モングレルと愉快な仲間たちのデータ
400話を記念し、登場人物のまとめを作りました。
モングレルとその旧友に絞った人物紹介です。モングレルのデータも更新してあります。
なので作中の登場人物のごく一部の公開になります。
重要な未公開情報などは伏せてありますが、初公開となる設定がそれを上回り数多く記載されています。
読んでいて面白くなるような書き方を意識したつもりですが、中には過去の話と矛盾する設定があるかもしれません。
その際は感想や誤字報告などでお知らせいただけると助かります。
また、大人の事情などによって後から修正されることもあるのでご注意ください。
【カテレイネ】
「ウフフ……私はただの野菜売りだよ。今も、昔も……ね」
:年齢:32
:性別:女
:称号:カテレイネさん、野菜売りのお姉さん
:階級:なし
:容姿:
金色の長髪、褐色の肌、青と金のオッドアイ
神秘的な容貌を古びた魔法使いのローブに包んでいる。
:装備:
魔石の入っていない魔法使いの杖を持ち、古いローブを着込んでいる。
麦わら帽子を好み、行商中は野菜用の籠を背負う。
特に戦闘は行えないため、旅の間は乗り合いの馬車やキャラバンに随行する。
:嗜好:
野菜を育て、売ることを好む。
様々な植物に詳しく、旅をしながら採集することも趣味の一つ。
商売人らしい口上は得意ではないが、不思議なほど目を引く容姿のおかげでわりと売れ行きは良い。
:来歴:
十代半ばの頃、旅の途中のモングレルと出会い、基礎的な計算を教わる。
同時に作物の行商に興味を持ち、以降はベイスンを中心に実家の野菜を売り歩くようになった。
高価な作物を無防備なほど多く背負って歩いているが、持ち前の魔法使い然とした雰囲気があまりならず者を寄せ付けない。
現在は活動範囲を広げ、より活気ある市場や採集スポットを探している。
:評判:
半端者『ガッカリダークエルフだよな。いや、エルフではあるんだが……』
木こり『文字通り、道草を食う時には重宝する奴だ。俺も詳しい自負があるんだが』
学者『彼女の日に焼けた肌を見ると、どうしても思ってしまうのですよ。野を駆ける喜びというものも、あるいは私に備わり得たのではないかと……ね』
:所持スキル&ギフト:
SKILL『裂撃』
…魔力消費小。発動時の眼の発光色は赤色。
次の瞬間に放つ爪や鉤状の武器による斬撃の速度と威力が上がる。
農作業中に現れる害虫やパイクホッパーを手鎌で駆除した最中に身につけたスキル。
収穫用の大鎌にも乗るスキルなので、畑に出たはぐれゴブリン相手でもなんとか戦えるようになった。
【ヴィルヘルム】
「良い鋼だ。やはり斧は、鋼の質こそ重要だな」
:年齢:55
:性別:男
:称号:小さな木こり
:階級:特別剪定師
:容姿:
黒色の癖の強い髪、長く延ばした癖の強い髭、小人のように低い背丈、皺の多い肌
:装備:
林業に向いた頑丈な革製の衣類を好み、着込んでいる。
伐採用の巨大な斧を持ち、好んで活用している。
:嗜好:
林業と、木材の加工、甘いものを好む。
休日でも木工細工を嗜み、手製の食器類を作っている。
:来歴:
その特徴的な容姿から定住することなく各地で林業の手伝いをする生活を続けていたが、カテレイネと旅をしている途中のモングレルと出会い、旅の一員に加わった。
道中でモングレルから計算法などの知識を教わり、現在でも役立てている。
ある仕事がきっかけで優秀な技術者として認められ、その道のプロとして、ハルペリア各地を渡り歩いていた。
現在はレゴールの材木需要に応えるため、腰を据えている。
:評判:
半端者『ガッカリドワーフだ。鍛冶とか全然興味ねぇんだよな……』
行商人『ウフフ……どうして少年は、私と彼を喧嘩させたがるんだろうね?』
学者『素晴らしい……彼の作り上げたスプーンの口当たりの、なんと優しきこと……』
:所持スキル&ギフト:
SKILL『強斬撃』
…魔力消費中。発動時の眼の発光色は赤色。
次の瞬間に放つ斬撃の速度と威力を高める。
伐採作業中に現れたクレイジーボアの子供と死闘を繰り広げた末に獲得したスキル。
伐採で使うには魔力消費が大きすぎるため、特殊な作業でしか使えないことを不便に思っている。
【グレゴリウス】
「ククク……神のお話に興味がお有りでしょうか? 良いでしょう……教えて差し上げますよ。お望み通り、“全て”をね……」
:年齢:38
:性別:男
:称号:黒い神学者、黒い鳥の人、うるさい鳥の人
:階級:テティアエフ家後援漂着神学者
:容姿:
真っ白な髪、病的に白い肌、切れ長の赤い目、痩せた身体
:装備:
肌を一切見せない真っ黒な神学者のローブと、ペストマスクのような黒い鳥のマスクを被っている。
常に神学の本を持ち歩き、資料を背負っている。
:嗜好:
神学の語らい、あるいは一方的な神学の解説を好む。
とにかく神学について教えることが好きで、一度聞かせた相手に同じ説明をすることすら好き。そのため特徴的な容姿以前に他人から嫌われている。
太陽光や激しい運動を苦手としているが、調査のためのフィールドワークは欠かせないものと考えており、体質の割に非常にアグレッシブ。
:来歴:
純ハルペリア人の両親の間に生まれたグレゴリウスは、自身のアルビノ体質によって母に不貞の疑惑を持たせてしまった。それ以来、体質が理解された後もグレゴリウスの家での立場は低く、恵まれた幼少期とは言えなかったが、家そのものの格と蔵書によって勉強熱心に育ち、神学、特に逸話の多い漂着者に関する神学を専門に学ぶことを志す。
しかし既存の神殿勢力には当然嫌われ、学園の人間にも性格的に嫌われたグレゴリウスは居場所を失い、研究の壁にぶち当たった。
一人ではフィールドワークどころか旅すらままならず悩んでいた時期に、旅の途中のモングレルたちに出会い、懇願して同行を願った。
現在はテティアエフ家がパトロンとなり、そこそこ潤沢な出資金によってハルペリア各地の漂着者に纏わる神の調査を進めている。
:評判:
半端者『ガッカリヴァンパイアなこと以上に性格に難がありすぎる』
行商人『マスクに詰める薬草には結構詳しいね』
木こり『うるさい男だ。本当にうるさい男だ、あいつは』
:所持スキル&ギフト:
SKILL『なし』
…なし
【モングレル】
「レゴールにようこそ! 俺はただのギルドマンだぜ!」
:年齢:31
:性別:男
:称号:変人、バスタードソードの奴、ケイオス卿、シュトルーベの亡霊
:階級:ブロンズ3
:容姿:
黒色の短髪、前髪に白いメッシュ、黒色の凡庸な目
中肉中背、多少鍛えてはいるものの、極めて中庸な容姿をしている。
:装備:
主力武器は古いバスタードソード、盾などの防具らしい防具は無し。
自作らしき見慣れない装いに身を包んでいる。ブーツも自作。
前衛剣士としては非常に軽装だが、腕が良いのかほぼ負傷することがない。明らかにランク以上の実力を持っている。
:嗜好:
料理、食事、釣り、発明家の真似事など多岐にわたる。
肉料理と酒、たまに菓子類も好んで食べている。
娼館や賭場の利用がほとんどなく、稼いだ金銭はほぼ自分の趣味に消えているとのこと。
:来歴:
21歳の頃、レゴールにやってきたサングレール人とのハーフの剣士。
“収穫の剣”バルガーの勧めによりギルドに所属することになり、スコルの宿を拠点に現在までソロ活動を続けている。
犯罪歴は無く、借金も無し。街中でも小悪党との小競り合いが多少あるのみで、衛兵の手を煩わせることは少ない。
“アルテミス”と共同で任務に及ぶ機会が多く、同パーティー所属のライナと遊ぶ事が多い。
:評判:
後輩『もう私たち、勝手知ったる仲っスよね』
先輩『さっさと身を固めちまえって思うんだけどな。同じ言葉で反撃されたくねえから俺あんま言えねえのよ』
魔女『うーん、未来人じゃないのか。難しいなぁ』
匿名『ライナのためにも、色々手伝ってあげるからね……』
旧友『ウフフ……少年にも良い居場所ができたじゃないか』
菓子屋『ぬふふ……是非ともまた試食にいらしてください』
:所持スキル&ギフト:
GIFT『蝕』
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SKILL『混合沌』
…魔力消費極小。発動時の目の発光色は赤色。
「蝕」発動中にのみ使用できる。複数の異なる性質の武器や装備を濁った魔力で飲み込むことで、即座に自身と融合させることができる。
村の防衛中に敵兵の装備を扱い続ける内に習得したスキル。
その姿を見た者は恐怖と共に数多くの異形を語り、聞く者は亡霊を恐れた。
SKILL『金屎吐』
…魔力消費中。発動時の目の発光色は赤色。
「蝕」発動中にのみ使用できる。装備の合成を解除し、白と黒の火花とともに強引に吐き出すことができる。込める魔力が一定を超えると、武器が完全に損耗する。
村の防衛中に数多くの武器を投擲したことで身についたスキル。
サングレールの兵たちは、あらゆるものを破砕する白と黒の輝きを、ただ恐れた。
SKILL『坩納堝』
…魔力消費極小。発動時の目の発光色は青色。
「蝕」発動中にのみ使用できる。周辺の魔力を吸い込み、取り込んだ装備を再調整、最適化する。魔力は自身のものとして還元される。
廃村を中心に戦い続けたことで身についたスキル。
サングレールの兵は終わることのない亡霊の襲撃に恐怖し、その土地の名を恐れた。
SKILL『■■■■』
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マスクザJ様によるコミカライズ第3巻が2025/11/27に発売されます。今回もウルリカとライナの表紙が目印です。
描き下ろし漫画が非常に豪華な巻となっております。
特典情報の詳細などもじきに公開されるかと思います。
よろしくお願いいたします。




