25話 入学式
話の場面が変わるところで
☆
を使う事にしました。
いよいよ入学式当日。俺は世話になった宿屋の主人に挨拶をして学園へ向かう。あの食事はおしいが学園は寮なのでしょうがない。今回もあの子と会えるといいな。ちなみに今のステータスを確認しておこう。
ジン=フォレスト
召喚士Lv18
HP 161/161
MP 1482/1482
STR 19
DEX 13
VIT 12
AGI 15
INT 52
CHR ∞
LUK ∞
<スキル>
『無限収納』『無限の魅力』『無限の運』『異世界言語理解』『叡智』『真理眼』『不屈』『五感強化』
『鑑定』LvMAX『隠蔽』LvMAX『魔力操作』LvMAX『身体強化』Lv9『精神強化』Lv9『状態異常耐性』Lv8『格闘術』Lv7『剣術』Lv8『盾術』Lv7『回避』Lv6『隠密』Lv6『察知』Lv7
<魔法>
『召喚魔法』Lv2『空間魔法』Lv5『精霊魔法』Lv1『生活魔法』『火魔法』Lv3『水魔法』Lv4『風魔法』Lv7『土魔法』Lv3『光魔法』Lv8『闇魔法』Lv6『雷魔法』Lv8『氷魔法』Lv5
<称号>
『大賢者』『桜の加護』『アリスティルの加護』『異世界からの来訪者』『竜王の友』
強化系のLvMAXまであと1、MAXになれば新しいスキルと称号が増えたのだが入学式までに間に合わなかった。王都に着いてからは隠密と察知を集中して上げたので一気にLvが上がった。周りに沢山の人の気配があるので察知は上げやすかった。MPは最近ほとんど伸びなくなった、この辺が成長限界なのだろう。
「またここからスタートだ、頑張るぞ!」
「どうしたの?君も新入生?」
そしてあの子が話しかけてきた。前世で一目惚れした猫獣人の女の子、黒い髪に金色の目をしたあの美少女だ。
「そうだよ。ジンって言うんだ、よろしくね。この子はスノー。」
「わたしはクロ、猫獣人のクロだよ、よろしくねジン君、スノーちゃん。」
「じゃあ一緒に受付まで行こうか、案内するよ。一緒のクラスになれたらいいね。」
えっと、確か学園長の話を聞いた後に適正職業診断、属性診断、筆記試験と体力測定だったよな。前回は自重しなくても大丈夫だったし、今回も普通にやろうかな。予想通りならあんまり気にしなくても良さそうだしね。とりあえず前世で解けなかった学園長の謎を解明しないとな。
「学園長さんってエルフなんですね。」
クロは真面目に話を聞いているようだ。俺は『真理眼』で鑑定する。しかしステータスが見えない。なぜだ?真理眼は全て視れるはずなのに・・・。考え込んでいるとパチっとした感覚があった。
学園長を見るともの凄く驚いているような感じだ。もしかして今のは鑑定を弾いた感覚で、それで学園長が驚いているって事は学園長も真理眼を使ったという事か?そう考えれば辻褄は合う。この後は学園長に呼ばれるはずなのでそこで何を言われるか不安になる、言い訳を考えておいた方が良さそうだな。
「ジン君、次は適正職業診断みたいですよ。一緒に行きませんか?」
☆
「しょ、召喚士・・・。」
辺りがザワつく。それはそうだろう、召喚士なんて今の時代にほとんど存在しないのだ。幻の職業と言っても過言ではない。
「属性が全部に適正があって見たこともない反応があります・・・。」
ここでも周りが騒然とする。多分この世界で同じ反応を出す人は居ないだろう。もしかしたらどこかに転生者がいて、そいつらなら可能かもしれないが、純粋にこの世界で生まれた人間には絶対に無理だ。
「筆記試験満点、体力測定全種目1位です・・・。」
周りが明らかに騒ぎ出す。不正だと叫んでいる奴もいる。ちょっとやりすぎたかもしれない、さすがにこんなに反応されるとは予想外だった。
「すいません、学園長室までおいでいただけますか?」
予想通り学園長室に呼ばれたが、前世より物々しい感じがする。
「ドゥッカ村出身のジン=フォレストか。単刀直入に聞くが、お主何者じゃ?召喚士に全属性適正、さらに筆記試験も満点で体力測定も1位なぞ学園始まって以来1人もおらんぞ。」
「私は只の人間です。それ以下でもそれ以上でもありません。たまたま神に愛されてしまったのです。」
「わしにはお主が見えん。500年生きてきて初めての事じゃ。100年に1度現れるという勇者とも違う、勇者は聖属性という特殊な魔法しか使えん。お主は全属性が使える。少なくともわしと同じ『真理眼』を持っておるのじゃろう?」
くそ、勇者の言い訳を潰されたか。真理眼の話をここでするという事は完全に俺を見極めるつもりだ、しかも500年以上生きているという事は半端な嘘や言い訳は通じるまい。どうする?
「わしは『賢者』じゃ、長い時間を掛けてここまで生きてきた。じゃからこそお主がただの人間とは思えんのじゃ。おぬしの返答次第ではここから帰す事は出来ん。」
僅かだが殺気が漏れている、普通なら気付けないくらいのものだ。これだけで本気度が伺える、脅すだけなら殺気を全開で放てばいいのだ。こうなったら正直に話してみるか。
「分かりました、正直にお話します。私は神に愛され、神からの使命を帯びてこの学園に来ました。害意はありません。」
「神の・・・なるほどのぅ、確かにお主からは神の力の片鱗を感じる。この眼がなければとても信じられなかったじゃろう。目的はなんじゃ?」
目的は大賢者の塔へ挑戦する為の仲間探しなのだが、塔の事はまだ伏せて置いたほうが良さそうだな。
「今は言えません。ただ、極普通に学園生活を送る事はお約束します。」
「分かった、今はお主の言葉を信じよう。」
学園長は渋々といった感じで納得してくれた。今後学園長に頼る事もあるだろう、出来るだけ良好な関係を築きたいものだ。
その後、冒険者コースを希望して帰宅する事となった。明日から本格的な学園生活が始まる。
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今日はあと2~3話更新予定です。




