花より団子 参
前回 短すぎなので、全話とまとめた方がいいのでは? と思います。
しかし日間のスタイルを消すわけにもいかず クッ。
王都・酒場
週末は、合同訓練に地方から王都に集まった暇人か勤勉なハンター達が集まるので、この時期、どこの酒場、飲食店、宿屋はかきいれ時でどこも忙しくなる。
そして本日は、嫉妬に狂った男達がアキラに返り討ちにあい、その憂さ晴らしに飲み明かしていた。
そんな中、いつもとは違った面子で飲み明かす一団があった。
「で? 告ったの?」
「告るか! つーか告れるか!! 俺より飯が好き何て言われるのがオチだ!」
「あ~ アニなら言いそうね~」
「何の話にゃ?リンさん?」
「ガコライがヘタレって話よミケラン。」
「やかましい!」
酒場の一角にガコライ、リン、ミケラン達、猫の目の三姉妹がいる。
情けなくて一人酒を呑んでいたガコライをミケランに見つかり、弄られているのだ。
「まぁ よく考えなくても振られた日にゃ、気まずくて一緒に仕事出来なくなるにゃ。」
「そう! ソレだ! 銀狼の牙の解散の危機だっての!」
「・・・・・・女より仕事かにゃ?」
「あいつの場合、食費が半端無いんすよ! 稼ぎがいいのにたかりに来るし!」
「その点、アキラさんは高年収よね~。 父様や国王も何とか貴族か王族に取り込みたいって騒いでるし・・・あたしも黄泉の入口の監視任務解かれたから暇だしね~。」
「リンの姐さんはアキラ狙いかにゃ?」
「う~ん妹もアキラにお世話になってるし奪うわけにもね~。 いっそ姉妹丼で・・・・・・」
何やら男の前で生々しい会話がなされているが、周りの男も、ガコライも突っ込めずにいる。
ガリアの女戦士、ハンターを冷やかす、怒らす=自分たちの死。
というのが、ガリアのハンター達の共通認識だ。
東帝国に通ずる所があり、アキラの提案した合同訓練や死都奪還作戦などで、持ち直しはしたが、まだまだこの国の男は尻に敷かれるタイプは多い。
というより、カグヤ皇帝一人で時代考証や女性の立場向上に大きく貢献、影響を与えた結果がガリアにまで届いているのだ。
「というより、異性とパーティーを長く続けたガコライにビックリにゃ」
「いや、だからアニは食欲の方が強くて、そういう雰囲気にはならなかったんだよ!」
「餌付けされたら落ちそうな気がするにゃ。」
「そんな訳あるか!」
「そうですよミケランさん、餌付けしたが最後、破産するまで食べ尽くされますよ?」
「イヤ、そうだけど・・・そういうんじゃね~よ!」
「・・・・・・そこまで食べない。 破産までは食い尽くさない・・・八分目に抑える。」
ブフーっとガコライが吹き出す。
いつの間にか隣に座り、ガコライのつまみを口に頬張っている。
「なんでここにいんだよ! アキのとこに集りに行ってたんじゃねーのかよ!?」
「・・・・・・愚問、美食あるところに私アリ。」
「つーか 二次会でーす。」
「アキ!?」
どうやら、アニが最初の店の料理を食い尽くしたのだろう。 で偶々、鉢合わせたと。
「・・・・・・結局ガコライは、誰に告白するの?」
悪気がないのだろうが、この言葉にガコライは負けた時の情けなさと怒りと酒の勢いやら何やらで変なテンションになり思わず叫ぶ!
「お前だよ! 初めてあった時から! コンビ組んだ時からずっとずっと!お前の事が好きだ!!!誰にも渡したくない! でも俺ひとりじゃお前を腹いっぱい食わせられん!だから幸せにしてやるなんて言えん! だから一緒に幸せになろう!!」
勢いでプロポーズまでするガコライ。
「・・・・・・え?」
「アニ!! 愛してる!!結婚してくれ!」
ストレート。 それも剛速球のストレートの告白に酒場に酒場が静まり返る。
その空気にガコライがよって紅みが指していた顔が一気に酔いが醒めてしまい、顔が真っ青になってしまう。
果たして答えは!?
とうとう告白・・・・・・
クッ 恋愛関係は私には難易度高いっす。
活動報告にてアニをヒロイン化するか安価とります。




