意する程度で済んでいた。
「この分なら何とかなりそうだね!」
エルマーが叫ぶ。
『正面右がそろそろ弾切れみたいだ!狙うならそこ!急げ!魔法少女チームは左へ旋回!魔女達を狙わせるな!』
「「「「「了解!!」」」」」
「さあ、魔女っ娘達が何とかしている間に降りるよ!」
こうして私達は、幕の薄い部分を狙い、一気に降下して行った。
その後、何とか無事に地上に降りた王子は、しばらくの間無口だった。
いや、その前から余り喋ってはいなかったのだが。
まあ、セーフティーバー無し、命綱無しのフリーフォール気味ジェットコースターに乗っている様なものだったから致し方無い。
やはり刺激が強すぎただろうか。
「随分無口だったが大丈夫かい?」
隣の大きな体に話しかける。
ややあって、
「……この様な経験をしたのは初めてだ」
「……そうかい」
良かったですね、とでも言えばいいのだろうか。
さて、そんな少しのインターバルを挟んだ後、さっそく王子は周囲の兵士に攻撃の停止を命令した。
もちろん、今私達を取り囲んでいる兵士達にも囲みを解く様に指示を出す。
そしてなんと、今後森の住人達は訪問者と呼称し、客人、技術者扱いをする、ときっぱりその場で言い放ったのだ。
恐らくこの呼称に関しては、事前にミリオン辺りとの打ち合わせがあったのだろうと思う。
でなければ、この世界の住人がこんな名前を考え付く理由が無いからだ。
そして当然、ひと悶着どころでは無い騒ぎになった。
この段階では、第2王子が勝手に宣言した事になるのだから当然だろう。
出迎えた廷臣達の中には、王子が錯乱したと喚き散らす者もいた程だ。
だが王子は例によって意に関せず、そのまま私を連れて城内へと入り、なんといきなり国王陛下との対話を取り付けた。
……まったく、仕事が早い。
仲介役としてねこの王と、あの例の美少女『ココ姫』の父である宰相殿(やや小太り)が立ち会う事となり、場所は謁見の広間で、という事になった。……完全なアウェーである。
……仕方が無いか。
共に降りて来たエルマーは、竜と共に外で待機。ちなみに数名の騎士さん達も一緒である。つまりがっちりガード兼がっちり見張られているという訳だ。
魔女っ娘達は見た目が未成年な事もあって、一応丁重に客間へと通される事となった。
城に詰めている前略料理長が顔を出すと言っている様だが、それでもこの状況に意味は一つしかないだろう。
すなわち、私達森の住人に対する人質―――意味があるかどうかはさて置くとして、だ。
こうして、突発的な会談が始まった訳だが、肝心の内容については当然の様に紛糾した。
結局、敵意は無いというこちらの言い分を認める形で―――ついでに、今この状態で攻撃した所で勝ち目は無いと―――図らずとも先程の弾幕回避で立証してしまった為、国王は『森の住人』―――これからは『訪問者』となる我々の立場を認め、その活動を許す事とした。
随分こちら有利に聞こえる話ではあるが、何故か真っ先に出てきてもおかしくは無い魔法否定派の旗頭たる皇太子殿下が、実際にはこの場に居なかった事も大きいだろう。
直接やり合う絶好の機会だというのに、彼の君はいまだその姿を現わそうとはしない。
一体何を考えているのだろうか。分からない事が少し不気味に感じられた。
また、こちらが有利に見えるその分だけ、やはりいくつか呑まなければならない条件があるとの事だが、それについては後日議会にて決定するとの事であった。
……やれやれ、何をどう吹っかけて来る事やら。
実際に会ってみての感想だが、初めて直にお目見えした国王陛下自身は、まだしもこちらとの対話を厭う雰囲気は無く、傍目には誠意をもって真摯に事を進めようという意思を感じさせてくれた。
だが、やはりというか、意見を取り下げられてしまった形の宰相、大臣をはじめ、どうやら魔法職や一般官吏官との溝は返って深まってしまった様である。
「そういえば、神とはどのような姿をしているのだ?」
「何だって?」
帰る前に少し、と王子の私室に招かれたのだが、茶を出されたと思ったらいきなり質問が飛んで来た。
この質問の為だけに私をこの部屋へと通したのだろうか。
……もう少し周囲の事を考えて行動しろと言いたい。主に色恋方面でどう見られるかという点で。
しかし、本当にこの王子は武闘派で通っているのかと思う程に、エドは知識欲が旺盛だ。
「歴史書には容姿についての記述は無かった。人と違う姿ならば恐らく記述はあった筈。ならば人と同じ姿をしているのだと思ってな。男性か女性か、大人か子供か、髪の色、目の色肌の色、聞きたい事は数多い」
その言葉に、私はやや黙した後、ぽつりと言葉を返した。
「……少年さ」
「少年?」
そう、彼の神は年若い少年の姿をしていた。
楽しそうに笑うその姿を、その当時の重苦しい空気と共に思い出す。
「―――ああ、まさに私達をこの世界へと喚んだその理由とは―――『幼い少年による少年の為の“飽くまで”遊戯の駒の為』なのさ」
王子は黙った。
王子は某へたれ世界の「すーさん」のつもりで書いていたら、お気づかいの人になってた不思議!
投稿前に急いで外見変更しましたとも……。
魔法少女さん達の呪文は、それっぽいのをちょこちょこと……。
ピュアパープルの最後のは一応声ネタのつもりでした(^^;)
何かいろいろ、ごめん(´・ω・`)




