第115話 宴のあと
「今日はお疲れ様」
誕生日イベントが終わって、ミントとふたりきりになった。
さすがに疲れたミントみたいだなぁ。
「今日はこんなに盛大に祝ってくれてありがとう」
「いやぁ、こんなになるとは。リーダーやりすぎだよね」
「さすがにびっくりしたわ。でも、いろんな人に祝ってもらってうれしかった」
喜んでいるミントをみているのもいいね。
あっそうだ。
「渡しそびれちゃったから、今、渡すね。誕生日おめでとう」
「ありがとう。何かな。開けていい?」
「いいよ。みんなすごいプレゼントを持ってきてみたいだから、ちょっと普通だけどね」
「それはそれ。ご主人様のプレゼントは特別なの」
うれしいこと言ってくれるなぁ。
ファンじゃないんだよ、ファンじゃ。
「あ、かわいいバック。うれしい」
「さすがに前にあげた袋はないからね」
「今度はこれ、持ち歩くね」
嬉しそうに肩に掛けたり、手に持ったり。
どんな風に見えるかチェックしている。
やっぱり、年頃の女の子なんだなぁ。
「ミントも今日で15歳だね」
「はい。大人になりました」
えっ・・・妙な間ができてしまった。
大人って言葉に反応してしまった。
「大人。そうだよね、15歳は大人だよね」
「だから、ご主人様。お願いがあるんです」
えっ、まさか。そんな。
あんまり都合良く考えていると、滑るからなぁ。
なんだろう、お願いって。
「ご主人様とひとつになりたいんです」
「ひとつって・・・それって、もしかしてだけど」
なんか、最後のフレーズ。
妙なリズムでリフレインするのはなぜだろうか。。。。
「他の女性にしていると同じこと、ミントにもしてください」
「他の女性とって。。。。ばれてた?」
「当たり前ですよ。ご主人様って、嘘つけないタイプですよね」
うーん、全部、顔に出ていたってことか。
いけない、今はそんなこと、どうてもいいじゃないか。
「ご主人様がミントにそういうことしてくれないのは、子供だったからでしょう?」
うわっ、なんて顔で覗き込むんだ。
ドキドキしちゃうじゃないか。
「今日からミントも大人です。女として見てください」
女としてみてないかった訳じゃないのよ。
初めて会ったときから、ずーっと女として。最高の女として見ていたんだ。
だからこそ、簡単には手が出せなくなっていて。
そしたら、ファンがすごいことになってしまって。
また、手が出せない状態が強くなりそうで。。。
「今夜、ミントとひとつになってください」
「はい。よろしくお願いします」
おいおい、それじゃ逆だろ。
男が誘って、女が「よろしく」だろ。
「ミント、こっちにおいで」
「はいっ」
えっ、しちゃうの?
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