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異世界攻略のススメ  作者: 渡久地 耕助
24 死亡フラグを叩き折れ!

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95/238

これは正午から、午後一時にかけての出来事

戦闘前

短いです。

 前回のあらすじ 父さん、母さん、私、死ぬかもしれません。


12:00:00


12:00:01


12:00:02




王都、ガリア王城


「アリシア、出陣の準備を・・・」


「は、姫様の仰せのままに共に戦いましょう。」


「姫様、我が侍従隊、暗部一同、姫様の手となり、足となり戦う所存です。」


「相手は万夫不当の英雄、クルトの女神、戦女神、油断すまいぞ! 」


「ハッ!」


「これより、我らは修羅となる、人と会っては、人を斬り、神とあっては神を斬る、目指す御印は只ひとつ、七英雄アキラのみ! 出陣!」


『イエス、ユア、マジェスティー』


「儂、引退すべきかな?」


「吾輩も家督を譲って隠居しますかな?」


 未来の女王と、将軍の成長した姿に彼女たちの親は揃って溜息をついた。


 好機を作った女帝には感謝もし、この内乱持より士気の高い女傑、暗部達に呆れもしていた。


だが、コレは好機でもあるのだ。


 兵団を組むには時間が掛かる筈がこの国の将来を決める催しに即座に部隊編成の準備が整い、初めに少数精鋭の部隊を専攻させ、竜騎士まで投入し、逐次戦力を投入することを即座に決めた親バカ二人、お祭り騒ぎが戦争騒ぎにと発展する。


 大丈夫か? この国?



同時刻


とあるガリア国内、関所


「観光ですか?」


NO(いや)! コンバット(戦いに)!」


カオカ風に到着した伝説の狩人がガリアへ入国を果たしていた。


それぞれの思惑が交錯する中、英傑達が一同にトゥールーズへ着々と集結しようとしていた。



12:32:13


12:32:14


12:32:15


トゥールーズギルド内、食堂




そして件の標的の男はというと


 ・

 ・

 ・

 ・

 ・


 現在、昼食をとっていた。


「お前も余裕だな?」


「何が?」


「・・・大物」


 狩人の巣窟、トゥールーズのギルド内、食堂で俺はガコライ、アニ、と食事をとっている。


 黄泉の入口や学園迷宮という防御網に逃げ込めず、トゥールーズの街から出られない為、俺の立てこもる場所など無い。


 だったら開き直って相手を挑発しまくり、英気を養った方がいい。


 というわけで、比較的関心の無いだろう二人と一緒に昼食をとっているのだ。


 俺に好意はあっても愛を持っていないアニを餌付けし、ガコライを説得したのでアニ一筋のガコライも親友を裏切るような真似はしない。


 たかが1億で俺を売るほど白状な男では無い。

 

 ノエルとリンもそうなのだが、自惚れで無ければ彼女達も俺に好意を抱いている為、迂闊には近寄れん。


 というか、俺の視界の端で二人共、食事を取りながらも装備を入念にチェックしている。


 そして代わりにカサンドラ、ティファニアが俺たちの席に来て


「ノエルにも困ったものだ。済まないが私たちはノエルに味方する。悪く思うなよ?今迄のツケの精算と思え、アキラ。」


「ゴメンナサイ、アキラさん。どうかご無事で。」


 結構シビアな意見を述べながら、ノエルに義理立てすることを律儀に報告し、謝罪を述べるカサンドラ女史に、こっちが申し訳無くなる様に涙目で謝るティファニア嬢。


 そして蛇女の尻尾の面々(久しぶりだな)も俺のとこに来る。


「命の恩人に加え、俺たちの名誉を取り戻してくれた旦那に日頃の鍛錬の成果をみせてやりまさぁ!安心して下せぇ!俺たちは旦那に何の恨みも無いですよ。」


 ウン、こいつ等は私怨一切ないね。


 ちょっと揉んでやるかな。


 というかこう言う私怨のないやつに態と捕まる方が有りじゃね?と思ったのだが、その思考に達した瞬間、再び【天の声】が響いた。


『アキラさ~ん? 私たち以外に態と捕まったらどうなるかわかっていますね?』


 はい詰みました。


 というかどっかで監視ししてる?


 どうするべ?


 別に気にしていませんよ? くすん。


「クックック、我ら独身貴族連合が今日こそ奴に引導を渡してくれる。」


「先に散った会長のタナカ殿の墓前に奴の御印を掲げるのだ。」


「今こそ、訓練の成果、嫉妬の力を思い知らせてくれる。」


 なんか馬鹿な男共が騒いでます。


 その行いが女性から引かれるというのに早く気づいて欲しいものだ。

 

 入口は既に封鎖、俺の包囲網が敷かれ、市民の皆さんも俺の命と貞操を狙ってギルドの外と内に集まっている。


 ルール上、開始時刻まで俺に手出し出来ない為、歯噛みしながらも俺の席を囲んでいる。



「ふぅ食ったっ食った。」


「それでどうすんだこの包囲網は? 衆人環視の前でステルスしても意味ないだろ?」


「・・・・・・アキラこれ食べたい。」


「フフフ、このような雑兵ども相手に遅れを取る俺ではない、俺の手にかかれば秒殺どころか瞬殺だな。あとアニ?お前もう食べ終わったの? これで最後な?後は自腹で。」


 俺の言葉に雑魚どもの額から血が吹き出し、女性陣から黄色い声や溜息がでる。


 そしてこの言葉の真意に気づいたものはそそくさと、気づかれない用にギルドから退出する。


 フフフ、もう逃げきれないならこの状況を目一杯楽しんでやる。


 そして開始時刻は迫り出す。


 開始時間まであと三分




12:57:00


12:57:01


12:57:02


次回、戦闘開始

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