これは午前六時から、午前七時にかけての出来事
始まっちゃった。
あれ?更新6時にするべきだったかな?
この物語はリアルタイムで進行する…
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ガリア王国・某所
アキラside
「ん~朝か・・・・・・」
俺は七英雄の渡辺・アキラ 職業は医者や錬金術師、教師だ。
どの職業も先生と呼ばれることが多い。
正直、七英雄とか死神より、先生と呼ばれる方が嬉しい。
突然だが、俺は祝日、休日は大抵、寝坊するのだが、最近寝た心地がしない。
いつも、ナミとベッドを共にするのだが、俺の右隣にナミが静かに寝息を立てているのに対し、左どなりに、布団にくるまって姿は見えないが、俺に抱きついて寝息を立てている居候がいる。
スゥ~スゥ~
小さな人形の様な金髪幼女が眠っていた。
断っておくが俺に幼女趣味は無いし、手も出していない。
かと言って俺の娘か妹でもない。
彼女は我が家の居候、テレサ・シンクレアだ。
この間から俺が引き取る事になった真祖の吸血鬼で、数多のスキル、戦闘力を誇る最強の吸血鬼だ。今も【変身】のスキルで縮んで、俺と同等の【隠行】で寝室に忍び込み、俺に抱きついて眠っているのだ。
溜息を突いて振り返り、ナミの方へ振り向き、彼女を起こす。
「お早う御座います。アキラ。 ・・・・・・テレサさん、またですか。」
朝から機嫌が悪くなる我が相棒の機嫌を取る方法は限られているが、俺は彼女の唇を物理的に愛情をもって塞ぐことで機嫌を直してもらう。
「ん♡ まぁいいです。 私は朝食の支度を始めますので、アキラも身支度を済ませてくださいね。」
「ああ 今日は買い物だったな。」
そういって転移で台所へと飛ぶナミ・・・・・・
そしてこの困った子猫を起こす作業に入る。
「ホレ! テレサ、起きろ。」
「う~ん アキラ ダメ 初めてなんです♡」
とんでもない寝言を吐きやがった!
「オイ! 起きろ! 早く此方の世界に戻ってこい!!」
「や 優しくしてください♡」
「起きて!? 頼むから!!」
俺は必死で彼女を起こしにかかる!
「・・・・・・アキラ?」
台所に向かったはずのナミが笑顔で・・・・・・だが影がかかった笑顔に包丁を持って佇んでいた。
「違う! 違うぞ! ナミ! テレサが夢の中で俺の肖像権と貞操を奪おうとしていたから俺は起こそうと!」
「彼女の着衣の乱れとその下腹部を見てどう信じろと?」
「いや、コレは男の朝の生理現象で! それにテレサは普段着ている服で変身で縮んだからブカブカになってるだけだ! それに・・・」
「ああん♡ これ以上入りません♡」
「・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・」
なんつータイミングで寝言を吐くんだこの娘は!
ていうかこれだけ騒いでまだ眠るか?
「どうやらお邪魔のようですね。 ごゆっくりどうぞ。」
「だから違うっての!」
スキル【縮地】でナミに近づき、包丁を持った手と反対側の手も掴み、顔を近づけて弁明する俺!
危ないからポイしなさい!
「あのな!俺がそんな節操なしに見えるか? この世界に来て誰よりも俺と一緒に過ごした仲だろ?」
そう言って真剣にナミの瞳を見つめる俺。
そして顔を真っ赤にして、ぷいっと目をそらすナミ
ナンデスカ?コノカワイイ、イキモノ?
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着衣の乱れを直す俺たち、顔は真っ赤で、終始無言だ。
・・・後ろでテレサが眠ってるのに。
「わ、私、直ぐに支度を済ませてきますね!」
「あ ああ 朝食楽しみにしてる!」
そそくさと再び台所へ向かうナミ・・・・・・
俺は朝から賢者になりつつ、二度寝しないためにも伸びをし、扉のノブを掴んで台所へと向かった。
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「う~んお腹一杯♡」
一人残された真祖の独り言が寝室に静かに響き渡った。
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早くも死亡フラグを建て、即座にぶち折るアキラ。
コレが彼の日常です。
だが、上げて落とす。それが高倉クオリティ。




