白い悪魔の憂鬱 ⑥
ガチバトル
戦闘描写は苦手です。
(じゃあ何が得意なんだ?っというツッコミは聞きません あわわわ)
まぁ物語の流れ重視で行くべきか、くどいくらい書くべきでしょうか?
ルーside
暗器を体中に仕込んだ殺人人形が腕から鉛の礫を撃ちまくる
右手で全ての鉛玉を掴み取る真祖。
リンがクルトの魔剣(贋)で斬りかかる。
左手の親指と人差し指で受け止める真祖。
ナミの影から影の槍が実体化し、真祖に襲い掛かる。
濃霧の様に身体に纏った魔力で全て受け止め、弾き返す真祖。
その隙を逃さず、切り札の太陽剣【回答者】を光速の早さで投擲、闇を引き裂く閃光が真祖の心臓を確かに貫き私は勝利を確信する。
アキラは胃薬を飲み終え人心地ついている。
全く戦闘に参加しなかったアキラに全員が非難の視線を送る。
が、アキラは悪びれた様子はなく、逆に倒れふした真祖の死体を凝視している。
「アハハハ 婿殿は気づいておるようじゃの? 女神二柱に、七英雄、女神の末裔がドレほどのものかと思ったのじゃが・・・・・・案外大したことないのかの?」
何事も無かったのように立ち上がる真祖。
「そんな・・・真祖とはいえ光の大精霊の祝福を受けた剣を心臓に受けて生きていられるはずが・・・」
「何も不思議ではないじゃろ? 単純に妾の防御力(不死力)が主の剣の不治の呪い、魔力を上回っているだけのことじゃ。」
そして私の剣で空いた風穴から先ほどとは比では無い魔力が吹き出す。
傷口から表層には出ていなかった本当の魔力が溢れだす。
その実力差に初めて怯んで一歩二歩と後ずさる私たち。
どのような生物、精霊であろうとも成長には限界がある。
其れがレベル250……人狼の様な変身能力、魔物化、精霊化はしても生まれ変わり、変異を起こしても限界は変わらない。
だが……この真祖は臨界を超えている!
私たち大精霊はダンジョン・コアから魔素を供給されて臨界に達したが、彼女は自力で臨界にまで到達しただけでなく、その限界点を超える程に何度も立ち上がり、鍛え抜いた真祖。
この事から最悪な予想が私の頭を過ぎるそれは・・・
「つまり精霊の加護で妾の吸血鬼化をレジスト出来んということじゃ・・・そこの男は諦めるのじゃな。」
「く・・・なべヤン~自分、ナミちゃんやカグヤちゃんがいるのにも飽き(グシャ!)」
馬鹿が真祖に踏み砕かれ、一人抜けたが今はそれどころではない、吸血鬼化に抵抗、無効化できる人員だったにもかかわらず人間であるリンとアキラに吸血鬼化の危機が迫る。
「……ああ やっと胃痛が治まった~。……今度の新商品として出そうかな? 胃薬?」
……大人しいと思ったらまだ胃痛を堪えていたのか!?
ま 真面目にしないか!
「カカカ 余裕じゃのぅ婿殿? それとも覚悟が決まったのかの?」
「……でもやっぱ苦いな~錠剤かカプセル型を作らないと……いやその前に胃痛の原因を解決しないとん~無理じゃね?」
「き 聞いていますか!?」
あ また地が出た。
やはり真祖にもなると威厳を出さないといけないのだろうか?
アキラの素無視に少し涙目になる真祖。
「あ 聞きたかったんだけどその制服は如何したの? まさかうちの生徒に追剥でも…?」
私も気になっていたけど! 今、聞くことではないだろう!
「そんな卑しい真似をするか!ちゃんと街まで出向いて買ったものじゃ!」
「じゃ 次! なんでそんな喋り方なの? ヨッシーじゃないけど、普段の喋り方の方が可愛いと思うんだけど……。」
「な!」
口説きだした!?
お の れ
いい度胸だなアキラ私を前にして。
「アキラさん?貴方の守備範囲の広さは分かりますが自重していただけます?」
「アキラ……後で御話・・・しよ❤」
「後で生徒指導室に来い。」
戦意を挫かれかけていたがアキラに対する怒りや嫉妬が私たちの戦意を滾らせる。
まさかこれを狙って?
「だって強そうなんだもん!それに綺麗な子だし、吸血鬼化は別として仲良くしときたいじゃん?それに皆息巻いてた割には、実力差知ると戦意が萎えてるし、役にたたないんだからか弱い俺には彼女を口説くしか無くね?」
・・・分からなくなってきた。
「く! 今に見ていなさい! マイヤール家は決して敵に背を向けません!」
そう言ってリンが怒涛の攻撃を放つ、リンの剣は完全に見切られたはずだが、受け止めた瞬間、リンが蹴りや魔法を使ってタイミングを外したり、フェイントを使って翻弄し、ナミも真祖の反撃を転移魔法で黒い風穴を空中に開けて攻撃を躱し、逆に転移魔法で足を掬ったりしてナミをサポートに徹し始め、その甲斐あってリンの攻撃が当たり始める。
更に、真祖はその莫大な膂力を使って素手で戦うがナミが彼女の周りの運気を根こそぎ吸い取り、運良くナミは攻撃を躱し、反撃し、真祖は運悪く攻撃を受けてしまう。
私も【回答者】の聖剣を一撃必殺のカウンターでは無く、真祖の反撃の芽を摘む事を目的として使用し、真祖の行動を制限する。
何度もこの攻撃を繰り返し、反撃の隙をつぶし、とうとう真祖が膝を着き、肩で息をする真祖。
「どうだ! コレが俺たちの力だ!」
イヤ!お前は何もしてないだろう!
胃痛に苦しんだり、後ろで昼間、生徒達にやっていたように後ろで笑顔で見守ってただけ・・・
あれ? そのおかげで、竦んでいた体が動いたから結構役に立ってるのか?
「なかなかやりますわね・・・・・・私も本気で行かせていただきます。」
やはり、この喋り方が地らしいな。
真祖が口調を元に戻して、私たちを見据える。
「クックック 【今迄本気じゃ無かったんだからね?勘違いしないでよ!】だって子供ですか!?」
すまん アキラ、やはり黙っててくれないか?
真祖が顔を真っ赤にして俯く。
可哀想に・・・・・・。
ルーside end
中二病吸血鬼とかどうだろ?




