30話 秘密の共有 その2
「じゃあ次はスキルと俺の持ってる力、知識について話すよ。俺が転生してる事は話したよね、その時に神様から特別なスキルを貰ってる。一部のステータスの限界突破と無限収納っていうアイテムボック的な物。そして大賢者として全ての魔法が使えるようになってる。」
「この時点ですでに規格外だな・・・。」
ローズが唸っているがそのまま話しを続ける。
「そしてすこし話したけど真理眼っていう対象の情報を知るスキルを持ってる。これを使えば他人のステータスは勿論、アイテムやモンスターの情報だって知る事が出来る。そしてこのスキルの核が叡智っていうスキルだ。これは自分が読んだ本の知識が必要な時に必要な分だけ頭に浮かぶ。そして俺は10万冊以上の本の知識がある。それによってスキルの習得の方法から効率のいい上げ方まで知ってる。その知識を使って君達を強くする予定だよ。」
そして実は先日、女神に頼んで称号を付けて貰った。どうしても成長の速度が遅くて、なにかいい方法がないか交信した所、担当神の判断で渡せるスキルを改良して作ってくれた。それがこれだ。
『神の祝福』・・・成長率の上昇。パーティーメンバーにも効果が及ぶ。
これで彼女達をもっと強くする事が可能になった上に自分自身にも使えるという便利なもの。通常であればいじめられても必死に努力する心の清い子供に期間限定で付けるんだとか、今回はそれの改良版で年齢制限も制限期間もない。
「試しに今の僕達のステータスを確認しておこうか。きっと分かりやすいと思うんだ。」
ジン=フォレスト
召喚士Lv19
HP 171/171
MP 1487/1487
STR 20
DEX 14
VIT 12
AGI 15
INT 52
CHR ∞
LUK ∞
<スキル>
『無限収納』『無限の魅力』『無限の運』『異世界言語理解』『叡智』『真理眼』『不屈』『五感強化』
『鑑定』LvMAX『隠蔽』LvMAX『魔力操作』LvMAX『身体強化』Lv9『精神強化』Lv9『状態異常耐性』Lv8『格闘術』Lv7『剣術』Lv8『盾術』Lv7『回避』Lv6『隠密』Lv6『察知』Lv7
<魔法>
『召喚魔法』Lv2『空間魔法』Lv5『精霊魔法』Lv1『生活魔法』『火魔法』Lv3『水魔法』Lv4『風魔法』Lv7『土魔法』Lv3『光魔法』Lv8『闇魔法』Lv6『雷魔法』Lv8『氷魔法』Lv5
<称号>
『大賢者』『桜の加護』『アリスティルの加護』『異世界からの来訪者』『竜王の友』New『神の祝福』
俺はここ最近は彼女達と行動する事が多かったので殆ど上っていない。
ローズ=シルバリア
騎士Lv11
HP315/315
MP70/70
STR12
DEX9
VIT35
AGI10
INT10
CHR24
LUK3
<スキル>
『不屈』『身体強化』Lv4 『剣術』Lv6『盾術』Lv6
<魔法>
『生活魔法』『光魔法』Lv2
<称号>
『守護者』
クロ=グリーン
戦士見習いLv3
HP60/60
MP15/15
STR5
DEX4
VIT3
AGI2
INT2
CHR28
LUK1
<スキル>
『身体強化』Lv1『格闘術』Lv3
<魔法>
『生活魔法』『火魔法』Lv1
<称号>
『戦いの神の注目』
ローズは闘って分かっていたのだが、クロは現状では一般的な生徒と殆ど同じだ。ただ一つ注目すべき点は称号だ。これを詳しく調べてみると「とてつもない戦闘の才能が眠っている者。覚醒する事によりLvの上昇及び戦闘系スキルの上昇、ステータスに大幅な補正を得る。※HP+50 STR+10 DEX+10 VIT+10 AGI+10」と、あった。
実はこれも女神様に確認済みだ。どうやら格上との戦闘に勝利、もしくは瀕死の状況に追い詰められる事で覚醒する可能性があるらしい。つまり俺がこのスキルを伝えて、彼女と戦えば覚醒する可能性が高いという事だ。そうすれば彼女はかなり強くなる。
「これが君達の現状だ、大体分かったかな?」
「ジン君の規格外差が良く分かったよ・・・。」
「よく闘えたな私は・・・。」
ちょっと引いてた。悲しい、ただ幸せになる為に全力なだけな一般人なのに。
「とにかくだ、まずはクロに覚醒してもらう。そして俺と一緒にパーティーを組み、ダンジョンへ行く。そこで実際に戦闘しながら修行だ。」
「え?ダンジョンってわたし達は入れないよね?」
「実はな、全魔法が使えるようになったって言ったろ?その中に失われた魔法である空間魔法があってな、それを使って転移出来るんだ。だから俺が子供の頃に修行したダンジョンに行って帰ってくる。今度実際にやって見せるよ。」
「当面はそのダンジョンでの修行。そして強力なモンスターが生息してる地帯での修行を繰り返して、最終的には3年になって挑戦できる『原始の迷宮』の深層挑戦となる。」
「原始の迷宮か、確かに修行にはいいかもしれんが、今までの常識からすると考えられんな。だが無理じゃないと思えてしまうあたりジンに毒されているのかもしれん。」
すこし笑いながらローズが言う。確かに常識で考えれば15歳で10層を超えて行く何て自殺行為にしかならないが俺たちには目標がある。その為に常識に囚われていては駄目なのだ。
「俺達なら絶対に大丈夫だ。俺を信じてくれ!」
「わたし頑張る。頑張ってジン君を信じて付いて行くよ!」
「私もだ、改めてよろしくだなジン。」
こうして俺は自分の事を話し、彼女達と秘密を共有する事になった。ここから更に修行の速度は上がって行くだろう。
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「転生先はトイレの妖精でダンジョンマスター」もよろしくお願いします。




