【独自SS】後日談・バレンタインSS
新作【冒険者アシェルは特異点】、どうぞよろしくお願いします。
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バレンタイン、それは恋の季節……。
「なんですけど!!」
「そう言われてもだな」
「クリスマスにバレンタインに、ホワイトデーに春に夏に秋に冬に、ぜーんぶ恋の季節じゃないですかぁ!! 年中発情期なんですかぁ!?」
「兎は年中発情期だよ~☆」
「シャーリーちゃんはちょっと黙っててください!!」
「いつまでもロリっ子商法してるからだよ~☆」
「だああああああ~!!」
どうして私だけ、お姉ちゃんの子供が居ないんですかぁ!! そりゃあだって、いつまでも11歳ボディのままだから……って? それを失ったら私のアイデンティティがなくなるでしょうがぁ!!
『わう~?』
『きゃん!』
『あう~!!』
「どんちゃんにも先を越された……。お姉ちゃんとの子供じゃないけど……」
『(;´∀`)……』
「おにーちゃんは引っ込んでて!!」
『(´;∀;`)』
『荒れておる……。荒れておるなぁ……』
「荒れてるね~リアちゃん!」
出た、出ました。出ましたね、裏切り者!! こっそりちゃっかりお姉ちゃんとの間に子供を作った裏切り者の龍族、デロナちゃん!! めーちゃんとデロナちゃんは絶対、私と一緒で子供のままだと思ってたのに!! どうやって誘惑したんですか、私と大差ない体型のはずなのにー!!
「んぁ~~!! 私もお姉ちゃんとした~い!! 超発情チョコレートとか作っちゃ駄目ですか?」
「我はな、オーレリアがまともに料理を作れたところを見たことがない」
「シャーリーと一緒で消費せんもぉ~ん♡」
「めーちゃんに教えて貰ったら~?」
『サリーちゃんが教えてあげようっかぁ~?? ねえねえ、超発情チョコレートとか聞いたんですけどぉ~??』
げ!! 本業の人が来ちゃった!! どうしよう!! いや、どうしようじゃないですね。サリーさんに頼むのが一番良いんじゃないですか?? だってご本業ですよ!? 毒物の!! 頼むしかないですよねぇ!?
「はい! お願いします!」
『え、メッチャ乗り気でビックリなんですけど』
『良いのか……。それで……』
『(;´∀`)……』
「シャーリーも作るぅ~♡」
「ダメです! 今回は、今年こそは私の!! 独擅場!! 他の皆さんはバレンタイン禁止です!!」
「あ、じゃあデロナと一緒に作ろ~! 普通のチョコレート!!」
「うんうん!! クインティちゃんにママの愛情たっぷりチョコレート作っちゃお~♡」
「んぁ~~!! ママ友のマウントが強すぎます!!」
『え、マジでママになる目標? 本気? 惚れ薬濃縮ゲキヤバチョコレートみたいなの、作るの??』
「作ります!!」
『(;´∀`)…………』
だって、本当に私だけなんですもん! シャーリーちゃんはクインティちゃん、デロナちゃんはメルンちゃん、ヴァルフリートさんとおにーちゃん以外、全員子供が居るんですよ!? あ、どんどんとジャンボは例外です。ペット枠なので。
私だけって、そんなのズルいじゃないですかぁ!! 子供欲しいも~ん!!
「早く作り方教えて下さい!!」
『んじゃ、サリーちゃんの工房行こっか……?』
「待てサリーちゃん。我は先に忠告するが、オーレリアの料理は本気で……ヤバいぞ」
『え、マリにゃんにゃんが語彙力を失うぐらいってこと? それは、ヤバいじゃん☆』
「そんなにヤバくないですぅー!! 絶対ハッゲさんとかを基準に見てるだけですぅー!! いきますよ、サリーちゃん先生!!」
『え、あ、うん~……』
「それと、絶対に上手くいかない。これは予言出来る……」
『(;´∀`)……(;∀;)』
なんで皆そんなに困った顔をしてるんですか! 困ってるのは私なんですけど!! バレンタイン結婚? するんですけど!! 今に見ててください? 絶対にお姉ちゃんをトロットロにする、ゲキヤバ惚れ薬チョコレートを作ってみせますから!!
「あ、それはそれと、配信はします」
『え?』
「私のお料理回、凄く人気なんですよ! お姉ちゃんの世界でも、私達の世界でも! じーえむさん? から、配信の許可は頂いてるんですから! えっへん!!」
『あ、う~ん……♡』
なんですかぁ! 本当に人気なんですから、嘘じゃないんですからねぇ!!
◆ ◆ ◆
『――マジであれ食わせんのかな……』
『――哀れ、最強プレイヤー=サンは爆発四散……』
『――あれをチョコレートと言い張る勇気』
『――もはやダークマター』
『――遅効性の猛毒……。恐ろしいものを……』
『――本当に効くんすか? あっ……』
『――あっ』
◆ ◆ ◆
「さあ、お姉ちゃん! 食べてくださいね!」
「これ、惚れ薬チョコレート配信のダークマターじゃん」
「ダークマターじゃないですぅ~!! ちゃんとチョコレートの味しましたぁ~!!」
「え、食べたの?」
え? 食べましたけど? 何か?
「待って、食べたの?」
「食べましたけどぉ!!」
「ゲキヤバ惚れ薬チョコレートを?」
「…………あっ」
え、あれ、ちょっと待ってください? これって後から効くタイプの惚れ薬って、サリーさんが……。あっ……。食べ、ちゃった……?
「ん……みゃぁお……」
「あ~……」
「お姉ちゃぁぁん、なでなでしてぇ~!! 遊んで遊んで~っ!!」
ち、ちが、こんなことを喋りたいんじゃ……!!
「うぇええええ~ん!! もっと構ってぇ~!! ツイスターゲームしましょうよぉ!! 配信したら盛り上がります!! ふぇええ~ん撫でて~!!」
「あ~あ……。しかも惚れ薬の効果、欲望を素直に吐き出せる効果だっけ? さっき配信で作ってたよね……。根っこにある欲望が、撫でて欲しいと遊んで欲しいって……」
そんなわけないじゃないですかぁ!! 子供が欲しいんだも~ん!! あ、でも撫でて貰うの最高~!! ゴロゴロが止まりませんね~!!
「んぅぅううぅぅ……ゴロゴロゴロゴロ……♡」
「じゃ、皆を呼んでツイスターゲーム、しよっか……」
「やりまぁ~す!! 私、体が柔らかいんですよ? 猫ですからね!!」
「うんうん……そうだね……」
わぁ~久々に皆で遊ぶの楽しみですね~!! 配信して~みんなのコメントを見るのが楽しいんですよねぇ~!!
「まだまだ遊び盛りね……。このチョコレートは、しまっておくね……?」
「はぁ~い!! 私、皆を呼んできま~す!!」
「うんうん、お願いね……」
あれ? ところで何をするつもりだったんでしたっけ? まあ、お姉ちゃんと遊べるならそれでいっか~!!
「……ほらな、上手くいかなっただろう」
『まあ、ある意味上手くいったんじゃな~い?』
「シャーリーもツイスターゲームだぁ~いすき!!」
「あ! シャーリーちゃんが配信に出ると、特定の視聴者さんが盛り上がるんですよ! 大人気ですねっ!!」
「わぁ~い!!」
難しいことを考えると疲れますし、楽に楽しく生きるのが一番!! じゃあ早速、配信をスタートしますねっ!
「――――みなさぁ~ん! こんレリア~!! 今日は大勢集まったので、皆でツイスターゲームをして遊びま~す!!」
う~ん? コメントで『やっぱりな』とか『ほらな』とか言われてますけど、なんのことでしょうか? あ~、頭がふわふわします~……?
『ところで、さっきのチョコにリアちゃんの大好物入ってるけど♡』
「ほえ?」
『マ・タ・タ・ビ♡』
「ほえ……」
マタタビってなんでしたっけ? まあいいや、配信は開始してま~す!! こんレリア~!! あっははははは~っ!!
「リアちゃんは、皆の子供だからね……。まだまだ、遊びたい盛りよ……」
「あはははっ!! あは~っ!!」





