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少年、異世界に渡る  作者: 野上月子
第5章 ~ある学者の忘れ形見~
67/485

閑話 ある召喚士と道化師の衝突

67話目 閑話に入ります

この話は、戦闘描写がありますのでご注意を。

では、どうぞ。

玩具なんてまた買えばいいこと

そう、僕が決めたルールさ。

本当のところ

道化師(ピエロ)をしていると

そういう、壊れていくのを何度も見続けた

果たして、本当に壊れているのは

僕なのか

相手なのか


時々、わからなくなることもあるのさ・・。


                ***



「ありゃ、また、壊れちゃった」


そういって壊れた道具を見ているクレーエ

道具一つ、一つ

ガラクタのように壊れていくのをみて

クレーエはただ、笑うだけだ。


「なんで、壊れるのかなぁ・・やはり不良品かな?」


そういって、道具を見つめる目は冷たい


「ふふっ。道具が壊れたら新しいのを買うだけ

 それもどこでも一緒だ」


すると、カツンっと音がした。

クレーエはシュっと一枚のカードを出し

投げる

すると、パシっと音がした


「おやぁ、誰かと思えば、召喚士さんか

 こんな所までご苦労様」


「・・・・。」


クレーエが声をかけるそのフード越しの人物は召喚士のようだ

黒いフードからは男なのか女なのか分からない


「・・・。」


あいからず無言でそして語ることは何も無い


「君ねぇ、あの方のお気に入りのくせに、僕に一言も 

 喋らないなんてどういうこと?」


「・・・。」


イライラしてきたのかクレーエは


「本当、いやになるよ、君。召喚士なのに

 やはりあの時もっと痛めつけておけばよかったよ」


挑発すると、召喚士はスッと無言のまま


「・・・。」


杖をクレーエにむける


「・・・。」


しかし、それは喋らない


ただ、杖を向けているだけだ


「・・怒っている?ふふっ、君さぁ、人形なのに

 怒ることなんてあるんだぁ・・ふふふっ」


クレーエはそれが気分が良かったのか


「あれ?珍しい怒っているんだぁ・・あはははっ」


笑うクレーエ

召喚士は、そのまま術を放った


「うわっ」


ビリビリっと、雷が上から降ってきた


「酷いことするねぇ。召喚士殿は習わなかったのかい?

 人に向けて術を放っては駄目だと・・。」


クレーエが術を放つとカラスが出てくる

キョェェェっと鳴く


「惑わせてやるよ・・僕はこれでも

 表はマジャン・・だけど、本職は・・。」


カラスが共鳴するかのように

周りをざわめかせ

幻覚を見せている


「僕は、幻術士なんだから・・。」


響く音

それは、頭を狂わせる音


 「・・・・・!!」


響く音に、召喚士は耳を塞ごうとする


「ふっ、僕のこの術からは耳を塞いでも同じだよ

 さぁ、負けを認めてほしいなぁ」


と笑うと召喚士はそれでも無言だ。


「・・・!!」


その姿に召喚士は、何らかの呪文を唱えているようだ


声は聞こえない


でも、明らかに強い魔法だ


陣が出ている様子から、何かを召喚するつもりだろう


「どうやら、まだ僕と戦う気だねぇ・・

 召喚するみたいだねぇ・・まぁ、その前に

 僕が倒すけど・・。」


カラスが幻覚を見せて召喚士を苦しませているが

召喚士は震える身体で、召喚術を行おうとする


その陣が動き出そうとすると


「やめろ!!」


その途端、陣も消え

カラスも消える


いつの間にか、静寂へと戻っていた

そこにいたのは黒い服を纏っていた

何者か分からないがクレーエと召喚士を黙らせるぐらいの人物だ


召喚士は不服そうだ


「・・・。」


クレーエも同じなのか勝負を邪魔させたのをイラってきているようだ


「あ~あ、いいところだったのに・・どーして邪魔するかな?

 カズラ君」


カズラっと呼ばれた男は、いやそうな顔をして


「うるさい。お前たちが暴れていいところじゃねぇんだよ。

 ここは」

 

そういってカズラは、屋敷をペタペタっと触る

どうやら自分たちの心配よりか屋敷の方を心配している


「普通、僕らを心配するじゃないのぉ~?」


すると、嫌そうな顔をしたカズラが


「お前は、殺しても死ぬことなんてねぇだろ?

 それより、この修繕費やべぇーだって」


そうういって熱血するカズラにクレーエ


「なんだ、そんなことか」


「そんなこというな!!」


二人が争う声に召喚士は静観するだけだ


「・・・・。」


クレーエもさすがに飽きたのか


「あ~いやだ。せっかくいい所だったのに・・

 まぁいっか・・勝負はお預けだね。召喚士くん」


そう、召喚士を見るが

召喚士の方はあいからず無言ばかりだ


「・・・・。」


そのまま、召喚士はくるっと方向を変えて

一言も話すこともなく去っていく


「くっくっ、あーあ。僕も去ろう。あきたあきた」


そう呟いてクレーエも去っていった


残されたカズラは・・。


「・・やはり、まだ癒えていないか。」


カズラは、そう呟く


「・・・。」


カズラは知らぬ振りをして訳ではない


あの日から・・ずっと


あの人の姿が今も


そして本物のバケモノになったあいつも


「・・・俺だって、本当ならこんな戦い嫌さ。

 でも、逃れられねぇ・・くっ・・くくっ」


カズラは震える・・。


その瞳は・・狂気だ


「・・・分かっている。分かっているさ

 逃れられないんだ・・俺たちは」


カズラは・・寂しそうに笑う


「・・・くっ・・ククっ」


カズラはどこか遠くを眺めている


「次の敵はどこだろうな・・そうだ、金払いのよいところに

 俺も行くとしようか・・く・・くくっ」


笑いながらカズラは歩き出す


それは、より苦しさを増しているはずだ


それでもカズラは金のために今日も歩く


その様子を見ている人物が一人


去ったはずのクレーエが姿を現す


「狂っているねぇどいつもこいつも」


ふふっ笑うクレーエ


「どうせなら、全員敵なら楽しく戦えるのに」


そんな好戦的なクレーエの姿がみえた


「あーあ、今日も全然楽しくなかったあの方も全然

 僕に構ってくれないしさー、しかもここさー

 人形と修羅しかいないし」


でも、まぁ・・。


「楽しくなりそうかな・・?ふふっ」


赤い瞳が怪しく光る


クレーエの笑いが止まらなかった


面白い玩具がまた増える・・。


その笑みは深まるばかり・・。


バケモノは、新たなる獲物に目をつけ


歩き出す


それは、新たなる厄災は近くに

クレーエの狂気は続く・・。


これも大幅に内容を変えます

カズラ君の新たなエピソードを加え

苦悩と絶望のエピソードでした。

では、次もどうぞ


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