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第79話 恋愛相談をする相手は?

「実はちょっと、相談があってきたのですが?」

「ミントさんのことですか?」


あいかわらずダンディな店員さん。

まぁ、そうだわな。

ここに相談にきたとなると、天使の相談と思うわな。


「ミント関連ではあるんですが。ミント自体のことではなくて」


うーん、歯切れ悪いな。

こんな相談していいのかな。


「どんな相談ですか?」

「えっと、私のことなんですが・・・」


聞いてはくれそうなので、話してみる。

他の知り合いにも相談しようか迷った。


例えば。

リーダー・・・こいつには相談できない。きっと魔物の住処に連れていかれる

女剣士・・・うーん。男心、理解できそうもないしな。


男の知り合いというと、リーダーくらいしかいない。

女の知り合いだと、オババ・・・うーん。なんか怖い。


結局、『愛の天使』に来てダンディな店員さんに相談することにしたんだ。


「えっと、まず。状況を説明すると、ミントとは、あっちの関係がまだなくて」

「あれ。そうなんですか?なぜ?」

「えっと、ほら。まだ成人していないじゃないですか。あと1か月ちょっとは」

「関係あります?一応、そういうための奴隷でもあるんですから」

「分かっているんですが・・・だけど、できないんです」


あ、ダンディさん、ふっと笑顔になった。


「それはそれは。ミントさんは幸せですね」

「そうだといいんですが・・・ただ」

「ただ?」

「私の下半身が大変なことになっていまして」


あ、ぶぶぶと吹いたなダンディさん。


「それはそうでしょう。お辛いですね」


笑いをこらえて言っても、ちゃんと相談に乗っているとは言わないんだぞ。


「そうなんです。どうしたらいいんでしょう」

「もうひとり天使を、というのはどうでしょう」

「それは考えました。だけど、どうも微妙なんですよね」

「何人も天使を抱えている方、いらっしゃいますよ」

「うーん。私は無理みたいです」


妙に納得しているなダンディさん。

それはそれで、微妙にムカつくんですが。


「なら、普通はそういうお店に通うというのがありがちな解決方なんですが」

「魔物は嫌です」

「・・・まぁ、いますからね。魔物」

「でしょう。だからと言って、一般女性って・・・」

「それはないですね。天使を知ってしまった人は難しくなりますね」


うんうん。正解。

ここに相談に来たのは正解だ。


天使を知ってしまうと、普通の女性がより面倒くさく感じてしまう。

エッチするだけのために、なんでそんなことしないといけないんだ、になってしまう。


その気持ち、分かってくれる、ダンディさんが正解。


「ではどうでしょう。そういう方のために、特別な女性のいる場所を知っているのですが」

「そこはどんな場所ですか?」

「一般的には、パトロンを探している愛人さんのいる所です。秘密厳守です」

「あ、そこ、連れて言ってください」


そんな手があったのか。

そりゃ、そういう需要あるよな。


例えば、婿養子に入った三男坊の貴族のさんとか。

絶対、頭あがらないもんな。 


蛇の道は蛇っていうよね。

天使の専門家のダンディさんは、普通に天使みたいな女性だって知っているよね。


「えっと、定期的にお付き合いする人をお望みですか?」

「いえ。あんまり相手をきめないで、そのときだけの関係ができれば」

「もちろん、お金はかかりますが可能です」


お金で済む形が一番いい。


ダンディさんが紹介してくれるとこに行ってみた。

もちろん、魔物はいないし、気持ちがいい女性が気持ちいいことしてくれた。


問題、解決!


おいおい。って主人公だなぁ。だんだんとダンディさんが存在感出してきた。ただのNPCじゃなくて過去とか秘密持ちなのか?

楽しんで書いていて、楽しんでもらえたら、うれしいです。

もちろんブクマや評価もうれしいです。

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