勧誘
申し訳ございません、今日は少し遅れました。
新しく発売されたダンジョンズ&ドラゴンズを背景にしたターン制RPGがとても面白く、友達と夢中になって遊んで時間を忘れてしまいました。
大変申し訳ございません。
しかし、本当に素晴らしいゲームです。
このようなスタイルの作品が好きな方は、ぜひ試してみてください。
「……何を言っている?」
「とぼけるな。たとえ自分を目立たないように変装しても、あの目を見ればわかる。あんたはあたしと同じ、汚れ仕事をする人だ。」
少女は空に煙を吐き出した。
「あたしは何の取柄もないが、人を見る目と運だけがいい。あたしの直感と経験が教えてくれるんだ。ここであんたに会ったのは偶然ではなく、運命の導きだと。」
「何を言っているのかわからない。」
私は立ち上がって去ろうとしたが、銃の機構が擦れる音が私の足を止めた。
「これは、どういうつもり?」
視線を移してパンクスタイルの少女を見直すと、彼女はコートの下からリボルバーを引っ張り出して私に向けていた。彼女は頭を振って私に座るように示した。
「まあまあまあ。急がないで。もっと話をしょう。あんたもこのタイミングでここを戦場にしたくないだろ?」
少女は笑った。
「あんたはこういうことに慣れているようだから、あたしの弾丸をかわすことができるかもしれない。でも、病院の連中は避けられるか?」
「……っ!」
「スノーランスなら問題ないだろう。でも、車椅子に座っている奴や、奴の周りを囲む普通人はどうだろう、あたしには保証できないよ。」
「っ。」
「そんな怒った顔をしないでよ。朝早くから、あたしも大騒ぎをするつもりはないんだから。もしあんたが素直に座って話してくれるなら、あたしもできるだけスムーズに進めることができる。」
私は少し乱暴に椅子に座り直した。少女はリボルバーをコートの下に戻した。
「そういえば自己紹介してなかったね。あたしは乱射。短期間の付き合いになると思うけど、よろしく。」
「...魔法名?君が魔法少女だとしたら、なぜこんなことをするの?」
「まあ、人それぞれ好きな分野が違うからさ。そこのスノーランスが平和を守る使命を持っているように、あたしはお金を稼ぐ仕事が好きだから。」
「お金を稼ぐ仕事?」
「そうそう。あたしは何でも屋でね。基本的には適切な価格があれば、ほとんどの仕事を断らない。んで、ここからが本題だ。」
リコシェは写真を取り出した。
「こっちにはデカい仕事があるんだ。手伝ってくれない?要するに、狩りの仕事さ。人が多ければ多いほどいいだろ?」
相手が差し出した写真を見て、私の血が一瞬で引いた。写真には黒い髪と血のように赤い目を持ち、魔法少女の服を着た少女が映っていた。鏡で毎日見る顔だから、よく覚えている。
唾を飲み込みながら、なるべく平静を保って相手に質問した。
「...これは?」
「ターゲットだ。魔法少女、サヨナキドリ。」
「っ!」
「大きな獲物だろ?あんた、こいつと何か因縁があるのか?一瞬、いい殺気を感じたぜ。」
リコシェは面白いと思ったのかタバコを一服した。
「いいね。これほど純粋で冷たい殺意。あんたと賭けることは、とても面白くなりそう。」
「誰が依頼した?なぜ?」
「はは、困惑するのも当然。何しろA級に昇格したばかりの魔法少女がターゲットなのだから、簡単にはいかないだろう。でも、あたしはプロとして、依頼人の身元をそのまま明かすわけにはいかない。汚い仕事をやっている自覚はあるけど、最低限のプロの倫理もあるからね。」
「……」
「まあ、適切な報酬を出せるなら、あたしがあの倫理を再考することもできるよ。」
リコシェは指で円を描いた。
「話は元に戻る。相手は暗がりで虐待好きの危ない奴だが、魔法少女の中で狩る相手としては比較的楽だぞ。」
「楽だと?」
「サヨナキドリが魔法省には属していないからな。殺されても、他の厄介な奴が復讐に来ることはない。」
リコシェはタバコの吸い殻を地に投げ捨て、一蹴りで消した。
「つまり、強いけど、片付けた後の心配がない一匹狼ってわけだ。」
「反撃されることを心配していないのか?相手は魔法省に属していない魔法少女だぞ。何をするかなんて未知数だろう?」
「これも賭けの一部だけど、あたしの勝率は高いと思う。サヨナキドリがずっと魔法省の魔法少女たちを無力化するだけで、何か変なルールというか、自粛《 じしゅく》があるんだろうね。」
リコシェは紫の目で私を見つめた。
「何かを背負って進むサヨナキドリとは違って、あたしにはそのような余分な荷物はない。あたしの方が奴より自由だ。」
私は思わず歯を食いしばった。そんな私を見て、リコシェは面白そうに笑った。ふんっと一声出し、彼女は立ち上がった。
「興味があるようだね。三日後、郊外の廃墟。サヨナキドリがその怪人を倒した場所だ。報酬のことは後でしっかり話せばいい。あんたを損はさせないぜ。」
背を向けて、リコシェは何気なく手を振った。
「あんたと話すのは楽しかった。また会おう。」
相手が去る足音を聞きながら、私は頭を仰げて空を見上げた。
目の前には、不快なほどに晴れわたった空が広がっていた。




