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第240話 大蛇神の花嫁

昨日はお休みしてしまいました。待っていた方、ごめんさない。

「我が村に大蛇の神のご加護がありつづけますように」


シャーマンが炎に向かって叫ぶように唱える。

すごい音量だ。


「「「我村に大蛇の神のご加護がありつづけますように」」」


うわ、村人が一斉に唱えた。

このパートでは、シャーマンの言葉を繰り返して言うのが正解なんだと思う。


「我が村から、偉大なる大蛇神の花嫁を捧げます」

「「「我が村から、偉大なる大蛇神の花嫁を捧げます」」」


えっ、花嫁?それって、もしかして・・・


なんか嫌な予感がしてきた。

村人の輪の外から、背の高い4人の女性が入ってくる。

その真ん中に12歳くらいの少女がいる。


あれって、やっぱり。


「五穀豊穣をもたらしてくれた大蛇神の御心に沿って、花嫁を捧げます」

「「「五穀豊穣をもたらしてくれた大蛇神の御心に沿って、花嫁を捧げます」」」


あー、そうくるかっ。それって、まずいでしょう。

あ、でも、まさか。

本当に人身御供なんてしないよね。

捧げる形だけだよね。


昔はしていたけど、今はふりだけ。

そういうのあるって聞いたことあるしね。


「あの・・・、あの少女はどうなってしまうんですか?」

「大蛇神の花嫁になります」

「えっと、それは具体的に言うとどういうことなんですか?」

「大蛇神が棲む滝に捧げられます」


うわー、ふり、じゃない。

本当に捧げてしまうらしい。


どうしよう。


迷っていたら、祭りは進行しているみたいで、少女にお酒みたいなものを飲ませている。

不思議な振動が少女の身体に現れ、不思議な踊りを踊りはじめた。


「大蛇神のお迎えがいらっしゃいました。我々も歓迎の踊りを踊りましょう」


少女を連れてきた女性4人とシャーマンが踊りはじめる。

輪になった村人達も立ち上がり、踊り始める。


踊りは単調なパターンの繰り返しだから、すぐに真似できるようになった。

だけど、踊っている場合なのか?


シャーマンが先導すると少女、4人女性、そして村人達と山の方向へ踊りながら歩き始めた。


どうしたらいいのか、判断がつかなくて、ただついていくしかできない。


「水の民の村でも、下手に神のことに関わると迷惑だったりしたからなぁ」


その村々によって、神事が長年続いてきた。

それを部外者が邪魔をするのは、問題だとおもう。


だけど、12歳の少女を捧げるってしうのはどうよ。

どうしても、自分の常識が理解を拒否する。


あー、ミントも白狼娘もいないから、神様の話が聞けないのがつらい。

自分で判断しないといけないのかよ。


迷いに迷って、ただついていくだけだった。


大蛇神は若い娘が好きみたい。


続きが気になるって方は、ブクマや評価をしてくれるとうれしいです。



今書いている新作。

実はレンガ屋さんのお話でやたらとレンガ積んでいます。ただ、土魔法が使えないのでひとつひとつ手で積みます。


【外れスキル『予報』が進化したら神級スキル『言ったら実現』って凶悪すぎるんですけど】

https://book1.adouzi.eu.org/n7127ex/




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