第279話 うちの屋敷に孤児院ができた
10㎡の部屋に4人として、18部屋いるな。他に必要な部屋があるだろうからな。
うん。うちの屋敷の一階と地下一階を孤児院にしよう。
400平米くらいになるから、足りるだろう。
「では、今日中に造りますね。使いづらい場合は後で直しますので」
「ええっ、今日中ですか。すごいですわ」
聖女さんが驚いている。
美人さんは驚いた顔も美しいな。
「ありがとうございます。これで子供達が路頭に迷わないで済みます」
私の手をしっかりとにぎって聖女さんがお礼を言ってくれる。
うわー、美しい顔がすぐそこにある。
息遣いも感じられるくらいに。
妙にドキドキするなぁ。
「あ、そのくらい大丈夫です。ただ、うちのメイドがいますけど、子供達の世話はしきれないかもしれませんよ」
「その点は心配しないでください。自分達でできる子達ですから」
小さい子供もいるけど、みんなが手分けして世話をするらしい。
「みんな仲良しですから」
「そうなの。とってもかわいい子供達よ」
ミントは前から孤児院で聖女さんの手伝いをしていたみたい。
子供達と仲良しらしい。
「それじゃ、私の屋敷に行きましょう」
「えっ、土魔法屋敷ですか?」
「ええ。そこに孤児院を造りますから」
屋敷に着いた。
今は地上2階、地下1階の屋敷だ。
これを地上3階、地下2階に改築するぞ。
「見ていてくださいね」
「はい?」
聖女さんとミントが見ているうちに、今の建物がせりあがってもう1階プラスされた。
見えないけど、地下も1階増えている。
「ほら、だんだん?と新しくできたとこも、形ができてきていますよ」
「本当ね。窓が出来たわ。すごいわ」
白狼サロンや玄関その他。
1階にないと不便なところは1階に降ろす。
台所や食堂、居間とかは大きめに造った。
あとは、10㎡程度の小さな部屋に分けて。
うん、完成だ。
孤児院『スマイルホーム』が完成した!
なりゆきで孤児院の運営をすることに。大丈夫なのかな。




