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少年、異世界に渡る  作者: 野上月子
召喚士村 ~神に愛された一族~
92/485

少年、守れる強さ

今回はコメディー目線で入ります。

とにかく、シリアスで極めていこうと思いましたが

なぜか、こんな文に・・。

す、すみません・・では、どうぞ

ただ、強い力を求めるために


戦い続けた


そして、残った答えは何もなかった


だから、今も悩む


本当の強さはなんなのか


その答えが今もほしいのだ・・。



                 ****


風と風で相殺させた

アニマはニッと笑う

コカトリスはアニマを睨む


「何がこれからだというのか・・?」


すると、アニマはフッと笑い


(ツマリハ、コレカラナンダヨコカトリスクン

 ココデオワルツモリハナイシナ)


もっともなことをいうアニマにトアリスは

鼻で笑い


「これからだと・・?ハッ、面白いことをいう」


(オモシロイハコチラノセリフダヨ。)


睨みあう二つの獣

俺はといえば、傍観者になんとなくなっている


だが、トアリスはフッと余裕そうに


「ふん、お前たちは本当の力をみせてやる

 その力で石になれば彫刻としてこの神殿に飾ってやろう」


(ダッテサ。)


そして、アニマは俺を見るのだ


「・・・嘘でしょ?俺、そんなの承諾してもいないのに

 勝手に話がついている!?」


思わず俺はアニマとトアリスを交互に見る


(ジジツダッテ・・ダイジョウブ。イシニナルノハアイツダカラ)


「・・・。」


何、そんなに、獣の手でグッと期待してコッチを見るの?

ってか、俺たち絶体絶命じゃない?



(アハハッ、イマノウチニイシニナルジブンデモ

 ソウゾウシテミルトイイヨ~)


そう言われて想像してみる

自分が”石”になって神殿に飾られる姿を・・

同時に身体がブルっと震えた


旬は思った


石になるのは嫌だ・・と。


アニマはケタケタと笑いながら挑発が続く


(セキゾウニナッタラメイブツニナリソウダネ~

 アニマヨリ、コカトリスクンキミガ。)


アニマはコカトリスを挑発する

俺はもはや何も言えない

そして、トアリスは怒りに震え


「石になるのは、お前らだァァァ」


「うわぁぁ、逆切れしているよぉぉぉ」


アニマの挑発で怒りが燃えるトアリス


そして、ペトロブレスよりも強い土の攻撃が炸裂する


「ドライクレイ」


粘土が俺たちを襲ってくる

しかもあれに当たれば・・末路は石・・だ!!


「ヒィ!!」


(ゴシュジン、アレニアタレバオワリダ

 ア~、ヤッテシマッタネ~)


「やってしまったね~じゃないよ!!」


俺はもう泣きそうになる

近づいてくる土の攻撃に


「ひぃぃ、バリア、バリアァァァ」


「そして、ブレス、ブレス、ブレスゥゥ

 なんでもいいから俺を助けろォォ」


そういって杖を勢いよくふる


もう呪文なんて言っている暇じゃない


すると、いくつものバリヤが俺たちを守る

小さな風が拮抗して巨大な風を作る

それだけじゃない何かの魔法が発動する


そして、発動した魔法のおかげか知らないが

魔法が暴走する


(ワァ~マホウガボウソウ~)


嬉しそうに笑っているアニマ


「笑っている場合かぁぁぁ」


俺はというと避ける・・いや、逃げながら

杖を振り続けている


それがなぜか幸になったのか

その魔法の暴走によって


土の高度の魔法が一瞬で相殺され


ドカーンと大きな音を立てる


「あ~怖かった」


思わず俺は、そうこぼしたのだ


それでも、やつの攻撃は終わらない


それどころか俺らを狙っている・・!!



「アニマ、逃げるよぉぉ」


(リョウカイ。)


そういって俺たちは逃げる、逃げる

そのあまりにも鮮やかな逃げ方にアニマが


(アニマタチ、コウゲキサケルノジョウズニナッタ

 ジャナイ!?)


キラキラ瞳で言われると俺はと言えば


「・・なんだか、こういうことが多いからね。

 知らず、知らずに身についているんじゃない?」


そんなのんきな会話をしていると


トアリスは俺たちを見て興ざめとした瞳で


「やはり、お前らは・・弱い

 それどころか攻撃もしないし逃げているだけだ。

 そんなの弱者にすぎぬ。」


すると、アニマはピクンっと反応して


(コウゲキ?ソンナノ、カンケイナイサ)


「・・なんだって?」


(ダッテ、アソンデイルダモン)


そういったどこか吹く風のアニマに俺は驚くが

もっとも、トアリスは怒りに震えている


「遊んでいる・・だと!?」


ギラリっとアニマを睨む

アニマは、あいからずケタケタと笑うのだ


「実は性格悪いじゃない?アニマ」


(ナニイッテイルノ。アニマハヤサシイヨ~)


と言っているがどう考えても優しくないし

オマケに性格が悪いじゃないかと錯覚してしまう


そして、不意打ちのペドロブレスにアニマは軽々しく避ける


(デモ、ツヨイノハ・・タシカダネ)


関心しているアニマ

どうやら、遊び半分本気のようだ。


だが、トアリスは笑う


「ふっ、貴様らには私を倒すのは無理だ

 しかもこの小さな獣では歯が立たない。

 なにせ、草食にすぎぬ」


すると、アニマはムッときたのか


(フン・・ゴシュジン)


いきなりアニマに呼ばれたことでビクっとする俺


「・・な、なに?」


(アイツ。マルヤケシチャエ

 コカトリス?アンナノ。

 ヨクミタラ、オイソウナニクジャナイカ)


皮肉を言うアニマ


「ええっ。肉!?しかも、丸焼け!?」


とんでもないことを言うアニマ

軽く黒い


(ソウダヨ。ゴシュジン。ソウゾウシテミナヨ

 トリニクヲ・・!!)


そして、俺はなんとなく鶏肉を想像をしていると

何故か、視界に入るコカトリスであるトアリスが鶏肉に見えた


その時、同時に・・。


「グキュルルル~」


と勢いよくお腹がなる、思わずお腹に触れて

ジ~っとコカトリスを眺める


それをみたアニマがニヤリっと笑って


(ゴシュジンイケ。マルヤケダ~)



そうやって、俺を誘導するアニマ


お前、本当に悪魔かもしれない・・。


目の前ではコカトリスであるトアリスは青ざめている


「な・・なんだと!?」


あせるトアリス、そして俺は思わず


「おいしそう・・・。」


もちろん、美味しそうは冗談さ


でも、肉に見えるのは確かだ。

あれ?美味しそうなのはもしかしたら冗談じゃないかも


そう考えていると俺は一瞬油断していたのか


ペトロブレスにより、靴が石になる


「ああ~!!」


肉のことを考えていたら靴が固まって動けない


だが、アニマは笑っている

どうやら、何か考えがあるようだ


(ソレヲマッテイタノサ)


「え・・。」


すると、アニマは強い風を発生させる


(ホワイトブレス!!)


すると、白い煙が辺りを隠す


「な・・!!貴様ら・・!!こうなったら

 飛んで上からお前らを石にしてくれる」


思わずコカトリスは飛ぶ

白い煙で奇襲でもされたら彼でも困るのだ


そして上から


「”ペドロブレス”」


白い煙の上から吐く


そして、白い煙が消えた時は


「な・・!!」


旬たちはいなかった・・!1


「どこに・・。」


すると、


「遅いよ、俺はここだよ・・」


バッと後ろに振り向くと


旬とアニマが飛んでいるのだ

しかも、旬の足は裸足だ


よく見えるとどうやら石になったのは

靴だけだったようだ


旬はニッと笑っている

杖から赤い火が宿る


「あんたは強かった。でも、ここで終わらせるよ?

 俺は負けるわけにはいかないかないから!!」


そこには赤い杖でもう呪文を終わった旬が笑っている


「お前・・飛んだのか!?」


旬は、今空中にいるのだ


「飛んだ?違うよ。アニマの風のチカラさ。

 もう、話は終わり」


キュァァァっと杖が美しく光る

それは眩しい光り


「プロミネンス」


すると、大きな炎が宿る


もう一度、トアリスは息を吸って

対抗しようとしたが旬の攻撃が早かった


全身が炎共に焼かれる


「ぐあぁぁぁ」


空中から落とされたトアリスは倒れる


「貴様ら・・なんてやつだ」


「なんてやつだ・・?常識なんてないかもしれないよ」


(ソウダネ。)


うんうんっとアニマが同意する


「こんな奴らに負けたのか・・。」


ググッと起き上がって睨む


「ああ、危ないよ。火傷で痛むし」


「なぁ・・貴様。」


「何?」


「お前たちが求める強さはなんだ?」


「・・・そうだね。一ついえば・・。」


「誰もいなくならない・・強さだよ」


「・・そうか」


そのまま、トアリスはこれ以上は何も言わなかった

これで、俺たちの戦いはまた一つ終わったのだ


アニマはと・・いえば


(ヤッパ。ゴシュジンハツヨイナ。)


とスリスリと寄ってくるアニマに俺は呆れて


「アニマ、君は何もしていないでしょ?

 風を俺に与えてくれた以外

 挑発して結局俺が戦う羽目になったし」


(ヘヘッ。)


アニマはますます俺にスリスリと擦り寄る

アニマの性格がなんとなく分かったような気がする


俺は人知れずに溜息をつく

そして、アニマはふいに向こうを見上げる


(デモ・・イチバンハクネツスルノハ・・アッチダネ)


「・・そうみたいだね」


そこには、サンダバードとノエルが戦う姿が見える


もちろん、リンドはその様子をジッと眺めていたのだった。



なんだか、アニマって異界におちゃらけな性格になって

しまいました楽しんでくれたら嬉しいです。

では、また次話で

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