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異世界攻略のススメ  作者: 渡久地 耕助
学園迷宮

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未来の英雄たち

人気投票 白熱! 


期限をつけようか考え中。



 学園ダンジョンβテスト盤 全三〇階層 上層・中層・下層の一〇階層づつに分けられ、それぞれ三体の中ボスとラスボスの四体が待ち構えているが生徒たちはそれらにたどり着くことなく一日目は終了した。


 現在成績


 訓練兵団(士官候補生・冒険者見習い)


 進軍成績 一階層  《粘菌地獄、虫地獄で詰んでいる。》

 

 主な獲得アイテム スライムコア、魔蟲の甲殻、薬草


 銀狼の牙  (ガーコルト・アニ)


 進軍成績 一〇階層 《補給の為、一時帰還 ボス撃破》


 主な獲得アイテム アイテムポーチ、鋼鉄の槍、妖精の鱗粉、特製ポーション、?剣 悪魔の左腕




 リィーン (ソロ)



 進軍成績 一〇回層 《仕事の為、上層のボスを撃破後撤退。》


 獲得アイテム  アイテムポーチ、鋼鉄の槍、妖精の鱗粉、悪魔の左腕 ?盾 ?兜

 


 妖精の涙 (ノエル・カサンドラ・ティファニア) 


 進軍成績一一回層 《ボス撃破後・補給の為、撤退》 


 獲得アイテム  アイテムポーチ、鋼鉄の剣、悪魔の頭、?盾 ?鎧 


 



 自由の槍(ルー、ナミ、アキラを除く)


 進軍成績 一四階層 《補給のため一時帰還》


 獲得アイテム 全て売却 全額孤児院に寄付。

 

 ■■■■■■


「アハハハ、ようこそ可愛い負け犬及び腰抜け諸君! 学園迷宮は楽しんでいただけたかな?」


 惨劇(誰も死んでいない)の首謀者を恨めしそうに見る生徒たち。 初日で自身のプライドを粉みじんに打ち砕かれた生徒と、アキラの思考を読んで情報なしでの突入を避けた者、教師陣までもがアキラの臨時講習を受けに来たので、教室では入りきらず、講堂で開くことになったのだ。


「今回、そんな君たちのためにダンジョン探索に必要最低限のスキルを午前中に六つ習得してもらう、午後はそのスキル考察と反復練習! 及び上層攻略者として君たちの指導を受け持ってくれる 暇人もとい、臨時講師として彼らからも教わるように。」


「誰が暇人だ! この鬼畜野郎!!」


 ガコライが拳を放つがアキラは残像ができる程の速さで表情を百面相に変えながら回避する!【籠球防御】の【フンフンフン・ディフェンス】アキラの愛読書のスポーツ漫画の技である。


 ガコライも何とか学園ダンジョンの上層部を攻略できたのだが、製作者の悪意と悪戯心が体現されたかのような迷宮、罠、モンスター配置に終始苛立っていたのだ。 このダンジョンを脱出したらまず、することは一つ、あの馬鹿をぶん殴る!


「フンフンフンフン!!」


 武器は抜かなかったが、ガコライの拳、蹴りの猛攻をヒラヒラと回避するアキラ。生徒たちは一部の者を覗いてレベルの高い攻防に(争う理由のレベルは低いが)目を奪われる。凄すぎて全く参考にならないのだ。



「オイ!頼むから一発殴らしてくれんか? 痛くしないから!!!」


汗一つかかずにガコライの攻撃を回避するアキラ。 どちらも一年前とは比べ物にならない程、成長している。


「だが断る!」


「・・・・・・無様」


相方のアニの容赦ない一言に崩れ落ちるガコライ。


 だが、生徒たちはルーに次ぐアキラの初代ツッコミ役の登場、薄い本の愛読者である女性陣は脳内で黄色い声を上げまくる。


壇上での小芝居、パフォーマンス?が終わり、アキラが話の続きを始める。


「スキル講座だが、俺が教えるのは何も特別なスキルではない、ダンジョン探索に置いて必須とも言えるスキルだ。 俺は午前中だけ君たちに5,6個教えるから、後は優秀な先輩方に教わる様に午後はそれの反復、考察 時間があればダンジョンに再挑戦してもいいぞ。」


「せ 先生がすべてご指導してくれないのですか?」


 生徒会会計のルーシャスが驚いて質問する。


 一商人である彼が七英雄なんて存在に指導を受けれる機会は少ないのでこの授業に賭けているのだ。そうそう簡単に引き下がれない。


「オイオイ 一から十まで俺がつきっきりで教えちゃ上達しないだろう? 俺の戦闘スタイルを真似しても上達はしない!自分の持っている素質と実力を伸ばしていかないと。」


 言うことは最もなので渋々納得するルーシャスとその他の面々。


 その落胆ぶりに気を効かせてフォローを入れる優しい鬼 アキラ。


「何、攻略法を試行錯誤するだけで、スキルや技能の差は覆せる。俺が始めて挑んだダンジョンは死都だが、あの時の俺は実戦経験も全く無い素人だったが、しっかりと下積みを積んで、情報をまとめた結果がみんなの知る死都から救出作戦を成功させたんだ。 君たちの実力は当時の俺より少し上だろう。」


「そうそう あの時こいつは粘菌(スライム)位しか狩った事ないのに真っ先に死都の救出メンバーに志願しだんだ。 みんなは間違ってもこいつの真似はしないように! 命がいくつあっても足りん。」


 復活したガコライが当時の事を笑いながら話し、場の空気が明るくなる。


「ん  彼の言うとおり、身の丈の合わないダンジョンには挑まないように! 学園ダンジョンはモンスター、罠の配置が通常より何度が高く、力押しは一切通じない設定になっている。スキルと知恵を駆使して攻略の望んでくれ。」


「あ あの リーダー? 貴女もゴリ押しで粘菌地獄と魔蟲地獄を突破しませんでした? 地雷も物ともせず突き進んでいたと思うのですが?」


 妖精の涙の癒し系 金髪、巨乳のハーフエルフのティファニアがおずおずとしゃべりだす。 回復、補助を得意とする後方支援が役割の彼女は昨日、全く出番がなかったのだ。


「トラップ解除を剣撃や魔法で破壊しながら進んだり、あまつさえ床を破壊して下層に降りようと斬新な試みもしたな。」


 同じく昨日はボスを狩るまで暇を持て余した妖精の涙の頭脳、はぐれエルフのカサンドラも昨日のノエルの行動に苦笑する。


 アキラの意図をまるで無視して力技で攻略した野蛮人(ノエル)本当にエルフの所業なのかと思う行動だったのだ。


「ん まぁ型に捕らわれず柔軟な発想を地下というストレスの貯まりやすい環境で発揮するのも必要という事だ。」


 このように型にはまらない強さ、発想こそが彼女の強さなのだ。


「そう、ノエルの意見もある様に、教えられた事を素直に聞くだけではダンジョンという特殊な環境では命取りになる。 訓練用でなければ昨日の挑戦者は殆ど全滅していたのだからな。」


 そのアキラの言葉に傾聴している者は己の無力さを噛み締め、目標とする人物たちに尊敬の念を送るのであった。


■■■■■■■■■■■■


 そして魔改造を習得しているアキラはスキルの効率的習得、最短時間でのスキルの伝達手段を教える


 【索敵】【隠行】【解析】【障壁】【治癒】【集中】の六つの基本系等スキルを教える。


 【治癒】なら戦士職は【セルフヒール】黒魔法使いは【ヒールウォータ】斥候は【微回復】白魔法使い【ヒール】といった形で習得できる。


 最低限攻略で生き延びるためのスキルを覚えてもらうが戦闘系のスキルは教えない。


 個人が持つには強力すぎるし、増長を防ぐためだ。


 現在、この世界アースは七英雄に依存した形で回っているが、それは俺の望むところではない。


 教職を目指した者としての考えだが、技術や知識は教わるのが当然などという受身ではなく、盗む、編み出すぐらいの気概を持たなければならない。


 七英雄(俺たち)に依存するのではなく、俺たちから卒業して巣立って欲しいのだ。


 この世界の主人公は目の前にいる人たちなのだから。


■■■■■■■■

 

マリアside


昼休み


やはり、強力なスキルは教えないっスね。死神先生は基礎トレーニング、スキル、陣形のみ教えて帰りました。


「続きを教わりたければ、上層を最低4人編成のパーティでクリアしてみろ!」


とのありがたいお言葉っス。


もしかして体育会系の方ッスか?


まぁ私としてもホッとするッス。


情報通り、本来は戦いを好む性格じゃ無さそうっスね。 


「ふむ、師に腰抜けという評価を受けるのも癪だ。このメンバーで攻略に挑むか・・・」


アリシアさんなら姉のリィーンさんみたいに単独攻略できそうですが・・・・・・


そんな視線に気づいたのか、副会長が慌てて弁明します。


「い いや 私は未だ姉上程完成した人間では無いし、修行中の身だぞ。」


と王女付きの護衛騎士様がおっしゃております。


「まぁまぁ兎に角、昨日のメンバーが集まったことだしね? 会計さん、狩人ちゃん♪」


そう言って頷く、生徒会会計のルーシャス・ベルス君とフィオナ・カストールさん。


 我らが女神様、クリスタちゃんがまとめに入ります。


 でもチラチラと私にも視線を向けるのはやめてください。


 いや確かに私も楽勝ッスよ? 勇者ああああ、****並の戦闘能力っすよ?でも私、実力隠さないといけないんスよ? 私のお仕事知ってるっスよね? スパイッスよ?


「先ずは陣形からだな、前衛、後衛だが回復魔法はこの中で誰が使える?」


 そう言って風紀委員のジーク君がそれぞれ、役割を分担していきます。 そして2班に分けました。


アルファチーム


前衛 アリシア(精霊魔法剣士)ルーシャス(軽戦士)


後衛 フィオナ《弓兵》マリア(召喚士・精霊魔法使い)


ブラボーチーム


前衛 ジーク(重戦士・タンク)ジョン(狩人)


後衛 クリスタ(歌姫・精霊魔法使い)ケント(黒魔法使い)



アルファチームは火力・偵察・速度に特化したチーム!


戦士 戦士 斥候 魔術師のメンバーッス。 回復手段は私とアリシアさんです。持久力に不安あり!


ブラボーチームはバランスに優れた構成です。


戦士、斥候、僧侶、魔術師のメンバーッス ジーク君をヘイト、タンク役にして、クリスタちゃんが補助し、他の二人が攻撃といった感じっス!


さぁ第二陣 訓練兵団 攻略開始っス!

後の学園十傑の内、八人が登場!


カサンドラ、ティファニア遂に喋った!!

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