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異世界攻略のススメ  作者: 渡久地 耕助
異世界乙女遊戯

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79/238

花より団子?

ご心配を掛けました。

熱も下がり、体調も執筆できる程には回復しました。

これからは体調管理に気をつけ、また作品に対して真摯に執筆する所存です。

 

皆様にはご迷惑をお掛けしましたがこれからも異世界攻略のススメをよろしくお願いします。




「・・・・・・恋愛や結婚することは嫌では無いけど・・・・・・今はそれより優先したいことがある。 ゴメン」


 その言葉にガコライが凍りつく・・・・・・


 優先したいことが美食を極めること、その為に世界を回ること、その為にお金を貯めること・・・・・・とツラツラとアニは述べたが、ガコライは凍りついたままだ。


 いうだけ言って、食欲が失せたのかアニはお土産だけ、もって店を出てしまう。


 扉が閉まる音と同時に氷漬けのガコライが酔いと断れれたショックで机に顔を伏せる。


「エライ! よく告白しました!」


 と、この空気に耐え兼ねたギルドマスターのリンがガコライを励ます。


「ガコライさんとアニさんは私がギルマスに就任する前から見てきましたが、やっと告白しましたね!

何だか、こんなことに喜ぶなんて子どものようですが・・・・・・ガコライさん。私、感動しました。」


「そ そうにゃ! それに今はって言ってたにゃ! 完全に断られてニャいニャ! 気を落とすでニャイよ!」


「義姉さん・・・・・・焦ってなまってますよ。」


「アーニャ!今はそんニャツッコミは要らにゃいニャ!」


「・・・・・・・・・・・・ドンマイ?」


 同席していたリンと猫の目の一同に励まされるガコライ・・・・・・だが彼の目には生気が宿っていない。


「よかったな ガコライ。」


 そこに今回の事の元凶?であるアキラが席に着く。


「・・・・・・何がだ?」


勝負に負け、敗者に鞭打つ親友の言葉に一同は非難の目を向ける。


 ガコライは自分が負けたこと、プロポーズを断られた事で暴れまわる程、精神的に未熟では無く、激してアキラに殴りかかるなどの行為に走らず・・・・・・アキラの言葉を待つ。


「オイオイ、世界周遊の旅をアニ一人で出来る訳無いだろう? 誰か相棒が必要じゃないか?その相手がお前以外いるのか?」


「あ? 俺は告白を超えてプロポーズまでして断られたんだぞ!気まずくって真っ先に候補から外れるっツーの! お前が一緒に行くんじゃないのか。」


「バカ! 俺は今じゃ異世界人って知れ渡ってるんだぞ。いつ帰るか分からんし、世界中から特にロマリア当たりから命狙われたりもしてるんだ・・・そんな奴じゃアニの夢を壊しかねん! それにアニも女の子だぞ! 恋愛や結婚に今は目を向けられないとは言ったが、花より団子って訳じゃない。 まだ目はあるし、お前を直接振ったわけじゃないだろ! よく思い出してみろ!」


その言葉に怒り、嫉妬の感情は薄れ僅かな希望の芽を感じる。


「つまりさっきのは・・・・・・」


「時期尚早だバカ! 酒に酔った上で告白すっ飛ばして求婚までしやがって。 よく考えても見ろ!アニは俺の飯を強奪するとき、一応、寄越せとか断り入れてぶん取るが、お前にはソレが無いだろう! 完全に脈ナシって訳じゃない。 今はまだ恋愛のことは考えれないだけだろう。」


「あれ、でもお前、朝は・・・・・・」


「俺は好意を持った相手に誠意をもって対応するが見境ない訳じゃねーよ!? だったら今頃、俺の周りには息子、娘ができてるわ!」


 アキラが行為にまで至った時は必ず、事前に単独で死を実感する修羅場に長くいた場合のみだ。


 死都では仲間がいたから恐怖は薄かったが、黄泉の入口、国境線の戦いは単独で、自身を殺そうとする脅威と殺気に恐怖心から、保存本能が働いたのが要因である。


 本来、聖職者志望だったことからも、生徒であるアリシア、クラリスに手を出していない事から裏付けがある。


 ましてや人間関係を壊してまで女性と交際する程、彼の道徳心、モラルは低くは無い。


「だが、時期尚早ではあったが俺もリンと同じでお前に賞賛を送る。 いつの時代もどこの国でも、どこの世界でも共通することがある。【どんな理由があろうと女を待たす男は最低だ。】ガコライ、よく告った! 俺はお前の友であることを誇りに思う! 万の亡者の大軍に立ち向かう勇気はあっても好きな異性に告白する勇気はそれらを上回ることがある。 もう一度言おう!俺はお前の友であることを誇りに思うぞ。」


 この一件で【花より団子事件】としてその酒場にいたギルドの面々に記憶に刻まれるが、この事を吹聴するものも、話題にする者もいなかった。


 女性陣はもちろん、独り者の男性陣は、余計な事を言って、仲間の信頼関係に傷をつけるような事をヨシとはしなかったからだ。


 後日、何時ものように食堂やガコライの実家に御飯を集りに来るアニの姿と、厨房で皿洗いの雑務クエストを受けたり、アキラとエリクに料理指導を受けるガコライの姿が見えた。


 食事中、アキラの奇抜な言動に胃を痛めながら突っ込むガコライ、そして其れを見つめながら二人の

食事を気づかれないように食べるアニ・・・・・・


 



 彼らの奇妙な関係が何処に行き着くかは分からないが、きっと不幸な結末にはならないだろう。



花より団子・・・・・・タイトル通りの結末にしました。

アニはアキラにライクはあってもラブでは無く、それはアキラも同様。

ガコライとは兄妹に近い関係です。

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