19話 現状の把握と行動目標
「さて、まずは現状の把握とこれからの計画だな。」
神域から戻って来た俺はステータスの確認と、『叡智』さんの情報からどう能力を伸ばすか計画を立てる事にした。あと2年で学園に入学、そして15歳になったらすぐに塔に行くと考えればすぐにでも動きださないと間に合いそうにない。
ジン=フォレスト
召喚士Lv10
HP 120/120
MP 1182/1182
STR 14
DEX 9
VIT 8
AGI 9
INT 48
CHR ∞
LUK ∞
<スキル>
『無限収納』『無限の魅力』『無限の運』『異世界言語理解』『叡智』New『不屈』『五感強化』
『鑑定』Lv8『隠蔽』Lv8『魔力操作』Lv9『身体強化』Lv6『精神強化』Lv6 New『状態異常耐性』Lv3『格闘術』Lv6『剣術』Lv6『盾術』Lv5 New『回避』Lv4 New『統率』Lv2
<魔法>
『召喚魔法』Lv2『生活魔法』『火魔法』Lv3『水魔法』Lv4『風魔法』Lv5『土魔法』Lv3『光魔法』Lv6『闇魔法』Lv5『雷魔法』Lv6『氷魔法』Lv5
<称号>
『大賢者』『桜の加護』『アリスティルの加護』『異世界からの来訪者』
New『不屈』・・・決して挫けぬ強い心。精神攻撃を無効化する。
New『状態異常耐性』・・・状態異常に強い耐性を得る。
New『回避』・・・回避行動が上手くなる。
New『統率』・・・パーティーリーダー時、メンバーのステータスに補正を得る。
兎に角10年でやれる事はやったつもりだ。これ以上はこの森では難しいだろう、一応方法はあるのだが今まで出来なかった。だけどこれからは出来るようになる。その理由なのだが『大賢者』になった事によって全魔法の適正を得た、これによって失われた魔法『空間魔法』『精霊魔法』『召喚魔法』が使えるようになった。
召喚魔法はすでに覚えているのだがポイントは空間魔法だ。なんと待ち望んで居た転移が使えるようになる。叡智さんによるとLv3で『空間転移』を使えるようになるらしい。Lv1で『異次元収納』を覚えると分かったときはちょっと悲しくなってしまったがこれは入る量がLvに依存し収納しても時間経過があるので完全に『無限収納』の下位互換だった、やっぱり神様は凄い。
そしてこの森の奥には大きな洞窟があり、その中は『ダンジョン』になっている。現在は主の居ない廃ダンジョンだが魔物は沸いてくるし、奥に行けば行くほどモンスターが強くなるので修行にはもってこいなのだ。そして今まで時間の問題で通えなかったが転移によって移動時間がほぼ0になった。
「まずは『空間魔法』を覚えてLv3に上げる所からだな。」
確かボロい袋の中に水を永遠に入れ、袋の中にいくらでも入るようなイメージを持つ訓練が一番習得しやすいんだったな。そして覚えたら『異次元収納』に限界まで水を入れては出す訓練でLvを3まで上げると。
意外と地味できつそうだけど、本来はスキルってそういうモノだもんな、神様チートが便利すぎて忘れていた。ちなみにLv5で『ルーム』これは異次元に繋がる部屋を作り出す魔法で、魔力量に応じて広さが変動し自分でカスタマイズする事も出来る。Lv7で『ゲート』指定された2つの場所を扉で繋ぐ事が出来る、一度設置すれば外部からある程度の設定が可能になる。Lv10は『時空間転移』読んで字の如く時間と空間を越える、しかし消費MPが膨大な為まともに使いこなす事は難しい。
「あとは武器だけど、さすがに子供の姿じゃいい剣は買えないし、魔法メインでいくしかないか。それと優先的に上げるスキルの確認作業だな。」
特に優先して狙うのは『剣王』『武王』『忍』の称号に『真理眼』『魔眼』の魔眼系スキル、後は『威圧』『明鏡止水』『疾風迅雷』『不撓不屈』だな。
「自重しないでいいんだし、15歳までには習得したいな。」
ちなみに、この称号やスキルを持つ人はそれぞれ世界に1人か、多くても10人居ないと思う。もちろん、通常の修行で到達するのはかなり難しい。極稀に生まれつき特殊なスキルを持つ者や神からの『プレゼント』で得る可能性もある。
「やっぱり転生したら魔眼は欲しいよな。響きがかっこいいし。」
魔眼は『魔力操作』と『精神強化』がLvMAXで称号に『大魔法使い』がある事で習得する。説明文には「魔力を自由に操る眼。魔法の理を解する。」とある、魔法はLv毎に決まった形があるが魔眼は自分が想像しただけで自由に発動する事が出来る。例えば火の鳥を作って撃ち込んだり、敵を氷の棺に閉じ込めたり、空も飛べる。相応のMPを消費するがかなり強力なスキルだ。
ついでに『真理眼』は「全てを見通す眼。見破られる事はない。」便利なスキルだ。『鑑定』と『隠蔽』のLvMAX、そして『叡智』が揃うと習得出来る。習得難易度はもの凄く高いがその分効果も強力だ。魔眼系にしてもそうなのだが、上位スキルや特殊スキルは総じて効果が高い。多分、神様からのチートがなければ俺は覚える事は出来なかったと思う。
「右目は真理眼、左目は魔眼!完璧だ、ふふっ。中二の頃を思い出す。よっし、大体の方向性も決まったし、早速ダンジョンまで行ってみよう。」




