これは午前九時から、午前十時にかけての出来事
水着回・・・序章
水着は皆さんの心の目で補完して下さい。
前回のあらすじ・・・俺に女性化のフラグが立った。
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【混沌の沼】
あらゆる魔術要素、属性因子が混ざり合い、飽和状態になった底なし沼を発生させる。
沼にはまった対象は、魔法での脱出は不可能、自力脱出も困難を極める。
□■□■□■
ルーのおかげで沼から脱出した俺・・・
だが、俺の精霊化(女性化)の危機はまだ去っていなかった!
「全く、嫌がる相手に精霊化を強要するとは、恥を知れ!」
「「「はい、申し訳ありません。」」」
ルーが仁王立ちになって三人を正座させ叱りつけている。
結構辛そうだが自業自得だ。
ああ、ルーが頼もしく見える。
いつも出席簿の角で殴られたり、小言もらったりするルーが俺の為に怒ってくれてる。
惚れてまうやろが~。
「旦那も大変だね~」
アマルさんが俺の肩を叩いて優しく励ましてくれる。
「偶にはいい薬。」
ミアータさん?貴方は相変わらず俺には厳しいですね?
「でも義姉さん、アキラ。コレにはちゃんと正当な理由もあるんです。」
「そうじゃそうじゃ!」
「そうよ~♥た~しかに♥下心もあったけど、アキラちゃん達の為でもあるのよん♥」
はぁ?どういうことだ?
「女装のどこに正当性がある。」
「フフフ!義姉さん!アキラは異性にモテます!」
あの、ナミさん? 恥ずかしいのでそんなこと声を大にして宣言しないでください。
「確かに、顔は怖いですが、よく見れば整ってますし、子供や街の住人に親しまれる好青年です。」
なんだ?褒め殺しか?本人の前でそういうこと言わないでほしんだが。
「・・・・・・」
なんかルーも続きを促すように聞き入ってる。
「テレサちゃんの例もあります!競争相手がドンドン増えていきかねないんです。だから精霊化を持続できる持久力があるのなら、アキラは衆目の前では【精霊化】して女性化していれば、これ以上のライバルの出現を抑制できます!」
「アキラはこの国の英雄じゃし、彩かりたいとか、手篭めにされることを望む女がいてもおかしくないぞ?貴族以上に稼いでおるくせに、小市民のようなところも民草の受けもいいしの。」
なんかナミとテレサが理論武装しだしたぞ?
「それにさっきヨッシーちゃんがアキラちゃんに嫉妬で襲いかかってきたのよん? だったら女性化してればいらない嫉妬やデートの邪魔にもならないし、私たちの目の保養にもなっていい事づくめじゃない♪」
く・・・俺の身から出た錆だし否定しにくい。
「ふむ・・・アキラ。」
首を上に向け、思案したルーが俺に振り返り、声をかける。
「なんだ?ルー?」
「諦めろ、自業自得だ。」
満面の笑みを浮かべて俺に死亡宣告をした。
お前もか、ブルータス!
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「うう・・・なんでこんなことに・・・」
美女がいた。
怖いくらい綺麗といった印象の美女が黒のビキニに色とりどりの花模様のパレオを着た美女がいた。
というか俺だった。
「ぐふぅ こ これ程とは・・・あ、鼻血が♥」
「た、確かにこの容姿は・・・く!妾の衝動が激ってくる何故じゃ?目の前に居るのはおなごなのに!」
「ウフフ、デザインした甲斐があったわ~♥」
「な、何故!私の顔が紅く!?」
「確かに旦那の面影はあるけど・・・これの方が似合ってるじゃないか。」
「お姉さまって呼んでいい?」
はい、上のセリフが誰のものか直ぐにわかるね?
最後の人のセリフは聞こえません。
女性しかいないのに(ローズ店長は別)貞操の危機を感じました。
「はぁ~いつも背広や白魔道士の制服での精霊化だったから味気ありませんでしたが素はいいんですからもっと着飾りましょう♥」
「おい、男の尊厳を滅茶苦茶に蹂躙した事に対して何かいうことはないのか?」
「可愛いですよ♥」
「やっぱり元の背が高いから胸のサイズも大きいわね~」
「足元が見えない、胸が重たい、肩こる、歩くたびに揺れて痛い。宝玉が消えてバランスが取れん。」
「こらこら、女性も敵に回しかねない発言は止めておけ【あきら】。」
みんなに評価を受けたり、窘められたりしていたら後ろから急に抱きつかれた。
「そうですよ?それに前はその姿であんなに雄々しく戦えたじゃないですか♥」
「陛下・・・非常持にはあまり関係ないのでは?」
「カグヤ!? なんで此処に! 」
神出鬼没、乱入でお馴染み、最強女帝、伊藤・カグヤが現れた。
なんだ?
何故ここに?
というか宰相のユイファンまでいらっしゃる。
ていうか胸とか腰を揉まないでよ!(←女性化の影響が出始めています。)
突然の女帝の登場に周囲が驚き、ざわつく。
「うふふ、アキラが悪いんですよ? 以前の学園迷宮の件で不完全燃焼でしたから今度、埋め合わせと約束してくれたのに私をほったらかしにしたり、新顔の女の子を引き連れたり・・・それにまた腕を上げましたね?あんな戦いを見せられて我慢できなくなった上に、【精霊化】までして私を挑発して・・・もう貴方を斬りたい、刺したいっていう疼きが抑えられません♥」
あ、ヤバイ、もうスイッチ入ってるわこの人。(←シンクロ率100%超の影響)
俺に頬ずりしながら恍惚とした表情で刀を抜き放ち、刀に舌を這わしていらっしゃる。
トリップ状態です!
走馬灯が見え出しました!
止めるよう、ユイファンさんに目で訴える。
無表情の彼女が嬉しそうに笑いを堪えてやがる!
ダメだ!この状況を楽しんでいらっしゃる!?
やっぱこの人Sだ!
「さぁ 殺しあいましょ「待つのじゃ!」・・・なんです?」
おお!テレサが待ったをかけた!怖いもの知らずめ!
邪魔をされたカグヤがテレサを見据える。
「そなた一体何者じゃ!?さっきからアキラ様に馴れ馴れしい上に、物騒な事を言いおって!アキラ様に手を出すのは、この妾、テレサ・シンクレアが許さんぞ?」
「ああ、はじめまして、私 伊藤・カグヤといってアキラさんの恋人です♡」
「な!?こ 恋人!?」
「はい、アキラさんの全てが私の物の様に、私の全てがアキラさんの物なんですよ♡真祖ちゃん?」
あ、やっぱり気づくか・・・流石は最強の臨界者なだけあるわ。
プレッシャーをかけながら真祖に微笑みかけるカグヤ。
対峙して自分との力量差に気づいて急に震えだすテレサ。
「な、なんじゃこの人間では捻り出せん圧力は・・・、わ、妾が、け、気圧されるなんて・・・」
「テレサちゃん?」
「ひゃ、ひゃい!!な、なんでもありません!どうぞごゆっくり!」
涙目になり、怯えるテレサ。
彼女の千を裕に越すスキルを使わずとも、力量差を感じ取ったのだろう。
カグヤも怒ってはいないのだが、あの微笑みと声色、その仕草、全てに恐怖を感じ取り、涙目で引き下がるテレサ。
「うふふ、聞き分けがいい子は好きですよ?テレサちゃん。」
超越者の真祖が子供扱いだ。
最強の臨界者、蒼炎の戦女神は伊達では無い・・・同じ臨界者でも膂力、敏捷性、戦闘技能、知能、魔力、幸運、武装など全てに置いて圧倒的な能力値を誇るカグヤの前では超越者も形無しだ。
これでカグヤまで臨界者の壁を破れば、手のつけようが無くなるな。
実際にカグヤとテレサが戦えば、灰になっても生き返るテレサも、灰すら燃やし尽くす彼女の【蒼炎】では復活できないし、リンを超える神業めいた剣術と、何時斬られたか感知できない程の速度から繰り出されるスキル【無拍子】で細切れにされるのがオチだ。
絶対敵わないだろう。
その光景が彼女のスキルによって、頭にはありありと浮かんでいる筈だ。
腰が抜けて、ナミにしがみついて涙目になっている。
可哀想に。
もう彼女を止めるには自力で何とかするしかない。
「あ~カグヤ?」
「なんです?フゥー。・・・殺しあいます?」
抱きつきながら私の耳に息を吹きかけながら物騒な発言をするカグヤ。
「あぁ♡・・・じゃなくて!」
力が一瞬抜ける。同じ息を吹きかけるでも店長とエライ違いね。(←女性化の(ry)
「いま試着中で、買い物なんだ・・・プライベートだし、オフなんだからまた今度で・・・」
「今度って何時ですか?夏期休暇ですし、アキラは国家権力とは関係ないんですから私と違って自由でしょう?だったら私のとこに来てくれてもいいんじゃないんですか?」
「あ、あのね!あんまりワガママ言うと許しませんよ!」
だれだこのかわいいアニメ声は!?
俺だ!?
まずい、思考が女性側に引っ張られる!自分をしっかりと保て!
「んん! 兎に角だ。今日はオフだし、明日からなら予定も空いてるから!なんだったらカグヤも一緒に海に行くか?水着もここなら揃ってるし!」
ごまかすように大声で且つ男の俺を引き出すように喋る。
だが手遅れだったようだ。
ナミとミアータは悶えているし、店長はまぁまぁと頬づえをし、テレサはナミにしがみついて震えていたのに、ポケッとした顔で俺を見つめ、アルマさんは呆然と俺を見つめ、ルーは顔を真っ赤にして何かを堪えるように鼻を押さえている。
カグヤに至っては未だ俺に後ろから抱きついているため表情は見えないが息が荒くなっている気がする。
唯一無表情なのがユイファンさんだけだ。
「ハァハァ、わ、わかりました。私も急すぎましたね、今日のところは一緒に行動するので手を打ちますが・・・私も海に一緒について行くことにしましょう♪」
息を整え、戦女神モード(ヤンデレ化?)が解けたカグヤが俺の提案に乗っかった。
顔が紅潮しているが兎に角、戦闘民族の血というか性癖は収まったようです。
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ハァ、買い物に来てここまで疲れるとは・・・・・・
女子の買い物は長い・・・・・・
俺は女性化を維持したまま、白のブラウスにネクタイ、黒のジーンズにパーカーを腰に巻いた格好に着替えさせられて、彼女たちのファッションショーを見ている。
ナミは黒のツーピースかと思ったが意外にも薄い桃色のツーピースやシマシマ、花飾りがついた物を
テレサは【しんそ】と書かれたスク水をき出した時には吹き出してしまったが、何度も変身をしたりして、アダルトな赤ビキニ、赤パレオを着たりといろいろ試している。
ルーは黒か白のツーピースにしようか迷っている。
カグヤは・・・うん、ダントツです。
白のツーピースにしたはミニスカの様なあしらいです。
皆さんとても綺麗ですが、現在、私女性化しています。
目の保養にもなりますし、正直、男の俺には嬉しい光景なんですが、何かが足りないので、満足できません。
うんナニがないので・・・
閑話休題
兎に角、素晴らしい出来です。
モデルがいいと水着が着用者の美しさを引き出していますね。
ローズさんいい仕事してますね?
視線を向けると投げキッスを飛ばしてきたので、【絶対回避】で躱す。
危ない危ない。
女子も三人集まると姦しいなんていいますが、それ以上の人数ですし、買い物の時間もそれに比例します。
兎に角、1~2時間で買えるとは思っていない。
少し、喫茶店にでもいって休憩を提案するとしようか。
代金は全て俺が支払い、とりあえず休憩の為に喫茶店に繰り出す。
朝食を取った食堂もいいけど、みんなが飲める場所か・・・どこに行こう?
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お茶休憩、買い物休憩です。




