諦めたらそこで試合終了ですよ?
みんな大好きカグヤ様 登場!
人気投票・ヒロイン勢含めぶっちぎりナンバー1
2013/6/27 修正
マリアside
「きちゃった♪」
とまるで好きな人の家に押しかけた可愛い女の子の様に登場したのは、最強の七英雄
現在最も世界征服に近い皇帝。
伊藤・カグヤ
ま、待つっス。
確か対象が最も苦手とする人物や自身に化ける魔物や悪魔がいた筈!
自分で悪魔だぞ~なんて言ってたっス!
もしくは夢?幻術の可能性も・・・・・・
「カグヤ陛下?……何故此処に?」
アリシアさんが努めて冷静に尋ねるッス。
すごい度胸ッス!
皆さん驚きと困惑、そして彼女が無意識にたれながしている魔力の圧力で息苦しそうなのに!
「ん~実は私、通りすがりの女帝ってハンドルネームで昨日、みんなのやり取り聞いてて、楽しそうだったから♪ みんなが午前中にアキラさんの講座を受けてる間に先に潜って待っていたんです。」
通りすがりの女帝、アンタっスか!?
確かにスレの最後に留学したいとか楽しそうだとか羨ましがってましたけど!!
というかこれで擬態悪魔の可能性が消え去りました。
ハイ終わりました~ 偽物が『まチャンネル』の情報を知ってるわけありません。
この方、本物です。 これなんて無理ゲー?
「生徒を・・・・・・ですか? ワタナベ先生ではなく?」
おお クリスタちゃんも声を絞り出すように質問してるっス!
流石、クラス内の女神様!
戦女神に対抗できてるっス!
辛うじてッスけど!
でもそうっすねダンジョン探索を楽しそうとは言ってましたけど
彼女なら探索なんてリィーンさん以上に容易に踏破しそうっス。
突破したらすぐアキラさんとイチャコラか殺し合いでもしに行く筈なのに…
なんでここで待ち構えてるんスかね?
死神と戦女神が思慕の間柄というのは最早、世界の常識、周知の事実!
ここテストに出ますよレベルで知ってます。
もしや最近アキラさんとクラリス王女……
それにアリシアさんとの仲が怪しいという情報が舞い込んでいます!
ソレっすか?
……ホントあの人いつか女性に背中刺されるっすネ。
「フフフ アキラに会いにいく前にちょっとO☆HA☆NA☆SHIしたい人がいまして。」
そう言ってアリシアさんに視線を向けるカグヤさん……
ヤバイッス アリシアさん狙いッス!!
私の想像ズバリ的中ッス!
アリシアさん顔色がみるみる青くなってるっス!
そしてクリスタちゃん!
あまりの怖さに私の腰に抱きついてるっス!
男だったら嬉しい状況!
でも同性ではその豊かな夢一杯に膨らんだマシュマロに殺意を抱くっすよ!?
まぁ可愛いから許すッス!
……何か混乱しました。
一度冷静にならないと…
でも冷静に考えればここは私が出るしか無いんですが、私の正体をばらす訳にもいきません。
となれば当たり障りの無い問答にとどめなくては。
「あ あの~カグヤ陛下?質問をよろしいっスか?」
「なんでしょう? 小悪魔な魔物使いさん?」
豊穣の女神の様な、同性でも見蕩れる笑顔を向けられています。
というかあのハンドルネームを私だと断定するんすね?
「留学生の私が言うのも何ですが、他国の軍事演習に乱入するのは内政干渉になるのでは?」
おお!アリシアさんが涙目で私を見ています。
目がありがとう!と言っています。
お礼は食堂のデザート一週間でどうっスか?
さて、上手くいけばこのまま何もせず帰ってくれる筈!
「フフフ 貴女は聡明ですね。
確かに訓練兵の演習を現在停戦中とはいえ他国の代表が乱入するのは重大な内政干渉ね~
正にまた大戦が開かれる程のね♥」
『!!!』
しくった!!
ここで彼女が此処に来たことを上に報告すれば
せっかく渡辺氏が一人で押さえ込んだ大戦がまた勃発するっス。
ソレが狙いっすか!?
ここで、カグヤさんに戦争の引き金を引かれるのは阻止しなくては!!
「フフフ なんてね? 冗談ですよ。 ですからそんな怖い顔しないで下さいね!!」
ギィン!!!
急にカグヤさんが右手で虚空をなぎ払ったかと思うと金属音が鳴り響き、投げナイフが何本も地面に転がります。
「ジョン君!?」
存在感が希薄なジョン君がいつの間にかカグヤさんの死角に移動し、投げナイフを投擲していました。しかも濡れていることから、先ほどの毒の泉から採取した毒物です。 容赦ねぇ~。
「何を呆けてるお前ら? ピクニックでも来たのか? ここはダンジョンで、ボスの間だ。彼女が本物だろうが偽物だろうがどんな思惑でここに来ていようが関係無い。俺たちの前に立ちふさがる以上倒すべき敵だ。 それ以上の情報がいるか?」
結構饒舌ッスねこの方、普段は滅茶苦茶、影薄いのに。
「フフフ、私としたことが・・・・・・そうだなここではっきり立場を決めておかねばな・・・・・・私は茨の道と知っていながらこの道を選んだ。 ならばこの剣で切り開く!」
アリシアさんの目に闘志が宿りました。 吹っ切れたっすネ。
「フン これでも学内の風紀を守る為に鍛え上げていてな? いい訓練になりそうだ。」
ジークさんもやる気が出てきましたね。
「七英雄に頼るなこの世界の主役は君たちだ・・・・・・先生の教えでしたね。」
おお クリスタちゃんも圧力から開放されました。
「元々、七英雄の方に教えを乞いに来たんです。自分から来てくれるなんて確かに僥倖ですね。」
なぬ! ルーシャス君 君もっすか!
「い 戦女神相手に勝ったりしたら み 皆見返してくれますよね・・・・・・」
ぐぬぬ フィオナちゃんまで・・・・・・
「俺、この戦いが終わったら店を開くんだ。」
それは明確な死亡フラグですよ! ケント君!
そしてみんなの視線が私に集中するッス。
わ わかったッスよ やりますよ~
「まぁ友達の恋路ですからね 人肌脱ぐっすか。」
「あら 私の恋路でもありますよ?」
カラカラと笑いながら方天画戟ではなく樫の杖を取り出すカグヤさん。
だから何で、私の言葉には応答するんスか?
「遊んであげます。 かかってきなさい。」
無理ゲー?だから何スか!?
マリアside end
■■■■■■
アリシアside
目の前に立ちはだかるは間違いなく世界最強の七英雄。
彼女の炎の闘気は私が使うものとは比べ物にならない。
このダンジョンの元になった魔の森の記憶、核が彼女の蒼炎で灰燼となったのを覚えているのかダンジョンの壁が悲鳴を上げるかのように軋む。
だが、私には先ほどの怯えは無い。
推して参る。
「戦術陣形 その参だ!」
午前中アキラ先生にスキルと同時に教わった対英雄・竜種用の陣形をしく。
練度も無く、連携も拙いが、バラバラに動いて各個撃破されるよりは、勝機がある。
カグヤ陛下・・・イヤ カグヤが炎の魔力を集め、周囲の景色が歪む。
「何をしようとも無意味ですよ? 火拳!」
魔の森を焼き払った炎の閃光が襲いかかる。 だが!
「【気流操作】」
「【空間治癒】」
「【テル君ガード!】「え?マリアちゃん!酷過ぎ ぎゃああああああ」」
「【妖精の粉】」
「【魔法障壁】」
黒魔法、白魔法、魔物の防御にダンジョンで手にれた妖精の粉を振りまいて魔力にドーピングを掛け、それでも防ぎきれない攻撃をクラリスの空間治癒で癒す。
というかマリアさんは、ずいぶん鬼畜な防御法だな、召喚魔法としては正しいのだろうけど(汗)
「へぇ 相反する魔法障壁と結界で私の蒼炎を耐えるとは」
一騎当千にして、最強の一角を担う、戦女神の攻撃を凌ぐ。
只の学生にしては上出来、そして反撃の好機!
「はぁぁぁぁぁ!」
「ラァァァァァ!」
私とジークが両サイドからカグヤに猛攻を仕掛ける!
「!!」
だがレベル差、技量は圧倒的に向こうが上!
普段ならかわされ、捌かれ、カウンターを喰らうだろうが今は違う!
ジョンがフィオナが先の七英雄が練成した毒の泉から採取した毒矢、毒ナイフを牽制して打ちまくる、あの毒は七英雄にも効果がある! 故に躱さざるを得ない、そして微々たる物だが私たちの攻撃がカスリ傷程度ではあるが彼女に確実にダメージを魔力、体力を消耗させる。
そして私たちが攻撃している間、クリスタは補助魔法を我々前衛に充てることが出来る。
「・・・なら先に前衛を!!」
そうして前衛に魔法攻撃を仕掛けるが
「甘い!!【源呼吸】【氷結閃】」
拙いながらも先生から教わった技を使う。
一瞬だけならアキラ先生やクラリスの使う【精霊化】に匹敵する出力強化
【源呼吸】を使うことが出来る。
攻撃を正面から受ければうち負ける! だが
「軌道をそらす位なら私の魔法剣でも可能だ・・・・・・」
人は竜という圧倒的な力に敵わない。
人一人分の力など知れている。
だが人は本来は群れで戦う生き物だ。
完全に連携のとれた一個の人間と化した群れなら竜に勝てる!
それは本来只の雑魚に過ぎない粘菌も配置次第で強力な魔物に変わる。
粘菌地獄が其れを証明している。
「このまま回転をあげてチクチクとしつこく!しかし確実にダメージを与えます!」
「フフフ、本来の目的を果たす前に少しは楽しめそうですね?」
その余裕! いつまでも続くと思うな!
私は負けない!
あの人を諦めない!
お姉様にも!ノエルさんにも!ルーさんにも!姫様にも!貴女にも渡さない!
諦めてたまるものか!!!
アリシアside end
彼女の思いの丈を書き込みました!
アリシアはカグヤ、ナミに匹敵するほど慕っています。
まぁ精霊化のアキラがきっかけではありますが、師弟だと ホラ ネェ?




