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土魔法SSS級の実力。土建チートで街づくりをしたら大人気な街になりました。  作者: 天野優志
第二章 「婚約破棄」から「奴隷」を経由して「幸せな結婚」へ至る道
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第53話 青石の池とロック鳥

もうどのくらい登っているのだろうか。

朝早く街を出て、もう太陽が真上にきている。


山を登り初めてからでも4時間は経っている。


「まだ、着かないのか」

「まだよ」


C級女剣士は言う。

そもそも魔法使いというのは体力がない物なのだ。

剣士の基準で考えて欲しくない。


それなのに、こんなロッククライミングみたいなことを4時間もさせるなんて。


「男でしょ。がたがた言わないの」


男とか女とか。

そういう分類はあまり意味がない気がする。

少なくても、私の後ろで声をあげている女剣士には女の基準は適用したくない。


「あ、また絶壁だ」

「そうね。魔法でよろしくね」


はいはい、やりますよ。


《石輪道・生成》


何もない岩を登るよりは、ずっと楽。

だけど、こんなに絶壁ばかりだと知っていたら、この依頼断ったのに。


登りやすいように石の輪を順番に魔法で作っておく。


この魔法は今日、何回目かわからなくなった。

やたらとかけている。


「だけど、ロック鳥が土属性の魔物だなんて。ラッキーだったわね」

「土属性の魔物は珍しいからな」


魔物にはどの魔素が集まっているかで属性が付く。


ロック鳥は岩場で生活し、土の魔素の影響が強い。

だから、土魔法の魔物よけが効果を発揮する。


「あんな遠くにしか、ロック鳥がいないから、今回の依頼は余裕で達成ね」


元々、この青石採取がB級の指定を受けているのは、ロック鳥がいる場所だからだ。


ロック鳥とは、翼を広げると4mにもなる岩の様な固い皮膚を持つ魔物。

C級冒険者では危険すぎる魔物だ。


だけど、寄ってこないなら何の脅威にもならない。


「ほら、もうすこしよ。あの滝が見えるでしょ。あそこの上だから。


確かに滝がある。

いったい何m落差があねのか分からない。

そこの横の岩をまた登るのか・・・体力持つのか?


一旦休憩を入れて、さらに1時間かけてやっと目的地に到着。


「ふぅ、やっと着いたな」

「うわっ、綺麗」


岩を登り切ったとき、いきなり目の前が開けた。

そこには、美しい池があった。


美しい青色の水が太陽に反射してキラキラと輝く。

水の青色はよく見ると、色の底にある石の色が原因だ。

池の底には青石がびっしりとある。


「さて、依頼に沿って青石の採取をしていこう」

「そうね」


青石は薄くはがれる性質がある石。


直径が50センチくらいで厚さが3ミリ。

そんな青石を全部で100枚採取してくるのが依頼内容だ。

全部の重さは200キロにもなる。

もっとも、私がアイテムボックスを持っているから、余裕で運べるのだが。


滝の上は綺麗な池になっていて、池の底には青石が沢山敷き詰められている。

もちろん、土魔法を使って、サイズの合った青石を集める。


「依頼分だけの100枚でいいのか?」

「そんな石、使い道ないし、依頼分だけでいいわよ」


えー。もったいない。

青石はすごい使い方ができるのに。


依頼の分とは別に、私の分を500枚ほど採取した。


「これで今回の依頼は完了だろ。あとは帰るだけだな」

「ええ。順調だったわね」


まぁ、そうと言えるだろう。

さて、帰ろうか。


あ、思いついちゃった。

帰る前に一仕事をしておこうか。


平行して、錬金畑の話を書いています。今は、悪役令嬢が悪だくみしているとこ。たまに書くと悪役令嬢も楽しいな。

楽しく書いて、楽しく読んでもらえたらうれしいです。ブクマもよろしくです。


錬金畑の小説はこっちです→ https://book1.adouzi.eu.org/n4493er/


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