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バスタード・ソードマン  作者: ジェームズ・リッチマン


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200/404

現在までの主要な登場ギルドマン

200話を記念し、登場人物のまとめを作りました。

レゴール支部の登場頻度の高いギルドマンに絞った人物紹介です。なので作中の登場人物のごく一部の公開になります。

重要な未公開情報などは伏せてありますが、初公開となる設定がそれを上回り数多く記載されています。

読んでいて面白くなるような書き方を意識したつもりですが、中には過去の話と矛盾する設定があるかもしれません。

その際は感想や誤字報告などでお知らせいただけると助かります。

また、大人の事情などによって後から修正されることもあるのでご注意ください。


【モングレル】

「レゴールにようこそ! 俺はただのギルドマンだぜ!」

:年齢:31

:性別:男

:称号:変人、バスタードソードの奴、ケイオス卿、シュトルーベの亡霊

:階級:ブロンズ3

:容姿:

 黒色の短髪、前髪に白いメッシュ、黒色の凡庸な目

 中肉中背、多少鍛えてはいるものの、極めて中庸な容姿をしている。

:装備:

 主力武器は古いバスタードソード、盾などの防具らしい防具は無し。

 自作らしき見慣れない装いに身を包んでいる。ブーツも自作。

 前衛剣士としては非常に軽装だが、腕が良いのかほぼ負傷することがない。明らかにランク以上の実力を持っている。

:嗜好:

 料理、食事、釣り、発明家の真似事など多岐にわたる。

 肉料理と酒、たまに菓子類も好んで食べている。

 娼館や賭場の利用がほとんどなく、稼いだ金銭はほぼ自分の趣味に消えているとのこと。

:来歴:

 21歳の頃、レゴールにやってきたサングレール人とのハーフの剣士。

 “収穫の剣”のバルガーの勧めによりギルドに所属することになり、スコルの宿を拠点に現在までソロ活動を続けている。

 犯罪歴は無く、借金も無し。街中でも小悪党との小競り合いが多少あるのみで、衛兵の手を煩わせることは少ない。

 ギルドマンの一部では謎多きスケベ伝道師と何らかの関係があるのではないかと囁かれている。

:評判:

少女『超親切な人っス。マジで神的に良い人っスよ』

友人『ソロでやってるんですけどね。何かあると飛び入りで手伝ってくれますよ。僕らのパーティーとしても結構ありがたい人ですかねぇ。……良い加減にランク上げればいいのにと思ってます、はい』

受付『はい、非常に優秀なギルドマンですよ。ただ我々にも規定がありますから、本人が昇格したくないと言うのであれば、それは尊重しなければなりません。個人的には、昇格してほしくはありますけどね?』

匿名『もっと、色々なこと……教えてほしいなー……』

宿屋『モングレルさん? ないない! 怪しいところなんて全然ないよ! うちの宿で暮らしてて、部屋に荷物置きすぎて出ていけなくなってるだけ!』

鍛冶屋『サングレールの血が入ってるだけの、普通の野郎だよ。仕事の邪魔だから帰ってくれ』


:所持スキル&ギフト:

GIFT『(イクリプス)

…■■■■

SKILL『■■■■』

…■■■■

SKILL『金屎吐(コンフリクト)

…■■■■

SKILL『■■■■』

…■■■■

SKILL『■■■■』

…■■■■




【ライナ】

「おっス、お願いしまっス」

:年齢:18

:性別:女

:称号:小さな弓使い、アルテミスの新人

:階級:シルバー1、アルテミス所属

:容姿:

 青色のショートヘア、水色のジト目

 年齢の割に小柄で細身。幼い少女のように見える。

:装備:

 主力武器は弓。防具は胸当てなど部位を絞った軽装。

 短パンや動きやすいシャツなどを愛用する。ケープ、グローブ、ブーツなどギルドマンの基本的な装いを整えている。

:嗜好:

 狩猟は仕事でもあり趣味でもあるようだ。パーティーでの任務以外でもバロアの森で狩りを行う事が多い。特に鳥撃ちを好んでいる。

 また非常に酒好きで、しかし飲んでもほとんど酔う事がない。

:来歴:

 ハイム村より二人の幼なじみと共にレゴールへやってきた。

 当初は同郷の二人とパーティーを組んでいたが、頓挫。パーティーは解散し二人は故郷へ帰った。

 それから他のいくつかのパーティーを点々としたが長続きせずソロで活動を続ける。程なくして“アルテミス”のシーナからの誘いを受け、現在のパーティーに所属することになった。

:評判:

団長『優れた弓使いよ。正統派のスキルばかりだから、きっと将来は良い担い手になってくれるわ』

先輩『ライナはねー、すっごい良い子! 真面目だし礼儀正しいし、本当に可愛がりたくなるよね!』

門番『よく鳥撃って帰ってくるねぇ。ぼんやりした目つきしてるけど、挨拶もちゃんとできるし良い子だよ』

友人『魔物の特性に詳しい子ですね! たまに話す事がありますけど、こういう話だと本当に博識な子ですよ! 他は結構抜けてるとこありますけど!』

親族『まだ帰って来ないのか。生意気な奴だな』

:所持スキル&ギフト:

SKILL『照星(ロックオン)

…魔力消費極小。発動時の眼の発光色は淡黄色。

 遠距離武器を構えている間、手ブレを大幅に抑制し、武器の保持を楽にする。

 基本に忠実で丁寧な射撃を繰り返すうちに身についたスキル。

 偏差射撃、出待ちなど様々な場面で活用されている。

SKILL『貫通射(ペネトレイト)

…魔力消費中。発動時の眼の発光色は赤色。

 貫通力、飛距離、速度に優れた遠距離攻撃を行う。

 釣りの最中に突然開花したライナ初の攻撃系スキル。

 素直に真っ直ぐ飛ぶ強力な射撃は、正統派狩人にとっての基本にして垂涎のスキルであった。




【ウルリカ】

「私はねー……狙った獲物は絶対に仕留めちゃうから!」

:年齢:20

:性別:男

:称号:ウルフリック(本名)

:階級:シルバー2、アルテミス所属

:容姿:

 毛先の跳ねた薄紅色のショートポニー(ハーフアップ)、青色のツリ目

 女性として見ると背も高めで、ややしっかりした体つきに見える。

:装備:

 主力武器は弓。防具は普段は主に胸当てのみで、見た目の美しさを重視した軽装。

 基本的な狩人としての装備は抑えつつ、短めのスカートやパレオを愛用している。体型を隠すために腰を絞る装備やチョーカーの類もよく身につけている。

:嗜好:

 話好きで、誰とでも明るく楽しげに接している。服や化粧品、見た目重視の装備品を買うことを趣味の一つとしており、ギルドマンには珍しく頻繁に装備姿が変わる。

 食の嗜好は意外と肉好きで、酒はほとんど嗜むことがない。

:来歴:

 ボリス村出身。当時の村の好色代官から逃れるため、幼少期より女装を続けてきた習慣が今でも続いており、本人は女としてちやほやされる現状が気に入っている。

 ドライデンでギルドマンとなった後、レゴールへとやってきた弓使いの狩人。

 レゴールを拠点とし始めた頃は慣れない環境に戸惑っていたが、“アルテミス”に実力を買われ、パーティーに加入。以来“アルテミス”での火力要員として活躍し、実力を伸ばしている。

:評判:

団長『奔放なところはあるけど、天性の才能というのかしら。狩りの腕前は凄いわね。頼もしい子よ』

幼馴染『ウルリカは何をやっても上手くこなせるからね、後衛にいてくれると頼れる弓使いだよ。……もう少し努力しても良いとは思うけどね』

匿名『ククク……あの尻……間違いない。あれは安産型だ……』

匿名『あの子は俺に気があるんだと思う。この前嫌な顔せず中古の装備売ってくれたし……』

匿名『ウルリカちゃん、最近色っぽく見えるのだが……』

:所持スキル&ギフト:

SKILL『弱点看破(ウィークサーチ)

…魔力消費極小。発動時の眼の発光色は桃色。

 発動中に生物を視認した際、対象の弱点を可視化する事ができる。生命力だけでなく機動力など、可視化する弱点の種類を切り替えることもできる。

 故郷での魔物屠殺作業の手伝いによって修得したスキル。

 獲物のバイタル部分を正確に見抜けるのでスポッターとしても有用な他、最近では種類の切り替えがさらに上手くなった。

SKILL『強射(ハードショット)

…魔力消費中。発動時の眼の発光色は赤色。

 衝撃力、破壊力、速度に優れた遠距離攻撃を行う。

 故郷で魔物を仕留め続けるうちに習得した。

 大型の魔物にすら大ダメージを与えるスキルだが、肝心の大型の魔物と戦う機会がなくて持て余している。

SKILL『■■■■』

…■■■■




【シーナ】

「ええ、ズルよ。私の矢は必ず当たるもの」

:年齢:26

:性別:女

:称号:リィラシーナ・ラ・クレイサント(本名)、継矢のシーナ、必中のリィラシーナ

:階級:ゴールド2、アルテミス団長

:容姿:

 黒色の長い三つ編みワンテール、紺色のツリ目

 均整の取れた美しい体型。凛とした顔立ち。“アルテミス”という高嶺の花を率いる団長として申し分ない完璧な容姿を持つ。

:装備:

 主力武器は弓。ドレスのようにも見える華美な狩人装束。

 金属は少ないが、高級な装備で身を固めている。矢筒は大きく、常備している矢の本数が多い。

:嗜好:

 その出自故か高級志向が強く、食も宿も半端なものを苦手としているようだ。しかし彼女は怠惰な貴族とは異なり、自らを納得させるだけの水準を得るために、研鑽と努力を欠かすことがない。また、自ら料理をして自分が納得できる新たな味を模索することもあるが、余計なものを添加して台無しにすることもしばしば。

 ナスターシャと時間を共にすることが多く、押しの強い彼女には中途半端に絆されているが、特別女性好きというわけでもないようだ。

:来歴:

 リィラシーナ・ラ・クレイサントはクレイサント男爵家の三女であった。幼少期に発現したギフトに可能性を見出され、弓使いとしての英才教育を受けて育つ。

 ■■■■

 ナスターシャを伴って学園を出た後、王都からレゴールに拠点を移し、弓使いパーティー“アルテミス”に加入。

 ほどなくして腕前と統率力を見込まれ、若くして“アルテミス”の団長となる。

:評判:

相棒『この世で最も美しく、誇り高き女だ』

前任『真面目で努力家、“アルテミス”を任せるのに彼女以上の逸材はいないよ。それに、クランハウスは彼女にこそ必要なものだろうしねぇ』

後輩『厳しいとこもあるけど優しくてすごい良い人っス。あんまし解体とか汚い作業は好きじゃないみたいスけど』

匿名『綺麗すぎて近づき難い……』

商人『“アルテミス”さんを雇うのは金が掛かるけど、仕事は完璧にこなしてくれる。何より目に良い。特に団長のシーナさんは美しいね』

:所持スキル&ギフト:

GIFT『月矢(ムーンシュート)

…このギフトの持ち主は、遠距離攻撃を必ず狙った場所に撃ち放つことができる。その力は発射後でさえある程度のズレを補正することができ、それら全てに魔力を消費することはない。

SKILL『曲射(アーチショット)

…魔力消費小。発動時の眼の発光色は淡黄色。

 弓を上側に構え、矢を弓なりの軌道で放つ。速度と威力に優れ、曲がった軌道で飛ぶため回避が難しい。

 幼少から親の狩りに随伴していた際、類稀なる才能によって放たれる矢が多くの獲物を仕留めるうちに身についたスキル。

 多少の障害物を迂回した上で狙い通りに射撃できるため、今でも便利に使っている。

SKILL『光条射(レイショット)

…魔力消費中。発動時の眼の発光色は薄水色。

 弓に複数本の矢を構え、全てを同時に射出する。威力と速度に優れる。

 一本ずつ射るというもどかしさから一度に複数の矢を放つようになったシーナがある時身につけたレアスキル。

 ギフトは結果として彼女に強力なスキルをも与えたが、それは彼女を孤立させる一因ともなった。

SKILL『■■■■』

…■■■■

SKILL『連射(ラピッド)

…魔力消費極小。発動時の眼の発光色は青色。

 発動中、射撃から次の射撃体勢の再構築速度が大幅に上がる。

 他スキルとの併用が可能であり、強力な攻撃スキルを連続で発動することもできるようになる。

 しかし彼女の場合は通常の射撃ですらその高い命中精度から強力無比であるため、このスキル単体でも十分に役立つ。獲物が複数いる場面で愛用している。




【ナスターシャ】

「全てシーナの判断に任せよう。私はそれに従う」

:年齢:26

:性別:女

:称号:ナスターシャ・ラ・テティアエフ(本名)、氷壁のナスターシャ

:階級:ゴールド1、アルテミス所属

:容姿:

 青色のロングヘア、碧色の冷淡な目

 非常に女性らしい体型。着用するローブがそれを際立たせていることもあり、男たちの目を惹く。

:装備:

 主力武器はロッド。高度な水魔法とその他の初歩的な属性魔法を扱える。

 防具は無し。胸元が見えるような、高級な魔法使いのローブを着込んでいる。

:嗜好:

 魔法の研究、発明、学術的なものを特に好む。逆にそれ以外のものに対してはかなり冷淡で、興味が薄いように見える。

 同じ“アルテミス”のメンバーに対しては親身で、彼女なりに世話を焼いている。特にシーナとは特別親しい関係で、彼女の側を離れることはほとんどない。

:来歴:

 ナスターシャ・ラ・テティアエフはテティアエフ男爵家の次女であった。生まれ持ったギフトから魔法の才能を見込まれ、手厚い教育を受ける。

 ■■■■

 シーナと共に学園を出た彼女はそれ以降常に彼女に寄り添い、現在にまで至っている。実力は非常に高いはずだが、ギルドのランクを上げることに関しては全く興味が無いようだ。

:評判:

相棒『彼女に裏切られたら私は死ぬでしょうね。心さえも』

後輩『綺麗だしすっごいモテそうな体型なのになー、あんまりお洒落してくれないんだよねー』

匿名『おっぱいがでかい』

先輩『非常に聡明な魔法使いだね。結構気が合うから、学園ではたまに一緒に食事をしていたよ』

匿名『冷たい目でチラッとこっちを見ながら舌打ちしてほしい』

:所持スキル&ギフト:

GIFT『■■■■』

…■■■■

SKILL『魔力練成(トランス)

…魔力消費極小。発動時の眼の発光色は水色。

 一定時間集中し、魔力を小回復する。連続使用が困難。

 魔法により領地の魔物を退治した際に習得したスキル。

 周囲の安全を確保した上で発動することで安全に自分の魔法リソースを回復できるため、重宝している。

SKILL『石突(ストンプ)

…魔力消費中。発動時の眼の発光色は水色。

 杖の石突を地面に叩きつける事で、自分を中心に吹き飛ばし効果のある衝撃波を発生させる。

 魔物狩りの際に習得したスキルだが、ほぼ使われていない。

 魔法使いはスキルではなく魔法によって戦うものなので、ナスターシャはこのスキルをハズレと見なしている。

SKILL『■■■■』

…■■■■




【ゴリリアーナ】

「皆さんは……わ、私が守ります」

:年齢:24

:性別:女

:称号:アルテミスの守護者

:階級:シルバー3、アルテミス所属

:容姿:

 焦げ茶色の荒れたロングヘアー、黒色の歴戦の英雄のような眼

 2メートルを超える背丈に筋骨隆々の肉体を持つ。女性剣士としては理想的な体格。

:装備:

 主力武器は長大なグレートシミター。

 頑丈なブーツに胸当て、冬季以外は手甲なども装備する。パーティーを代表して大きな背嚢を背負うことが多い。

:嗜好:

 その猛々しい風貌に反し、穏やかな時間の過ごし方を好んでいる。実際に人柄も物静かで、引っ込み思案なところが強い。それはそれとして修練や戦闘も好きであり、極端な二面性のある人物である。

:来歴:

 ■■■■ーッ!!!

:評判:

団長『彼女には色々負担をかけてるわね。もっと近接役を増やしたいわ』

後輩『僕とは違ったタイプの剣技だけど、凄まじい技量の持ち主だよ』

半端者『女とは思わんじゃん……』

匿名『“アルテミス”の子に手を出したらあの人に殺されるって聞いた』

匿名『あの身体になるまで眠れない夜もあっただろうな……』

:所持スキル&ギフト:

SKILL『強斬撃(ハードスラッシュ)

…魔力消費中。発動時の眼の発光色は赤色。

 次の瞬間に放つ斬撃の速度と威力を高める。

 幼い頃、魔物退治の最中に習得したスキル。グレートシミターから放たれるこのスキルは大抵の魔物を一刀の下に粉砕する。しかし最近はよほど大型の魔物で無い限り通常の斬りつけで間に合うため、あまり使われていない。

SKILL『残影(シャドウスライド)

…魔力消費小。発動時眼の発光色は黒色。

 残像を残しながら短距離を素早く移動し、敵を翻弄する。

 多少の移動能力があるため、主に緊急時に使用する事が多い。本来であればもっと使いようのあるスキルだが、彼女はあまりこれを使いこなせていないようだ。




【レオ】

「ウルリカ達は僕が守るよ」

:年齢:20

:性別:男

:称号:エレオノーラ(仮名)、風の双剣使い

:階級:ブロンズ3、アルテミス所属

:容姿:

 黒色のショートヘア、まつ毛の長い翠色の眼

 中性的で王子様のような容姿がレゴールの女性ギルドマンに人気。男性からは気障ったらしいとやや妬まれている。

:装備:

 主力武器はショートソードの二刀流。防具は胸当て程度。

 黒、青、緑といった色合いの軽装が多く、身体を細く見せる服を好む。マントや軽めのケープを装備することも多い。

 時折誰も知り合いがいない場所などで女装を楽しんでいる。

:嗜好:

 狩りを好む。また、それ以上に誰かとの連携による戦いに向いているため、親しい相手と一緒に行動していると安心するようだ。

 人の世話を焼くのも一つの趣味なのか、ギルドでは経験の浅い剣士達に丁寧に指導する姿も見られる。

:来歴:

 ボリス村出身。当時の村の好色代官から逃れるため、幼少期より女装を続けてきた。

 年齢を重ね肉体的な成長をすると共にその習慣からは離れ、一人の男レオとして独立。

 ドライデンでギルドマンとなり、レゴールへ拠点を移した。その際“アルテミス”の近接役として加入し、今も幼馴染であるウルリカと同じパーティーで活動している。

:評判:

幼馴染『もっと自分のやりたいことに素直になったら良いのになー』

先輩『わ、私よりも丁寧な剣捌きをする人ですね。見習いたいです、はい』

匿名『男なのに“アルテミス”に入ったって聞いて驚いちゃったわ。クランハウスで何かいやらしいことでも……レオ君はそういう男じゃないかぁ』

匿名『顔がめっちゃタイプ……結婚してほしい……』

剣士『風系統のスキルを二つ持ってるのってかなり珍しいですよ。正直羨ましいですね』

:所持スキル&ギフト:

SKILL『風刃剣(エアブレイド)

…魔力消費中。発動時の眼の発光色は薄緑。

 手にした剣が一定時間風を纏い、大雑把に防御するだけで遠距離攻撃を容易く迎撃できる。剣速が上がる効果もある。

 手数で戦うレオが狩りの最中に身につけたスキル。

 攻撃速度の上昇は彼の戦い方に合致し、遠距離攻撃対策は護衛を担う近接役として優秀な効果でもある。レオはこのスキルを愛用している。

SKILL『風の鎧(シルフィード)

…魔力消費中。発動時の眼の発光色は緑。

 魔力の風を一定時間身に纏い、自身の体重を半減させ、効果時間中に受ける攻撃を風の鎧を消費することによって軽減する。

 身軽に飛び回りながら戦うレオが狩りの中で修得した補助スキル。

 近接役として嬉しい防御力上昇の他、素早く敵を翻弄するための身軽さを得ることのできる便利なスキルとして愛用している。




【バルガー】

「良いんだよ、ギルドマンなんて適当にやってれば」

:年齢:41

:性別:男

:称号:サボり魔、万年中堅ギルドマン

:階級:シルバー2、収穫の剣所属

:容姿:

 ボサボサの黒髪、やる気の無さそうな青色の目、無精髭

 中肉中背、程よく鍛えられた肉体。長くギルドマンとして活動しているため、古傷が多い。

:装備:

 主力武器は短槍。防具はバックラーと年季の入った部分鎧。戦闘系の任務では顔が見える兜も被る。

 装備の更新はわりと疎かで、全体的に古臭い装い。それでも最低限の安全マージンは取っているらしく、手入れは欠かしていない。

:嗜好:

 酒、博打、娼館。男が好む散財先の大体を網羅し楽しんでいるある意味模範的なギルドマン。報酬で得た金は大抵がその日暮らしのそれらに消え、財布が寂しくなれば安い酒場で飲み、さらに辛くなれば嫌々任務を受注する。借金は数回したが、過去に懲りたらしく近年ではしていない。

 雑な性格だが、面倒見は良くギルドの多くの後輩達に簡単な世話を焼いている。

:来歴:

 何年も前からレゴールで活動しているギルドマン。近隣の農村で生まれ、若くしてレゴールにやってきてからは腰を据え、ギルドマンとして現在まで活動している。

 “収穫の剣”の古参で、自由なパーティーの雰囲気に馴染んでいる。しかし近頃はパーティーの年齢層も若くなり、同年代の話し相手が少なくなったことから歳を実感しているようだ。

 身体の衰えもあり引退を考えているが、続けられる間は続けるかと適当に考えてもいる。

:評判:

半端者『いや危ねえからさっさと引退してくれよ……アスリートだってその歳まではほぼ続けてねえぞ』

後輩『馬を見る目がすげェ良いんだよな〜、盛り上がらねえから同じ馬に賭けたくねぇけど、当たるから俺も同じやつに金突っ込んじまうんだよ〜』

剣士『話しやすくて面白い人ですね。バロアの森にも詳しいので、色々勉強させてもらいましたよ』

少女『なんか今でも子供扱いされてるっス』

匿名『見ようによっては良い男なんだけどね……ああも浪費が激しいと一緒になりたいとは思えないわ……』

:所持スキル&ギフト:

SKILL『強刺突(ハードスピア)

…魔力消費中。発動時の眼の発光色は赤色。

 次の瞬間に放つ刺突攻撃の速度と貫通力を高める。

 幼少期の魔物退治中に修得したスキル。

 独り立ちのきっかけでもある火力スキルで、現在に至るまでここぞという場面での攻撃として愛用している。

SKILL『盾撃(バッシュ)

…魔力消費小。発動時の眼の発光色は青色。

 装備した盾によって殴りつけ、相手を吹き飛ばす。発動中は頑強になり、殴打の威力が上がる。

 槍と併用していた小盾での防御戦闘を繰り返すうちに身に付いたスキル。

 盾で敵の体勢を崩して槍で突くバルガーの基本戦術はこれによって完成した。

SKILL『逆流星(ヴォヤージュ)

…魔力消費大。発動時の眼の発光色は赤色。

 主武装とする槍を片手で構え、標的に向かって超高速で投げ放つ。速度、貫通力、威力が非常に高いが槍を手放すことになる。

 パーティーでの集団戦闘中、暇な時に槍投げでの援護をする雑な戦い方を繰り返すうちに生えてきた超高火力な遠距離攻撃スキル。

 投げ槍用の槍では効果がなく、あくまで主武装でしか発動しないスキルのため非常に扱いづらく、バルガー本人はハズレスキルと見なしている。このスキルを獲得してから彼の討伐のモチベーションは結構下がった。




【アレックス】

「まあ、これでも僕は軍人だったので……」

:年齢:24

:性別:男

:称号:真面目なアレックス

:階級:シルバー3、大地の盾所属

:容姿:

 黒色の整えた髪、緑色の真面目そうな眼

 長身で、細身だが身体はよく鍛えられている。顔立ちは地味。

:装備:

 主力武器はロングソード。防具としてカイトシールドを背負っている。

 大地の盾共通の鎧で身を固め、ハルペリアの軍人らしい戦い方をする。

:嗜好:

 たまに付き合いの体でこっそり娼館に行く他、嗜み程度の賭け事に勤しむ事もある。散財が地味。

 他人と話したり後輩の世話を焼いたりといった事が多く、自分から関わらないわりに何故か他人からはよく頼られたり話しかけられたりする。しかしアレックスはそんなやり取りをそこそこ楽しく思っているようだ。

:来歴:

 ハルペリアの軍人であり従士であったが、上司との折り合いが悪く軍を辞し、ギルドマンとなった。そのため基礎的な軍人としての戦闘力や素養は身に付けており、似た気風の“大地の盾”ではよく馴染んでいる。

 一時期は同じパーティー内で良い関係になった女性ギルドマンもいたが、その女性が知らないうちに別の男と結婚したことで深く傷ついている。

:評判:

先輩『“大地の盾”にしては付き合いの良い奴だよ。なかなか面白いんだ』

半端者『なんだかんだ一緒に飲む事は多いな。なんでだろうな』

後輩『アレックスさんは説明も上手いから稽古つけてもらうとすげぇためになるんだよな。無駄に厳しくしないし』

匿名『優良物件だけど、いつも周りに男がいるからつけいる隙が少ないのよね……』

副団長『若く優秀な団員だ。次代を任せるには充分だろう』

:所持スキル&ギフト:

SKILL『強斬撃(ハードスラッシュ)

…魔力消費中。発動時の眼の発光色は赤色。

 次の瞬間に放つ斬撃の速度と威力を高める。

 故郷周辺で魔物退治をしている際に身につけたスキル。

 軍人を志したきっかけでもあり、今でも主力として扱っているスキル。

SKILL『風刃剣(エアブレイド)

…魔力消費中。発動時の眼の発光色は薄緑。

 手にした剣が一定時間風を纏い、大雑把に防御するだけで遠距離攻撃を容易く迎撃できる。剣速が上がる効果もある。

 軍での訓練中に身に付けた補助スキル。

 護衛向きの属性剣スキルを手に入れたことで従士としての昇進が叶ったが、肝心の仕える相手と合わなかったのは彼の最大の不幸だろう。スキルそのものは便利なので今でもたまに使っている。

SKILL『魔力装甲(レイスアーマー)

…魔力消費中。発動時の眼の発光色は青色。

 任意の身体の部位に魔力の鎧を短時間発現させる。魔力の鎧は一撃を受けただけで霧散する。

 バロアの森での討伐中に身に付けた防御スキル。

 燃費は悪く効果時間も短いが、防御を捨てて攻撃に専念し打ち込むことができるため便利に使っている。




【チャック】

「猥談バトル……開催だァ~ッ!!!」

:年齢:23

:性別:男

:称号:全力全開のチャック、ディックバルトの窓口、シニアキラー

:階級:シルバー2、収穫の剣所属

:容姿:

 赤色のツンツンした短髪、水色の生意気そうなツリ目

 やや長身でそこそこ鍛えた体つき。危なっかしい戦い方が多く、傷跡が多い。

:装備:

 主力武器はロングソード。防具は任務によってはバックラーやラウンドシールドを持ち出す。

 ハードレザー系の軽鎧中心で、部位によっては鉄板で補強されている。

:嗜好:

 賑やかな環境が好きで、祭りや遊び事には何でも首を突っ込む。酒、賭博、娼館だけでなく様々な遊びに顔を出し、知らない場所や知らない人ばかりの場でも勝手に盛り上がる。

 素直で明るい性格からかよく老人に気に入られ、チャック自身も目上の人間に対して親切に接するので大抵の相手と仲良くなれるのだが、本人としては若い女と仲良くなりたいらしい。

 ギルド受付のエレナに気がある素振りを見せているが、わりと誰にでも目移りしているので本命というわけでもない。

:来歴:

 攻撃スキルの修得と共に農村を出て、レゴールへとやってきた。自由な活動を是とする“収穫の剣”に入団し、現在に至る。

 自由かつ豪放な活動を続けるディックバルトに憧れ、彼の任務によく混ざって活動している。最初は無茶な同行も多かったが、周囲の支えもあって最近では実力も追いついてきた。

 目移りする彼の欲望を満たすためには、まだまだあぶく銭が足りないようだ。

:評判:

団長『――常に本気で挑む姿勢は素晴らしい。ついてこい、チャックよ――』

副団長『無茶する馬鹿が増えたせいでこっちはサポートが大変なんだよ』

半端者『俺の猥談は108式まであるぞ。……なんてな。そろそろ諦めろ!』

老人『かわいい子だよ本当に。うちの子供はなんだってああいう風に育たなかったのかねえ』

受付『デリカシーがなくて無理。ていうかギルドマンと付き合うなんて無理』

:所持スキル&ギフト:

SKILL『強斬撃(ハードスラッシュ)

…魔力消費中。発動時の眼の発光色は赤色。

 次の瞬間に放つ斬撃の速度と威力を高める。

 子供の頃、近所の林でゴブリンを討伐した際に修得したスキル。

 使える時には迷わず使うため、魔力切れになりピンチに陥ることが多い。しかし使いそびれないだけにこれまでの魔物の撃破数は多く、チャックの成長を支えてきたスキルでもある。

SKILL『全力全開(フルパワー)

…魔力消費極大。発動時の眼の発光色は金色。

 自身の魔力を全て消費し、一定時間身体能力を大幅に引き上げる。効果終了と共に身動きも難しい疲労に苛まれる。

 常に危うい戦いを繰り返すうちに修得した極端な自己強化スキル。

 使用時はディックバルトに比肩する力で戦闘に参加できるが、その後は完全なお荷物となる。使う際は残り時間で自身の安全を確保するようアレクトラに口酸っぱく言われている。





【ディックバルト】

「――いやらしい話をしよう――」

:年齢:36

:性別:男

:称号:変態、お得意様、俺たちのディックバルト

:階級:ゴールド2、収穫の剣団長

:容姿:

 黒色の刈り上げたような短髪、青色の糸目

 2メートル10センチを超える巨漢。鍛え抜かれた傷だらけの肉体と、常に厳しく耐え忍んでいるような表情が特徴的。

:装備:

 主力武器はグレートシミター。防具は任務によって重厚な金属鎧を着込むが、簡単な任務であれば特に装備しない。

 一般的な装いでいることが多いが、特に理由なく上半身裸になることがある。

:嗜好:

 エロ、スケベ、エッチなどを好む。ありとあらゆるいやらしいことを好み、自身の全てをそのために捧げていると言っても過言ではない。逆に他の嗜好については一切わからない。

 特定の宿に泊まることをせず、利用した娼館で寝泊まりする生活を送っている。高難度の任務で得た報酬は常に連日の娼館通いに消えており、色街でディックバルトを知らない女はいないと言われるほど。

 女は当然として男でもいけるらしいが、深く訊ねる者はいない。

:来歴:

 ディックバルトは語らない。エロいことにしか興味が無いからだ。

 しかし彼の語る昔のスケベな体験談をつなぎ合わせていくと、エロいこと以外は存外普通であるらしいことが見えてくる。

 レゴールを拠点にして実力を見込まれて“収穫の剣”の団長となってからは後進の面倒も多少は見るようになった。それでもギルドハウスで寝泊まりすることはほとんどない。

:評判:

後輩『レゴールで一番強くて、一番スケベな男! それがディックバルトさんだぜェ~!』

半端者『もうあいつがスケベ伝道師でいいよ』

娼婦『お金の払いも良いし気持ちよくさせてくれるし体つきも最高なんだけど……性癖がキショいのよね……』

娼婦『たまに気を利かせてタダでも良いって言っても絶対にお金を払ってくるのよね……あとたまに性癖がキショいわ』

副団長『実力はあるのに……どうしてこんな……』

:所持スキル&ギフト:

GIFT『生命の天賦(リビドー)

…このギフトの持ち主は、常人を上回るスタミナと生命力を得る。

 ディックバルトが持つギフト。ギフトの中では保持者が多く、悪く言えば平凡な能力。

 だがあるいは、このギフトこそが現在のディックバルトを形成したのかもしれない。

SKILL『強刺突(ハードスピア)

…魔力消費中。発動時の眼の発光色は赤色。

 次の瞬間に放つ刺突攻撃の速度と貫通力を高める。

 幼少より繰り返された己の半身を以て放つ突きにより何故か獲得した攻撃スキル。

 ディックバルトの持つ武器との相性はさほど良くないが、たまに使うことがある。

SKILL『鉄壁(フォートレス)

…魔力消費小。発動時の眼の発光色は桃色。

 発動から一定時間、使用者の身体は頑丈になり、衝撃に強くなる。

 時に受け身の戦いを繰り返すことで獲得したスキル。

 彼自身の持つギフトも相まって、発動時は非常に堅牢な守りとなる。

SKILL『咆哮(シャウト)

…魔力消費小。発動時の眼の発光色は赤色。

 発動時に大音声で叫び、一定時間身体に力を蓄える。叫びは正面の相手を怯ませやすい。

 時に叫びながら戦う彼が身に付けたバフスキル。

 使用後の攻撃の激しさは凄まじく、戦闘中のここぞという場面、特にラストスパートで多用している。

SKILL『剛剣半月斬(シミターエンド)

…魔力消費大。発動時の眼の発光色は金色。

 グレートシミターを掲げ、魔力を込めた超高威力の渾身の斬撃を放つ。

 様々な高難度の討伐依頼を乗り越えていくうちに手に入れた強力な攻撃スキル。

 報酬の高い危険な討伐任務ではたまに使う事がある。




【サリー】

「僕もそろそろ孫が出来たりするのだろうか」

:年齢:33

:性別:女

:称号:光の魔女、変人

:階級:ゴールド3、若木の杖団長

:容姿:

 黒色のボブカット、碧色の糸目

 身長は低めで、体型は平均的。年齢の割に若々しく見えるというより、年齢不詳な顔立ちをしている。

:装備:

 主力武器は木製のロッド。非常に高度な光魔法とその他多くの補助的な属性魔法を扱える。

 防具は装備せず、魔法使いとしての黒いローブのみ。ブーツだけは歩きやすいものを装備している。

:嗜好:

 他人と変わった好き嫌いが非常に多く、掴みどころがない性格をしている。

 人との会話の内容、会話の切り方、接し方、様々な部分で奇妙さが目立ち、変人扱いされている。

 娘のモモを自分なりに可愛がっているつもりだが、親としての愛情の向け方がいまいち的外れなために空振りすることが多い。しかしモモはそんな変人ぶりも含めて理解しているので、嫌われているわけではない。

 子を授かってからすぐに亡くなった夫について語ることは多くないが、思い入れはほとんど無いようだ。

:来歴:

 ■■■■

 王都の魔法学園を出た後はレゴールでギルドマンとして活動し、“若木の杖”を結成。その後王都に拠点を移し活動、更にパーティーの規模を大きくして、再びレゴールへと戻ってきた。

:評判:

娘『……まぁ私から見ても変人ですよね。目を離せないので大変ですよ! まるで私が育児してるみたいです!』

副団長『研究していると、たまにサラッと打開策をアドバイスしてくれるんですよ。だから間違いなく優秀な人なんですよね。なんですけどね……』

半端者『俺も変人扱いはされてるけど、マジの変人には勝てねえんだよな』

後輩『私とはまた違った部分で学園で肩身を狭くしていた人だ。優秀ではあるのだが』

団員『いやー化け物ですよ。軍にもなかなかいないんじゃないですか、団長みたいな魔法使いは』

:所持スキル&ギフト:

GIFT『細剣の天賦(ホーネット)

…このギフトの持ち主は軽量の刺突剣の扱いに優れ、その技能の修得が少しだけ早くなる。

 剣士として有用なギフトを持って生まれたサリーだったが、剣の扱いに全く興味が無かったので誰にも話していないし、自分でも細剣を握ろうとしたことはない。

 彼女はこの才能をどうでもいいものと考えている。

SKILL『暗視(ナイトビジョン)

…魔力消費小。発動時の眼の発光色は翠色。

 発動から一定時間、暗闇の中である程度の視界を確保できる。

 子供の頃、光魔法を使いながらの夜行性の魔物の退治中に発現したスキル。

 自前で光源を確保できるサリーにとってはむしろ燃費が悪く、ほとんど使われていない。

SKILL『臨戦体勢(スタンバイ)

…魔力消費極小。発動時の眼の発光色は青色。

 武器を構えると、その体勢を疲労なく長時間保持することができる。

 魔物討伐中に取得したスキル。

 杖の端を握って長時間の魔法を行使する際にちょっと楽なのでそこそこ気に入っている。

SKILL『魔力練成(トランス)

…魔力消費極小。発動時の眼の発光色は水色。

 一定時間集中し、魔力を小回復する。連続使用が困難。

 燃費の悪い魔法を使用した魔物討伐が多くなった時期に修得した補助スキル。

 あって困るものでもないと思っているが、無くても問題ないとも思っている。

SKILL『圧撃(スマイト)

…魔力消費中。発動時の眼の発光色は赤色。

 次の瞬間に放つ鈍器による打撃攻撃の威力と衝撃力を高める。

 光で行動不能にした小型の魔物に殴打でトドメを刺した際に修得したスキル。

 枯れ木を適当に壊して薪にしたい時などに使う事がある。




【モモ】

「しょうがないですね! 私も一緒に付き合いますよ!」

:年齢:17

:性別:女

:称号:サリーの娘

:階級:ブロンズ3、若木の杖所属

:容姿:

 黒色の二つ結びのセミロング、翠色の眠そうな細目

 起伏の少ない平坦な体つき。背は低めで、力もあまり強くない。

:装備:

 主力武器は木製のロッド。幾つかの闇属性魔法と僅かに水魔法を扱える。

 母のものと似たような黒い魔法使いのローブを着用している。たまにお互いのローブを交換している。

:嗜好:

 自身での研究や発明を好み、特に魔道具や実用的な生活用品を作るのが趣味。

 幼少より勤勉で研究熱心な人々に囲まれて育ったため、創作意欲が育まれたものと思われる。

 自身を大きく偉く見せようとするところがあり、度々言葉が行き過ぎることがある。

:来歴:

 サリーの娘として生まれたモモは、優秀な魔法使いたちによって愛されて育った。

 幼い頃から英才教育を受け、サリーの方針で闇魔法を中心に勉強させられているが、本人もその方針にこれといった不満はないようだ。

 レゴールを拠点としてからは歳の近いギルドマンの友人も増え、それなりに楽しそうに過ごしている。

:評判:

母『健康に育っているね。僕はそれだけで十分だと思っているよ。あとは結婚するだけじゃないかな』

副団長『学習意欲が旺盛で、とても魔法使い向きな子ですね。慕われて悪い気はしません』

団員『あの団長からどうやったらこんなまともな子が生まれるんだかねぇ』

友人『今度モモちゃんとも一緒に野営しながら狩りとかしてみたいっスね』

半端者『性格は全然似てねえけど、やっぱり目元とかが似てるんだよなぁ』

:所持スキル&ギフト:

SKILL『魔力練成(トランス)

…魔力消費極小。発動時の眼の発光色は水色。

 一定時間集中し、魔力を小回復する。連続使用が困難。

 魔物退治をしている際に発現したスキル。

 魔法の練習をする時などによく使っている。




【ヴァンダール】

「ハルペリアは食べ物が豊かなので過ごしやすいですね、本当に……」

:年齢:37

:性別:男

:称号:副団長、杖職人

:階級:シルバー3、若木の杖副団長

:容姿:

 無造作に伸ばされた銀髪、赤色の切れ長の眼

 長身で、病的なほど非常に細身。肌も青白く、どこか吸血鬼を連想させる男。

:装備:

 主力武器は鋭い爪付きの大篭手。左手にはそれよりも小型の篭手を装備しており、ハンマーを扱うことがある。

 前衛での受け止め役として部分鎧を装備し、上から大きな黒いマントを羽織っている。

:嗜好:

 魔道具の製作や調整が本職であり、杖の整備などがパーティー内での主な役割。

 特に魔道具の発明は彼の息抜きでもあり、クランハウスでは手隙の時間に熱心に作業を行っている。

 同好の士が多い今のパーティーを希少な居場所だと考えて、大切にしている。

:来歴:

 ■■■■

 サングレールからハルペリアの捕虜となった後、捕虜交換の対象となることなく奴隷となる。

 その後魔道具整備の技術を見込まれ優遇され、正式にハルペリア人となってからはギルドマンとなり、王都でサリーに勧誘される形で“若木の杖”に所属することになった。

:評判:

少女『ヴァンダールさんの発明品はどれも非常に便利で素晴らしいものです!』

団員『いつもマジで助かってます。ありがとうヴァンダールさん』

団長『この調子で団長を目指してみようか』

匿名『サングレール人に副団長をやらせるってのはさすがにどうなんだ……?』

半端者『なんで篭手使ってるんだろうな……』

:所持スキル&ギフト:

SKILL『鉄壁(フォートレス)

…魔力消費小。発動時の眼の発光色は赤色。

 発動から一定時間、使用者の身体は頑丈になり、衝撃に強くなる。

 幼少期の厳しい戦闘訓練により身についた防御スキル。

 攻撃スキルではなかったが、このスキルによって軍に入ることは出来た。現在はタンク役として愛用している。

SKILL『裂撃(スクラッチ)

…魔力消費小。発動時の眼の発光色は青色。

 次の瞬間に放つ爪や鉤状の武器による斬撃の速度と威力が上がる。

 虫系魔物に完全にトドメを刺す前に手作業の解体を繰り返していた際、このスキルが発現した。

 使用武器が扱いにくく、サングレールの魔物との相性が良くないため、このスキルを入手しても軍内部での扱いは良くなるどころか下がってしまった。

 現在ではこのスキルに合わせた専用の武器を使っているので、充分に活躍している。

SKILL『圧撃(スマイト)

…魔力消費中。発動時の眼の発光色は青色。

 次の瞬間に放つ鈍器による打撃攻撃の威力と衝撃力を高める。

 コンプレックスもあり、打撃での魔物討伐に励んだ結果身についた待望の打撃火力スキル。

 しかしこのスキルを習得してすぐに捕虜となってしまい、軍人としての展望を全て失ってしまった。それでも修得した時の嬉しさは今でも覚えている。




【ミルコ】

「ククク……適当でいいのさ。大抵のものは……な」

:年齢:28

:性別:男

:称号:恐れ知らずのミルコ

:階級:シルバー2、大地の盾所属

:容姿:

 黒色のアシメショート、赤色の眼

 やや長身。パーティーの方針で訓練しているので軍人程度には鍛えられている。

:装備:

 主力武器はロングソード。防具は部分鎧のみで一撃離脱戦法を好んでいる。

 任務以外では見栄えのする服を着ていることが多く、時々女から誘われることもあるらしい。

:嗜好:

 意味深な雰囲気を出してはいるものの適当に語るのが好きで、話す内容は大抵しょうもない。

 妻がいるものの他の女性に気のある素振りを見せることも多く、周囲が心配する程度には浮気がち。

 遊び、サボり、気の合う相手との飲酒などを好むが、周囲からは奥さんを気にかけろと諭されている。

:来歴:

 ハルペリア軍の訓練生だったが途中で脱落し、ギルドマンとなった。

 脱落した経緯について本人はあまり語らないが、剣士としての腕前は十分に軍でやっていけるレベルに仕上がっている。

 “大地の盾”に所属している割に不真面目な部分も目立つが、任務はしっかりこなすタイプである。

 妻ともどうにか関係を保ったまま続いているが、時々何かがバレて盛大に怒られているらしい。

:評判:

後輩『いや……奥さんいらっしゃるのになんなんでしょうねぇ……』

半端者『多分こいつ“収穫の剣”のが合ってるんだけどなぁ』

副団長『どうしようもない奴だが、腕は確かだな』

匿名『ちょっとクズっぽいところはあるけど、顔は良いのよね』

匿名『たまにお尻触ろうとしてくるの、最低』

:所持スキル&ギフト:

SKILL『強刺突(ハードスピア)

…魔力消費中。発動時の眼の発光色は赤色。

 次の瞬間に放つ刺突攻撃の速度と貫通力を高める。

 幼少期の槍での魔物退治の際に修得したスキル。

 現在でもロングソードによる鋭い刺突で活用されている。

SKILL『強斬撃(ハードスラッシュ)

…魔力消費中。発動時の眼の発光色は赤色。

 次の瞬間に放つ斬撃の速度と威力を高める。

 正式な兵士を目指す訓練中、魔物討伐の最中に修得したスキル。

 ロングソードのリーチと重量を生かした高火力の斬撃は多くの任務で役立っている。

SKILL『臨戦体勢(スタンバイ)

…魔力消費極小。発動時の眼の発光色は青色。

 武器を構えると、その体勢を疲労なく長時間保持することができる。

 突きと斬りのどちらも扱うミルコが攻撃前の一呼吸を癖としていた時期、討伐中に修得した。

 二種の攻撃スキルのどちらにでも派生でき、結果として有利を取りやすくなるため便利に扱っている。




【ウォーレン】

「俺は強い剣士になってみせる! あと強くなってモテてみせる!」

:年齢:17

:性別:男

:称号:駆け出しのウォーレン

:階級:ブロンズ2

:容姿:

 黒色の前髪を掻き上げた短髪、水色のぱっちりした目

 中庸な背丈にまだ発展途上な体格。身体はまだ鍛えている最中らしい。

:装備:

 主力武器は少しだけ長めの中古のショートソード。

 防具は中古のバックラー。胸当て、ブーツ、グローブなど重要な部位から少しずつ中古の防具を集めている最中。常に装備が更新され続けているので、数日目を離しただけで変わっていたりする。

 装備品に金を使うせいか、普段着はやや貧相。

:嗜好:

 ギルドの仲の良い人と飲む酒や時々一緒に連れて行かれる娼館などをささやかな楽しみとして日々を過ごしている。

 ギルドマンの先輩から教えを受けている時も熱心で、本人としては楽しんでやっている。

 年相応に悩んだり誘惑に負けたりすることが多いが、“大地の盾”加入を目指して訓練を頑張っている。

:来歴:

 ネクタールの農家で生まれたが、畑を継げないために追い出され、レゴールにてギルドマンとなった。

 当初は似た境遇の若いギルドマンとパーティーを組んでいたが、今ではパーティーメンバーが諸々の事情で減り、複数人での任務が上手くできなくなっている。

 戦争で後方輸送を担当してから考え方に変化が生じたためか、“大地の盾”を目標とするようになった。

:評判:

先輩『素直で真面目に打ち込むところは良いですねぇ。あとは実力をつければすぐ加入出来ると思いますよ』

副団長『ウォーレンの活躍は買っている。あとは本人が音を上げず、どこまで食いしばって成長できるかだろう』

少女『新人ギルドマンの中では多分真面目な方なんじゃないっスかね。あんま知らないスけど』

半端者『今も十分背が伸びたが、もうちょい上背があった方が良いだろうな。もっと飯奢ってやるか』

匿名『ああいう若い子に身体を求められるなら大歓迎よ。けど、すぐに成長して大人になっちゃうのよね。残念』

:所持スキル&ギフト:

SKILL『強斬撃(ハードスラッシュ)

…魔力消費中。発動時の眼の発光色は黄色。

 次の瞬間に放つ斬撃の速度と威力を高める。

 農村でおさがりのショートソードで適当にパイクホッパーを駆除している時に修得したスキル。

 ウォーレンにとって唯一にして最高の攻撃スキル。様々な討伐任務で惜しみなく愛用している。




(祝*・∀・)200話メデテェ!

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― 新着の感想 ―
バルガーがカッチョイイ必殺技みたいなスキル覚えたのにハズレ扱いなのは堅実さが出てていいな あとマルコのスタンバイから斬突の二択を選ぶ戦法かっこいい 本人は割としょーもない奴なのに
こんだけ続いてて主人公が一番ギフトもスキルも割れてないのは凄いね。 ディックバルトさんのスキルって全部行為中に取得してそうに思える人だけど任務中に取得してるのは意外だ。
団長以外にもヤベェ性塀吐露してるの居ねえか?
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