定番の修行法
短い!ですが次回は長丁場!学園迷宮編ラスト!
旧作でカグヤがつけていたあの重しが登場!
あとみてみんで妖精の涙のメンバーを投稿しました。
まだまだ下手ですが精進中!
食堂を出て、色眼鏡をかけたアリシアさん合流し、銀狼の牙、妖精の涙と奇しくもこの前のアキラズ・ブートキャンプの一団と生徒が訓練場に集まる。 あの時と違うのはルーさんとナミさん、クラリス王女にカグヤ皇帝がいることっスね。
アリシアさんも昨日、泣きはらしたのか普段はつけない色眼鏡で目元を隠してるっス。
でも立ち直って気丈に振舞ってるっス。
見てるこっちが泣きそうになったッス。 グス。
「先ず現段階で彼女と正面から戦って勝とうなんて考えは捨てろ!白兵戦、魔術戦ともに彼女が圧倒的に上だ。筋力は七英雄の中でも標準より上程度だが、神業を可能とする高速運動、精密運動、タイミングから繰り出される攻撃は実際の筋力値、体重より重い攻撃になるし、火力は文字通り軍を丸事殲滅する程の大規模、大威力を有する蒼炎も厄介だ。」
隣にいるカグヤさんの前で対カグヤ戦のノウハウを教えようとする先生・・・・・・それってどうなんすか?
「え・・・でも先生はカグヤ様に勝ったのでは?」
「公式では一回目は惜敗だ。殺されかけて転移と身代わりの・・・・・・ああ【空蝉の術】と【変わり身の術】、二回目は城内で蒼炎が使えない状態に持ち込んだからな何とか勝てたんだ。」
忍法に言い直してルーさんがウンウンと嬉しそうに頷いてるッス。そんなに忍者が好きなんすか?
二回目は・・・・・・ああ私に見せつけた・・・あの寝室でのプレイッスか・・・初な私には刺激が強すぎた奴ッスね。 でもあの時、明らかにカグヤ皇帝を上回る出力を放ってたっす。アレは一体?
そう思ってたらあの時の事を思い出したのかカグヤさんの顔が赤面するッス。
「・・・・・・その二度目の戦い詳しく教えてくれませんか? 先生?」
恋する乙女はその様子で何か感じ取ったのか、アキラに詰問する。 ウン。ナニしてたとは言えないっすよね~。 どう切り返すか見ものッスね。
「俺の48の必殺技を駆使した反撃を許さない連続攻撃だ・・・・・・是れは俺にしか使えんし、命を失う危険も高いしどれもが秘匿性の高い技だ・・・・・・この情報が命を左右する以上、教えることは出来ん。」
オォォと皆さん声を上げます。誰も寝技、体位の48の技とは思いません。まぁあの高出力の力のこともありますし、あのことをこの場で言おうものなら公開処刑にされますから命が危ないというのもあながち間違いではないのでしょう。
「まぁ今の君らには食堂でもいったように基礎訓練・ダンジョン探索で地道に実力を上げてくれ・・・と言いたいのだが・・・・・・それだと納得しないだろうからこんな物を用意した。」
そうして影から大量のリストバンドを取り出す。 何か黒ずんでて禍々しいオーラを放ってるっス。
「封印具の試作品だ。強化ギプスだな。コレをつけて三日三晩全力で魔力を放出し続けろ。長く着ければ着けるほど効果がある。 因みに俺がナミを現界できる魔力の持久力を身につけたのもこれのおかげだ。」
そう言って生徒たちに配る面々。七英雄と同じ訓練ということで生徒達が喜んで受け取る。
「アキ、俺たちの分はないのか?」
ガコライさんも何だか物欲しそうにいいます。 向上心のある方なのでしょうが、他人のおもちゃをねだる子供みたいっス。
「今は無いが・・・まぁその内な・・・」
軽くあしらって生徒たちの装備を配り終える先生。 私?付けませんよ?
「その装備はダンジョントラップのクレッシェンド・ストーンの理論を応用して作ったギプスだどんなに鍛えても同程度の負荷を与え続ける・・・・・・そして魔力を吸い取り続け、その吸い取った魔力で重さを増していくわけだ。コレを付けた状態でダンジョン実習、基礎訓練を行なえば今より遥に強くなれる。今のお前らはレベルでいうと40弱の小童だ、100を超えているのはアリシア位だ・・・先ずはレベリングに耐え切れるように器の強化と練度を上げろ、そして筋肉痛を感じたら、回復魔法で癒して休息を取る!コレを繰り返して訓練しろ! そして絶対に外すな!三日三晩も経たずに外すような根性無しはこれから先、何者も守ることもできないだろう!」
そう言われ、緊張した面持ちでみんな手首にはめる面々その瞬間、全員に負荷が加わったのか少々苦悶の表情を浮かべる。
「そのリストバンドは常に全体に負荷をかけ続ける。 どうだ辛かったら外してもいいぞ?」
そう言われて外す人なんかいないでしょう。
当然、生徒たちの中で外す人は居らず、平静を偽ろうと顔に出さない。
「フフフ やはりいないか。 では口ばかりではなんだし・・・・・・カグヤ。」
そう言ってカグヤの方を振り向いて、次にとんでもない事を口にした。
「今ここで俺と勝負しないか?」




