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14話 ある日森の中

 8歳になった俺はこっそり森の中で修行していた。やはり、おとうさんとの剣術修行と村の周りのランニング、家での魔法修行だけでは物足りなくなってしまったのだ。それに今ではスノーも立派に戦える俺のかわいい相棒だ。


「よし、今だスノー、ウィンドアロー!」


 最近では大人の狩りの手伝いもするようになった、基本的に見ているだけだが森でも動き方や獣の捌き方は見ていて勉強になる。

 このあたりは比較的弱いモンスターしか生息していない為獣の数も多い。代表的なモンスターはスライムやホーンラビットくらいだろう、たまに森の奥深くからゴブリンが出てくるくらいだ。

 この世界ではモンスターを倒しても死体は残るので自分で解体しなくてはならない、初めてこの世界に来たときは慣れないせいもあって気分が悪くなっていたのだが今ではある程度解体出来るようになったと、思う。なんと言っても『叡智』さんのおかげでこの世界と地球の解体の知識はあるのだが経験が少ないのだ。それに冒険者になるからには解体は必須だ、ゴブリン以上になると体内に魔石を持っているし、討伐部位も持ち帰らないといけないからだ。


「まぁ、『無限収納』さんのおかげで死体を持ち歩けるのはデカいよな。」


 俺には神様から貰ったチート収納がある、これがあれば危険な場所で解体しなくても死体を持ち帰れるし、いくらでも持てるので冒険し放題なのだ。

 ちなみに前世では司書になったが今世は冒険者になると決めている。やはり冒険者は男のロマンだよ!自分の力で未来を切り開く、金も稼げるし女の子にもモテる!まさに天職!という訳で日々全力で修行している。


「よくやったぞスノー、お前は最高だな!」


(楽勝ですぅ~。ばっちこいですぅ~。)


スノー

ブルーバードLv5

HP13/13

MP6/8

<スキル>

『つつく』『飛行』『風魔法』

状態:契約

召喚契約により、成長する力を手に入れたブルーバード。


 スノーは最初こそ『つつく』しか使えなくてスライムを倒すのも苦労したのだが、Lv3で『風魔法』を覚えてからは安定して戦闘する事が出来るようになった。空からの偵察もやってくれるし本当にかわいいヤツだ、指先で頭を撫でてやると凄く喜ぶんだ。


「スノーこの近くに何かいるかい?」


 スノーは大空高く舞い上がり辺りを見渡す。


(すこし先に泉が見えるよぉ~そこにゴブリンが居るみたい。)


「ありがとう、じゃあ今日は泉まで行ってみよう、様子を見てダメそうなら今日は引き返そうか。」


 ゴブリン1匹くらいは今の俺たちなら楽に倒せる。俺もLvを上げてるし、『隠密』のおかげで先制攻撃がしやすいので敵の不意を突く事が出来る、慌てたゴブリンをスノーと俺が攻撃して倒すという感じだ。ちなみに今の俺のステータスはこんな感じ。


ジン=フォレスト 

召喚士Lv5

HP 66/66

MP 887/892(-5)

STR 10

DEX 6

VIT 5

AGI 5

INT 38

CHR ∞

LUK ∞

<スキル>

『無限収納』『無限の魅力』『無限の運』『異世界言語理解』『叡智』『五感強化』

『鑑定』Lv7『隠蔽』Lv7『魔力操作』Lv7『身体強化』Lv4『精神強化』Lv4『格闘術』Lv5『剣術』Lv4『盾術』Lv4

<魔法>

『召喚魔法』Lv1『生活魔法』『火魔法』Lv2『水魔法』Lv3『風魔法』Lv4『土魔法』Lv2『光魔法』Lv5『闇魔法』Lv3『雷魔法』Lv3『氷魔法』Lv2

<称号>

『賢者』『桜の加護』『アリスティルの加護』『異世界からの来訪者』


 魔法は全属性覚える事が出来た。闇魔法は敵を状態異常に出来るので便利だし、光魔法は必須だ。それに風魔法も使い勝手がいい、個人的には雷魔法が好きなので今後はこの4つをメインに使うことになりそうだ。

 氷魔法は真夏にカキ氷が食べたくなった時に使ったくらいかな、火魔法は強いんだけど相手が焼け爛れるのを見てちょっとトラウマ気味なのでほとんど使っていない。このペースなら学園に入るまでに中堅冒険者くらいのレベルまでは行けそうかなと思っている。


「お、ゴブリンだ。どうやら1匹のようだな、いつもみたいに後ろから魔法を撃つからスノーは援護してくれ。」


 俺がゴブリンに魔法を打ち込もうとした瞬間、泉の方で激しい音がして、こちらに何かが近づいて来ている気配がする。しかも複数だ。そして俺はゴブリンに気付かれた。


「くっ、なんだあの音は?ゴブリンに気付かれてしまったぞ。」


 慌てて戦闘体制に入りゴブリンに切りかかると泉の方から10匹程のゴブリンの群れと真っ白な大きな馬のような生き物がこちらへ向かってきていた。


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