第298話 ダンジョンタウン造りはサクサク進むぞ
「よし、馬車道ができたぁー」
「お疲れだぞ」
うん、意外と馬車道作りは時間がかかる。
単に強化セラミックの線路を2本敷設するだけなんだけど。
100キロもあるとさすがに10日も掛かってしまった。
だけど、この後はサクサク街づくりをしてしまおう。
「ここに街を造るのか?」
「そうです。ダンジョンから1キロくらいだから、ちょうどいいですね」
あまり近すぎると、ダンジョンから魔物が出てくるかもだしね。
「まずは、造成ですね」
馬車道の左側が荒れ地になっていて、乾いた赤土だから草木も育たないみたいだ。
造成するのも簡単そうだね。
「街の大きさは、そうだな。まずは100メートルくらいでいいか」
最初から大きな街を作るのも大変だから、適当なサイズにしてみる。
直径100メートルの円形がいいかな。
「なぜ円形にするのか? 普通の街は四角いぞ」
「意味はないんですけど。カッコ良くありません?」
「別に丸でも四角でもいいと思うぞ」
うん、反対意見はないみたいなので円形に決定。
まずは直径100メートル円形で造成してみよう。
「なんかナスカの地上絵を描いているみたいです」
「ナスカってなんだ?」
説明するのが難しいからスルーしてみる。
造成は意外と簡単で30分で終わったよ。
「おー、ここが街になるだな」
「そう。で、周りに土の壁を造ろうと思うんだけど、どのくらいの高さが必要かな」
「このあたりにいるのはそんなに大したのはいないぞ。3メーターで十分だと思うぞ」
うん、ここは魔物の専門家、白狼娘の意見を採用しよう。
普通の街はレンガの壁なんだけど、あれだと手間が掛かるから、手抜きで土を盛り上げることにする。
ががーっと、土が移動していく。
盛り上がるところがあれば、下がっていくところもある。
土壁は高さ3メートルで厚さは2メートルにした。
壁は3メートルの高さから2メートルのお堀まで5メートルの落差を付けた。
お堀の巾は4メートルくらいになった。
100メートルの整地した土地をぐるっと高さ3メートルの土壁が囲い、その周りに深さ2メートルのお堀。
本当は表面を硬い岩石化した方が耐久年数があがるんだけど、手間が掛かるから後回しだね。
今は表面がざらざらした土壁だ。
そこまでに2時間も掛かってしまった。
「堀も一緒にできたぞ」
「はい。これで街の水はけはばっちりです」
元々、赤土は水を吸い込むみたいだから、排水関係は後回しでいいだろう。
「だけど、水か入っていない掘りというのはカッコ悪いぞ」
「そうですね。水を持ってきますか」
街の基礎が出来上がったから、次はインフラ整備だ。
まだ、陽が沈むまでには時間がある。
インフラの基本、水問題を解決するぞ。
ダンジョンタウンづくりは1日3話更新で、サクサク進むよん。
チート土魔法による街つくり。
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