これは午後四時から、午後五時にかけての出来事
祝 100話! これからもよろしくお願いします。
難産でした。
前回のあらすじ、これなんてネルトンパーティー?
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スキルを習得する際、①理解②実践③反復のプロセスがある。
俺は初め錬金術のスキルを習得していなかったが・・・
①理解は既に現代知識、一般教養で元素記号の配列や化学反応式を知識として習得済みだった。
②の実践つまり、実験や薬品制作でクリア。
③反復で何度か繰り返す内に【錬金術】を習得した。
魔改造は①”解析②”効率化③”発現④”改変に到る能力だ。
①”で道具、魔物、人間の情報を解析している。コレは一瞬で①理解を行える事を指す。
②”の効率化は②実践と③反復を一瞬で行えるだけでなく。③反復を極限まで行う事ができる。
②”の段階で自身に使えば、効率よく実力を上げることができるし、③”発現つまり、スキルを生み出す事も出来るのだ。
そして④”強化(改造)は①”②”③”の集大成だ。
極限まで鍛え上げることも、逆に性能を下げる事もできるのだ。
俺は①”解析で相手の情報を読み取り②”効率化で最短コースの修行を行いここまで強くなった。
③”の発現で新スキル【源呼吸】【窮鼠猫噛】【刃渡り】【認識阻害】といったスキルを編み出し
④”改造で【稲葉】の武器強化 【丑の刻参り】術式改造 【魔力抵抗】身体能力強化など多岐に渡る応用性がこの能力にある!
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アキラSIDE
記憶力のある方はお気づきと思うだろうが・・・
テレサ戦で俺の魔力抵抗と状態異常耐性は【魔改造】で真相の吸血鬼化を防ぐレベルに達している。
精霊魔法か召喚魔法級の攻撃力、もしくは精霊化、源呼吸、伝説級の武器による一撃で無いと俺には
通じない!
一時間弱も、つっ立っていたのは、少々堪えたが・・・戦意をくじくためには必要な演出だ!
俺は我慢ができる現代人です!
「・・・・・・反撃開始」
今迄喰らった(効いてないけど)魔法を全て魔改造した威力、命中速度、発射速度さらに無詠唱で撃ちまくる。
次々、後ろでに見えない魔力の戒めで封印で呪文を封じ込められ、腕を拘束される魔術師達、ドサクサに紛れて攻撃魔法を打ったモノにはしっかり死なない程度に、それでいて気絶しない程度に痛めつける威力で打ち返す。
「俺に魔法戦を挑みたければ、五将の【賢者】エレノアか銀狼の牙の【大食らい】もとい【氷結の魔女】アニを超える威力の魔法攻撃を繰り出して来い。」
そう宣言し、一気に責め立てる!
「大食らいだってよ?」
「・・・・・・そろそろ夕食の時間。」
「さっきオヤツ食ったあとまだ、食ってたろうが!」
「・・・デザートは別腹、そしてさっきまでのはつなぎ。」
「・・・また奢らせる気か?」
「・・・・・・大丈夫、晩御飯は自分が出す。」
「明日は槍の雨が降るか、ドラゴンでも攻めてきそうだな・・・」
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「【連続遠当て!】」
ドドドドドドドドドォン!
と軍艦の一斉放火の如く、拳から衝撃波を繰り出し、包囲網を破壊する。
七英雄の鈴木氏のパワー、グレアム神父の技の洗練で磨き上げた一撃を【魔改造】で身体能力を強化し、熟練度を再現し、繰り出す拳の風圧が暴風、大砲もかくやという拳圧を連続で打ちまくり目に付く雑兵、ガリア兵を叩きのめす。
移動砲台の如く、左から右へと腰をずらして一掃する。
呪文を唱える暇など無い!距離を遠近法を無視した拳の一撃で無力化していく。
「呆けるな!!近衛兵!盾を構えて防御陣形を組め! 二列横隊!二列横隊!!」
アリシアが叫び近衛兵、ガリア兵が盾を構え陣形を組み衝撃に備え始める。
「ホゥ まだ戦意があるのか・・・」
流石は俺の愛弟子だ・・・そういえばカグヤの時も最後まで戦ったな。
「対・七英雄陣形だ! ノエルさん! 姉さま!!」
その呼びかけに今迄、静観に徹していたノエルとリンが広場に降り立つ。
「ん・・・・・・もう少し見ているつもりだったが」
「妹の頼みとあってはね・・・」
ガリア王国 最強の兵士 駐屯兵団のトップ2の二人か・・・
精霊魔法剣のノエルの斬撃は俺の防御を突破出来る。
リンの持つクルトの魔剣は精霊すら切り伏せる破魔の剣も同様だ。
「カサンドラ、ティファ・・・陣営の後ろについて援護を頼む」
「ウチのリーダーはホント下手な男より男前だな・・・」
「ご、ご武運をノエルさん!」
「あ、シア!クラリスちゃん!勝ったらアキラの拘束時間は山分けで♪」
「戦いに集中してください! 姉さま!」
「全くだ・・・な!!!」
【連続遠当て】
お話中や変身時間、悪役の喋ってる最中の隙を突くのが俺のデフォルトです!
そこ外道とか言わない!
だが、この二人は咄嗟に左右に別れ、両側から弧を描く様に俺に襲いかかる。
「衝撃波が妹と主君、仲間の二人に飛んでいくがいいのか?」
「余計な心配です!」
リンの言うとおり、流石は栄えある近衛兵、身を挺して盾を構え、なんとか防いでおります。
カグヤ戦で使った戦術陣形其の参か・・・
練度の高い近衛と精霊魔法のエキスパートのカサンドラ、ノエルが障壁、補助魔法で強化しているから堅牢だな・・・訓練兵とはレベルが違うな。
だが!
同時に襲いかかる二人の剣撃を同時に掴み取る。
「【魔改造】【劣化】」
途端に掴んだ剣が急速に錆、劣化し粉々に砕ける。
驚愕の表情を見せる二人。
改良では無く、改悪・・・二人の武器を砂の様にもろく造り変え、武器を破壊したのだ。
そのまま即座に当身を食らわせ気絶させ・・・!?
腹に衝撃が走る。
「I LOVE」
アリシアか! 縮地で武器を破壊し二人に当身を当てたので両手がふさがっている!
陣形通りに動き、指揮官が前に突っ込まないだろうという俺の思考の隙をついたか!
勝利宣言まであと一言、接触しているため蹴りでは防げん!ならば!!
「あ・・・ふむぐ!? んちゅ! むう♡ んむむ! ムー!む・・・あ」
10HIT
20HIT
30HIT!
唇を塞ぎ、舌で蹂躙し、愛撫を組み合わせて窒息と興奮で腰砕けにし、気絶させる。
アリシアも初め、俺の胸を叩き、抵抗するポーズをしていたが、次第に身を任せ、目を閉じ、快楽に身を任せ、悶絶・・・気を失った。
これぞ、カグヤをも陥落させた48の必殺技の奥義の序章だ・・・【フレンチキス】ならぬ【ガリアキス】だ!
もちろんこのスキルも 理解、実践、反復で習得した!
手段はどうあれ、結果的に三人の剣士を瞬殺、気絶させた。
俺、この戦いが終わったら殺されるな・・・・・・
勢いで誤魔化すか?
それと、なんかくたばってた兵士や独員貴族たちが怨嗟の声を上げて立ち上がろうとしている。
あ~円卓騎士団の連中か(クラリス・アリシア・リン親衛隊)
そりゃ、アイドルに当身、&ディープなキスまでしたら殺気も出すわな。
トドメと行きますか
「【魔改造】・地形操作・【混沌の沼】 妄想を抱いて溺死しろ!」
テレサに喰らった魔法封じの沼も魔改造で解析済み、俺の足を起点に広場全体を飲み込む底なし沼が広がり、次々足を取られ、沈んでいく兵士達。
足を取られるだけでなく、魔法も防ぐ設置型の魔法陣だ、俺ですら単独での脱出は不可能。
更に、飽和状態の魔力の沼、故、結界石の効果が弱まり、転移魔法、精霊魔法が使える様になった。
【強制送還】【影転移】
負け犬部屋の学園迷宮に送り飛ばしてくれる!
アキラSIDE END
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クラリスSIDE
アリシアに先を越されました!
私が突っ込んでいればアキラさんを好きにできなくともせ 接吻できたのに・・・
ノエルさん、リンさんと、共に気絶していますが、表情が緩みきって幸せそうに眠ってます!
男性陣はアキラさんの足元から伸びる混沌の沼に足を取られ、白兵戦を封じられ近づけず、魔法攻撃は効かない!
「もうそろそろ決着といこうか・・・クラリス」」
「まだです! 飛竜隊! 空からブレスでアキラさんを!」
「【剣林弾雨】」
イカヅチの様な轟音が鳴り響き、魔剣、宝剣、礫、弾丸が飛び交い、飛竜部隊が全滅し、復活した精霊魔法でまたも、消し飛ばされ・・・とうとう広場には私とアキラさんの二人きりになりました。
こ、これが、帝国の竜騎士と鉄人を屠った、魔剣の嵐!
さっきまで拘束魔法、魔法弾の集中砲火とは比べ物にならない破壊力、弾幕・・・!
「飛ばした先は学園迷宮だ・・・入った瞬間から回復魔法がかかるから、今頃、ピンピンしてるから安心しろ、クラリス。」
「お気遣いありがとうございます。でもアキラさんは自分の事を心配してください。」
【精霊化】体内の精霊因子が鳴動し、魔力の奔流が背中へ向かい、六枚羽の刻印が浮き上がり、光の翼が背中から生える。
『・・・行きます』
「掛かってこいと言っただろ、口を開くのは告白、勝利宣言だけにしろ」
そうですね!
『【闇撫】!』
影から幾本もの腕が飛び出し、アキラさんを拘束せんと飛び交う!
躱す素振りを見せない! 何故!
「【剣林弾雨】【クルトの魔剣・Ⅱ】×20」
『な!我が国の宝剣をそんなに!』
精霊魔法である【闇撫】が剣の周囲に触れた瞬間、霧散する。
「そして【投擲】x20」
『きゃああ!!』
私の周りに剣が幾本も突き刺さり、剣の檻が形成され、精霊を封じる結界を張られ、私の精霊化が解ける。
「俺の勝ち・・・これで全滅だ、宣言通り堂々とこの広場を去らせてもらう。」
「私、私! 諦めませんからね!アキラさん!」
「おぉ~何時でも掛かってこい。待ってるぞ。」
そう言って立ち去るアキラ・・・
あ、あれ?剣はその儘なのですか?
「だ、出してくださ~い。」
この後、ガコライさんとアニさんが助けてくれました。
クラリスSIDE END
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「そろそろ日没です・・・満月の時間・・・女神と真祖の魔力が最高潮に達する時間。」
「クックック、待っておれよ?アキラ様。」
「カグヤさんと義姉さんも動き出します。 ここからは女神の時間ですね。」
女神と真祖が動き出す。
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「ム!? 大きい気が消えました!」
「お姉さま、どうかしました?」
「いえ、言ってみただけです。でもアキラさんたら、まだ実力を隠していたとは・・・さて、私たちも出陣するとしましょうか・・・」
最強の女帝の闘志に火が点く。
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「これ程とは・・・な。 神殿の連中が黙っていないぞ アキラ。」
『どうするんだお嬢?勝てる気がしないんだけど?』
『・・・・・・』
「私も出陣しよう・・・・・・策はあるから心配しなくてもいいよ。 アーニャちゃん お勘定!」
「18000zになるにゃ。」
「自由の槍、アキラ当てにツケといて。」
「了解にゃ」
そして白い悪魔も動き出す。
満月が空に浮かび始めた夕焼けの時、三女神と真祖、死神の舞台の幕が上がる。
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16:57:20
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無双は続きます。




